紙の本
お菓子は美味しそうだけど
2023/03/06 11:03
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日毎日、いろんなお菓子を作るっていうのはなあ。
いろんな材料が必要で、無駄モ余りも出るし、
それで安くでt利用するのは至難の業かと。
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美味しくて優しくなれる人情時代小説
親子三代で菓子を商う「南星屋」。治兵衛を主に、出戻り娘のお永とひと粒種の看板娘、お君が切り盛りするこの店には、他人に言えぬ秘密があった。読み味絶品の、人情時代
小説。吉川英治文学新人賞受賞作。
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江戸時代、麹町で御菓子「満星屋」を営む冶兵衛と、その家族が織りなす人情噺。
1つ1つの物語に、それぞれ御菓子が絡んでくるのですが、その御菓子の美味しそうなことと言ったら!
思わずヨダレが垂れてきそう(⌒¬⌒*)
和菓子好きにはたまりませんでした。
いろいろな人と出会い、なかには辛い別れもあったりしますが・・・・
どんな時にも助け合い、支え合う家族。良いものです。
お気に入りは「大鶉」。
子供の頃の冶兵衛(小平治)と石海(五郎)が一番好きでした。
7つの御菓子に7つの物語。至極満腹にてございます♪
皆様も御賞味あれ。
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カスドース/若みどり/まるまるの毬/大鶉/梅枝/松の風/南天月
お菓子を通して治兵衛さん達の日常が見える。甘く爽やかにちょっぴりしょっぱい時もあって、過ぎていく時も人も優しい。そして、七つのお菓子を食べてみたい♪
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ランキングを見て目に留まったこの本。ずっと昔に読んだ「金春屋ゴメス」の作者さんですな。それが結構だった記憶もあり、皆さんの評価も良かったこともありで買ってみた。
ある事情から武家の家を出て、菓子屋を目指し、諸国を回る中で各地の銘産のレシピをものにし、今は江戸で小さいながらも菓子屋を構える治兵衛。出戻り娘のお永とその娘お君の3人で店を切り盛りし、地元では売り切れ御免の繁盛を見る。
3人を中心に語られる“家族”の物語。
武士になる自分の将来を厭い菓子屋に弟子入りをしてきた少年の、父を見る思いの切なさ。その父がそのまた父を見る思いの苦さ(若みどり)。
父の思いを忖度して、心の毬を己の内側に向けるしかない娘の忍耐(まるまるの毬)。
血が繋がっていないことが分かっても、寧ろ強くなった兄弟のつながり(大鶉)。
一瞬の気の迷いが本物の輝きを持つことになる、夫婦になることの不思議(梅枝)。
二人の息子のことを中心に、親子とか結婚とかについて考えることが多いこの頃の中で、色んな思いが次々と湧いてきて沁みた。
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武家を捨てて菓子職人となった主人は、出戻り娘と看板娘である孫の親子三代で『南星屋』を営む。
全国を旅しながら得た知識を活かし作る菓子はいつも売り切れごめんの繁盛店。とは言え日暮らしの身にも優しい庶民的な価格のため倹しく暮らしている。
理不尽さに憤り 奥の深い優しさに涙がこぼれ 意志の強さに希望の灯りがともる。
楽しく読めました。
続編が出たら良いのになぁ。
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201707/面白かった。和菓子は好まないほうだけど、おいしそうな描写と丁寧に作る様子が書かれていることで、登場人物らの実直な性格も一層深く伝わってきた。切なさはあるけど、温もり溢れた時代小説で読後感もよかった。
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親子三代で菓子を商う南星屋が舞台の時代小説。
登場するお菓子はもちろん、家族愛、兄弟愛が素敵。お団子みたく、気持ちのまあるい女の子におなりなさい、というお永の言葉も。時折ほろりと涙。
カバー装画 彦坂木版工房
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表紙絵に魅了されて購入。あまりにも美味しそうだったので・・・。物語の方は家族愛、兄弟愛に溢れた素敵な作品でとても面白かった。これは読まないと損だと思う。
あらすじ(背表紙より)
親子三代で菓子を商う「南星屋」は、売り切れご免の繁盛店。武家の身分を捨てて職人となった治兵衛を主に、出戻り娘のお永とひと粒種の看板娘、お君が切り盛りするこの店には、他人に言えぬ秘密があった。愛嬌があふれ、揺るぎない人の心の温かさを描いた、読み味絶品の時代小説。吉川英治文学新人賞受賞作。
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ご落胤である意味ってなんや‥?と思ってたら後半切ない感じだった。
時代小説の菓子描写はどんなに頑張ってもイマイチ喉がならない。餡子は美味しそうだけども。
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菓子職人の治兵衛と娘と孫一家の短編集。旗本の次男であった治兵衛は10歳で菓子職人に弟子入りし、諸国を旅し各地の銘菓を江戸で再現して店を繁盛させた。実は家斉のご落胤である治兵衛はその生い立ちから、自分がいると周りに迷惑をかけるからと目立たぬように町人になりひっそりと職人として暮らしていたが、孫娘が武士と恋仲になると、その生い立ちのせいで思わぬところで良からぬ邪推をされ縁談が壊れ育ての旗本や弟までにも迷惑をかけてしまう。
前に読んだ同じ作者の「烏金」より時代小説にこなれてきた感じで楽しく読めた。ただ、やはりご落胤だの町人娘と武士の安易な恋やら弟が権威のある住職だったりと、なんとも出来すぎ、都合よすぎな展開は少し興ざめする。
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南星屋は、諸国遍歴の末に江戸に戻った主人治兵衛と娘のお永、孫娘のお君が、下町で安くておいしい諸国のお菓子を売る店です。
連作短編集で、基本は人情ものですが、最後のほうでは治兵衛の出生の秘密に起因する大きな事件が持ち上がります。
食べ物屋を扱った時代小説がブームのようですが、その中で
扱っている物がお菓子で主人公が老人というのが特徴的です。その分、どこかしっとりと落ち着いた雰囲気がありますし、そこに明るい孫娘がうまく絡んで色を添えています。
困難があっても、そこを乗り越えようとする前向きさが心地良い暖かな作品です。
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久しぶりの西條さん。坂木司さんの和菓子のアンの江戸版みたいな感じ。1話1話どんな感じのお菓子なのかと想像しながら読み進めるのが楽しかった。勝手に頭の中では湯島のうさぎやのイメージで笑。大団円のはなしばかりじゃないとこがまた深みがあっていいな。
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和菓子と時代小説という、私にとっては読まずにはいられない本。
出生に秘密がある治兵衛とその家族が営む和菓子屋を巡る話。
美味しそうな和菓子が出てきたり、ちょっとだけ恋愛要素があったり……いろんな問題事が起きるけど、それを乗り越えるのはやっぱり家族の力なんだなぁ
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武家の身分を捨て、菓子職人となった治兵衛。諸国を廻った後落ち着いた江戸で、諸国の菓子を商う親子三代の家族の物語。
市井に根を張り、地に足をつけて生きる親子の姿にほっとする。