投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
時代背景・登場人物の嗜好に、かなりスケールの大きな推理が加わり、読後満足度は大きい。映像化して欲しい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
人生について書くのなら
まず人生を送らねばならない。
生きることが人生だ。
生きた結果ではない。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
シャーロック・ホームズは中学生の頃に全作読んでいるはずなのに、さすがにホームズのことを思い出すことは少ない。しかし、成長期に読んだ本の印象だけは最近読んだ本よりも何故か残る。ホームズを描写するワトソンとホームズの探偵事務所の情景はいつも思い出すことができる。当時、表紙などろくに付いていなかった文庫本を手に取って、子ども小説から卒業して大人の時代に自分は突入するとの自覚をもって開いたのがホームズの短編集だった。
そのホームズのシリーズをまさか松岡圭祐の著書として読むことになろうとは! しかもエキセントリックなタイトル。歴史の中に実在の人物と架空のヒーローを織り交ぜて何位をしようというのか?
しかし読後の印象は、松岡ワールドに入り込むシャーロック・ホームズのあまりのフィット感に愕然とするばかり。
松岡圭祐とホームズがこんなにもフィットすることに今まで気づかなかった自分が、今さらながら愚かであった。『千里眼』シリーズを全部読んでいるくせに現代の臨床心理士を描いた作家の根幹に、実はホームズの観察力+推理力が潜在していたことを気づかずにいたのだから。
ここで描かれるホームズは、持ち前の推理力で大津事件とロシアの裏事情にある謀略を抉ることで何と日本を救う。『催眠』や『千里眼』のシリーズで広げられた大風呂敷のプロットが、何とホームズと伊藤博文のいた時代に広げられる。ああ、松岡ワールドだなあ、と思う。
このところ美人ヒロイン小説のシリーズに終始していた松岡圭祐が真向勝負の歴史小説『黄砂の籠城』に続き、歴史に推理と冒険を加えて原点回帰のスケール感のあるエンターテインメントを書いてくれたことが何より嬉しい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
千里眼シリーズからはまって、水鏡シリーズまで松岡テイストをずっと味わってきたのが、ここ最近ずいぶん路線が変わってきた。
買ってはいるけどまだ読めていない状況で、まずは本作。
有名だけど実際にシャーロックホームズを読んだことなかったので、まずは本家を読んだりTVで特集観たり。
おかげでシャーロックの人柄、類い稀な推理力、モリアーティ教授や兄との関係がすんなり。
史実の大津事件を扱っているのも魅力で、教科書でしか知らない伊藤博文の人物像にも興味が湧く。
意外とすらすら読めたのは松岡さんの筆力のお陰だろうか。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
なぜこれを書いたのかが分からないし、どこまでがフィクションなのかも分からないが、とにかく面白かった。すごいね。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
松岡圭祐さんの本、新刊が出るたびに買っているのだけれど
最近、急に近代史モノになって、歴史が苦手なので、前作の『黄砂の籠城』上下は途中で保留状態(^-^;
これは、読みやすかったです。
伊藤博文は初代総理大臣であったことと千円札のヒゲの人、っていうくらいのことしか知らず、
むしろ、子どもの頃に読んだシャーロック・ホームズの方がよく知ってました(実在人物ではないでしょうけれど)。
でも、2人が本当に出会っていて史実を表現しているかのような、リアルさ。そしてとても面白かったです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
途中まで読んだけど、日本人礼賛が見え見えで、鼻についてやめた。前作から歴史小説家に転身されたようですが、不自然なまでに日本人が素晴らしいと持ち上げ、帯には大物与党政治家の推薦の言葉。この先にあるのは政治家転身か? 全作読んできましたが、もういいかなー。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
一気読み。面白かった。
ストーリー展開良し。シャーロック・ホームズ作品の醸し出し良し。伊藤博文の人物像良し。歴史的事件等も良し。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
1891年、同時期に起こっていたライヘンバッハの死闘と日本の大津事件。
いくつもの架空のシーンが、架空の名探偵をこの現実の歴史に迎え入れる。
著者さすがのエンタメに牽引され、ロマンと謎解きに目を輝かせ、歴史と人の想いに胸を熱くする。
聖典未読の僕がライヘンバッハの滝にて初対面を果たしたホームズは、自身の死を偽装し、姿をくらますことで犯罪組織を一網打尽にせんとするとにかく超スゲーやつで
そしてかつて確かにあった日本の尊い魂。
法治国家とはどんなものか、途上で悩む伊藤博文。
悪への私刑を果たしてしまったホームズは何を思うのか。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
松岡圭佑によるシャーロック・ホームズのパスティーシュ作品。
ライエンバッハの滝におけるホームズとモリアーティ教授の対決の後、ホームズが日本に渡り、現実の歴史的事件の解決に携わっていたら…という筋。
いつもながらディティールにこだわったエンターテイメント小説。トリックも秀逸で、手に汗握るアクションやほろっと来る場面もあり、とても上質で贅沢な作品。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
日本の実際あった事件、大津事件にホームズが挑む話。
ホームズはもちろん空想上の人物ですが、実際に大津事件にこんなふうに関与してたかもしれないとおもわせるくらい上手くハマってました。
ホームズの空白時代の話しなので、ワトソンはほんの少ししか出てきませんがそれでもホームズとの関係性がやっぱり良い。
あとはマイクロフトとの兄弟関係についても良かったです。
伊藤博文かっこよかった。
教科書程度のことしか知らないからどんな人なのか実際のとこはよくわからないけど、少なくともこの伊藤博文はかっこよかった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
歴史が苦手なので当時の状況説明されても全く頭に入らない。そのうえロシア人だかイギリス人だかカタカナ名もたくさんで、謎解きどころじゃなかった。完全に苦手分野で残念。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
シャーロック・ホームズがライヘンバッハの滝で失踪した後に、日本に渡航して伊藤博文に会っていたという設定のパスティーシュ・ミステリ。
タイトルに「対」と付けていて殆ど対決しないのは、、もう珍しくも何とも無いが、この作品では対決どころか互いに協力し合っている。ここまで「対」じゃないと流石に違和感を感じてしまった。
当時の日本で現実に起こった有名な事件をホームズが推理するのだが、これが結構説得力があり、本当にそういう真相だったのじゃないかと錯覚した。何より小説として面白い。
日本人を美化しすぎている点が気になったが、これは出色のホームズ・パスティーシュじゃないかな?
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「最後の事件」で宿敵・モリアーティとの闘いで、一緒にライヘンバッハの滝へ落ちたと思われ、その後、「空き家の冒険」で再登場するまで、チベットなどを放浪していたとされているが、その時に日本にもいたと言う設定で書かれた作品。
この作品の前に歴史物を手掛けた作者が、「万能鑑定士Qシリーズ」で描いて来たロジカルシンキングを用いて、歴史事件を解明していく訳だが、よく言えば、今までの作品のいいところどり。悪く言えば、二番煎じのようで、何とも微妙な作品。このような中途半端な感じならば、「水鏡推理」や「特等添乗員α」シリーズの続編を書いて欲しい。内容は軽いのに、中途半端な史実が邪魔。