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途中まで読んだけど、日本人礼賛が見え見えで、鼻についてやめた。前作から歴史小説家に転身されたようですが、不自然なまでに日本人が素晴らしいと持ち上げ、帯には大物与党政治家の推薦の言葉。この先にあるのは政治家転身か? 全作読んできましたが、もういいかなー。
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一気読み。面白かった。
ストーリー展開良し。シャーロック・ホームズ作品の醸し出し良し。伊藤博文の人物像良し。歴史的事件等も良し。
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1891年、同時期に起こっていたライヘンバッハの死闘と日本の大津事件。
いくつもの架空のシーンが、架空の名探偵をこの現実の歴史に迎え入れる。
著者さすがのエンタメに牽引され、ロマンと謎解きに目を輝かせ、歴史と人の想いに胸を熱くする。
聖典未読の僕がライヘンバッハの滝にて初対面を果たしたホームズは、自身の死を偽装し、姿をくらますことで犯罪組織を一網打尽にせんとするとにかく超スゲーやつで
そしてかつて確かにあった日本の尊い魂。
法治国家とはどんなものか、途上で悩む伊藤博文。
悪への私刑を果たしてしまったホームズは何を思うのか。
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松岡圭佑によるシャーロック・ホームズのパスティーシュ作品。
ライエンバッハの滝におけるホームズとモリアーティ教授の対決の後、ホームズが日本に渡り、現実の歴史的事件の解決に携わっていたら…という筋。
いつもながらディティールにこだわったエンターテイメント小説。トリックも秀逸で、手に汗握るアクションやほろっと来る場面もあり、とても上質で贅沢な作品。
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日本の実際あった事件、大津事件にホームズが挑む話。
ホームズはもちろん空想上の人物ですが、実際に大津事件にこんなふうに関与してたかもしれないとおもわせるくらい上手くハマってました。
ホームズの空白時代の話しなので、ワトソンはほんの少ししか出てきませんがそれでもホームズとの関係性がやっぱり良い。
あとはマイクロフトとの兄弟関係についても良かったです。
伊藤博文かっこよかった。
教科書程度のことしか知らないからどんな人なのか実際のとこはよくわからないけど、少なくともこの伊藤博文はかっこよかった。
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歴史が苦手なので当時の状況説明されても全く頭に入らない。そのうえロシア人だかイギリス人だかカタカナ名もたくさんで、謎解きどころじゃなかった。完全に苦手分野で残念。
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シャーロック・ホームズがライヘンバッハの滝で失踪した後に、日本に渡航して伊藤博文に会っていたという設定のパスティーシュ・ミステリ。
タイトルに「対」と付けていて殆ど対決しないのは、、もう珍しくも何とも無いが、この作品では対決どころか互いに協力し合っている。ここまで「対」じゃないと流石に違和感を感じてしまった。
当時の日本で現実に起こった有名な事件をホームズが推理するのだが、これが結構説得力があり、本当にそういう真相だったのじゃないかと錯覚した。何より小説として面白い。
日本人を美化しすぎている点が気になったが、これは出色のホームズ・パスティーシュじゃないかな?
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このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
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「最後の事件」で宿敵・モリアーティとの闘いで、一緒にライヘンバッハの滝へ落ちたと思われ、その後、「空き家の冒険」で再登場するまで、チベットなどを放浪していたとされているが、その時に日本にもいたと言う設定で書かれた作品。
この作品の前に歴史物を手掛けた作者が、「万能鑑定士Qシリーズ」で描いて来たロジカルシンキングを用いて、歴史事件を解明していく訳だが、よく言えば、今までの作品のいいところどり。悪く言えば、二番煎じのようで、何とも微妙な作品。このような中途半端な感じならば、「水鏡推理」や「特等添乗員α」シリーズの続編を書いて欲しい。内容は軽いのに、中途半端な史実が邪魔。
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明治時代の日本に、小説上の人物であるシャーロックホームズが登場し、現実に起こった事件(大津事件等。ただし、架空の設定の箇所があるかもしれない。)がもたらす国難を伊藤博文とシャーロック・ホームズが解決していくという展開。エンターテインメント小説な面が強いですが、ミステリー(推理小説)でもあり、一気に読了してしまいました。
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2017/10/28
松岡先生はすげえな
ホームズ大好き・歴史大好きの需要ぴったり!
2021/06/29再読
ラインバッハの滝つぼに悪の帝王モリアーティを
突き落とした罪は名探偵ホームズの名声をもって
しても糾弾されてしまう
マイクロフトは旧知の伊藤博文を頼り日本へ密航
させる
日本でも鋭い推理の力で、ロシアのニコライ皇太
子が津田三蔵に切りつけられた大津事件から戦争
勃発寸前となるのを防いだ
攘夷を実践してきた伊藤博文が法治国家を意地で
貫く姿勢が、英国女王への親書となり国王大権を
もってホームズを自由の身と助け出したのは博文
の友情であり読者の涙をさそう
ええ話や(´・ω・`)
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あー超おもしろかった!
シャーロックって言われるとやっぱりカンバーバッヂ版のホームズを思い浮かべてしまうけど。
ロシアとイギリスと日本の関係性が自然な形で描かれている気がしてとっても楽しかった!
日本礼讚すぎるのはちょっとあれだけど、それ以外は現実と虚像の境がわかんなくなる感じがとても良かったー
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ライヘンバッハの滝に消えてから復活するまでのあいだ、チベットや東洋を旅していたとされるホームズだが、実はその間に日本へ来て伊藤博文とともに歴史的事件を解決していた…という話。
この手の歴史上の有名人を組み合わせたフィクションは出オチで終わることもあるのであまり期待していなかったのだが、これは実に面白かった。
兄にコンプレックスを持ち、モリアーティに対する正当防衛が認められなければ犯罪者になるかもと悩むホームズと、女癖の悪い伊藤博文。どちらも超人的なヒーローではないが魅力的な人物造型だし、当時の日本と西洋からお互いを見た目線、歴史上の事件の新解釈などストーリーも奇抜で後半は一気読みだった。ホームズ聖典のネタも散りばめられていて楽しい。
この著者の作品はラノベ的なのを1冊読んだだけだったが、他もいろいろ読んでみたい。
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虚実混ぜ合わせた設定は緻密で面白い。史実の大津事件を巡る“真相”には驚かされるが、必要以上の日本人&明治維新礼賛はちょっと引っ掛かった。
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ホームズがもしも実在したら。そしてもし伊藤博文と会っていたら。
ifから始まる史実を絡めたフィクションはとても好きです。タイトルに惹かれて余分な知識を入れずに読んでみました。
ネット上のレビュー評価は高いようですが、個人的にはそこまで好きにはなれませんでした。
ホームズにも伊藤にも感情移入ができず、キャラクターに惹かれません。
もしこの作者がイギリス人であったら、またはライトノベルとして出版されていたら、素直に面白かったと思えた気がします。
松蔭先生の存在の書き込みがあっさりしており個人的にはがっかりで、先生の言葉など知っている人なら「あああれね」と思えることがさらっと書かれています。
これはホームズやその他歴史についても同じで、知っている人はにやりとできる箇所がいくつかあると思います。
ただ、歴史やホームズのマニアでなくともちょっと知っていればわかる程度で、
自分としては物足りなさを感じました。
自分の好きなホームズとはキャラが違うように感じ、生意気や無礼さが非常に目立ったのと、
推理というより超能力のような、推理に至るまでの理由が納得の行かないところもありました。
特に冒頭の第二次長州征伐の頃の長州藩の考え方についての記述が疑問です。
まるで長州藩は徹頭徹尾、本気で攘夷をするつもりだったかのようです。
日本女性が洋装でも背筋を伸ばしているのは、帯を潰さない為ではなく
帯に支えられているから背筋が伸びるからです。
洋服に慣れた現代日本人は姿勢が悪いですが、
当時であればみな姿勢は良かったでしょう。
ホームズが着物を着たことがないからこその推理ミスなのかもしれませんが。
伊藤を大事な人物と認識しているのに、必ず帰還すると断言してくれ、と約束をして共に危険な場所へ赴くのは、
本来感動するところなのだと思うのですが
自分には蛮勇に思えました。