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表紙に描かれているのは若旦那と枕返しと少彦命と狂骨と若旦那だが、裏には雲に乗った長崎屋藤兵衛・この絵と章名の長崎屋の主が死んだを見たら普通・・・~広徳寺の貫朝が薬種屋を集めて効能書きを整理しろと言っている最中に藤兵衛が倒れた。和薬検め所を作るべきか否かで二派に分かれ、長崎屋を味方に付けようと自慢の薬を飲ませ、藤兵衛も一太郎のために薬を試した所為だった。一太郎が普段飲んでいる薬は呪いで薬効が消えたが、その他の薬は一筋縄ではいかない。江戸湾に出現した蜃気楼の主が蛟竜だと判明し、枕返しを発見して病状は好転する。そんな時期に縁談を申し出てきた染物屋は秘伝の薬の製法を伝えると言うが大したものでなく、いずれ作り方を教えてもらえると考えていた番頭を店から出してしまう。長崎屋に恨みを持ちつつ井戸で死んだ狂骨が現れ、お札で撃退したが、藤兵衛を狙って、長崎屋の縁者を次々に襲っている妖の正体は女犯の僧侶だと判明したが、数々の薬でも救えなかった恋する女性を思う気持ちが、薬種問屋の主である一太郎への恨みに変化したのだった。藤兵衛の病が癒えずお供えを稲荷社に積み上げると神仙の代表として大黒が現れ、常世の少彦神なら解毒の方法を知っていると、手紙を託し、粟の茎を握らせて一太郎と屏風のぞきとおしろと鳴家が落とされたのは神田明神。侍と神仙が非時香果を巡って争っていた。島子が音吉にそれを食べさせたいらしい~てっきり藤兵衛は死んじゃっていきなり代替わりで長崎屋は左前になっちゃいました・・ってことはないだろうけどね
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半日で読了(*^_^*)
若だんなのおとっつぁん、藤兵衛が倒れ、回復するまでを短編で綴る。
・とるとだす・・・薬種屋の集まりで藤兵衛が倒れた原因は?
・しんのいみ・・・蜃気楼の島へ行ってしまった若だんな。
果たして江戸に帰れるのか?
“さみしがり屋”がキーワード。
・ばけねこつき・・・押しかけ縁談と化け猫の関係は?
身を粉にして働いたのに何も得られなかった無念。
いえいえ、得たものはあります。
それがハッピーエンド?に繋がるのだから。
・長崎屋の主が死んだ・・・無念・無常の恨みが理不尽な怪異となる。
その祟りの矛先の相手は?不条理が怖い作品。
・ふろうふし・・・つまり、不老不死。久々に神仙登場!
人、妖、神仙の想いとすれ違い。
人は一人ではない、助けを求めれば誰かの手が伸びる。
それにしても、若だんな。身体は弱くても心が強くなったね。
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「しゃばけ」シリーズも16作目。もう17作目「むすびつき」も出ています。
若だんなの大事なおとっつぁん、長崎屋の主・藤兵衛が倒れてしまうところから。
若だんな一太郎、頑張ります。
藤兵衛が昏睡状態に。
病弱な若だんなのための薬を5ついっぺんに試してみたという、親ばかならではの理由なのだが。
薬種問屋にあるまじき行動でしょ(笑)
何とかしようとする若だんな、時々熱を出しつつも奮闘しますよ。
だんだん大人になってきた感じがありますね。
江戸湾に蜃気楼が現れた。
頑張っていた若だんなが蜃気楼の世界に飲み込まれてしまい‥?
化け猫憑きと噂された娘をもらってくれという縁談やら。
恨みを残して「狂骨」となったのは‥
この話は恐ろしい。
いつもより行動的な若だんな、合わせたように話の構造も変化に富んでいます。
お気に入りのシリーズなのは変わりませんね☆
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今回は若旦那ではなくお父さんの藤兵衛さんが寝込んでしまった。いくら親ばかでも、若旦那の為に薬をいっぺんに何種類も飲むなんて。。。薬種問屋もしているのに??と思わんでもないが。若旦那の活躍で今回も一件落着です。
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藤右衛門さん、薬問屋なのにそんな薬の飲み方したらダメって分からなかったのかしらん……。 1話目は藤右衛門さんが倒れる、というこの本の前提条件のための話で、いまひとつおもしろくなかった。
狂骨のような、言葉も通じなくなった悪意の塊といった類いの妖は、このシリーズではあまり出てこないけれど、ピリッと緊張感が出るので、たまに読むとおもしろい。もっと怖いネタ、あってもいいかな。
若だんなが責任感を持って、親を助けようとする姿に、成長したねぇと親戚のおばさんのように嬉しかった。鳴家が加速度的にかわいらしくなっている。
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しゃばけシリーズ。今回もまたとんでもない大事件が。そしてその解決に尽力する若だんな、だんだん頼もしくなっている気がします。やっぱり寝込んじゃうけど(笑)、それでも前ほどじゃないかな。成長物語としても楽しめるシリーズかも。
お気に入りは「長崎屋の主が死んだ」。だいたいこのシリーズに登場する妖って、可愛らしかったり愉快だったりするものが多いのですが。この物語に登場する妖は、今までで一番恐ろしくそして哀しいものでした。そうなるに至ってしまったあの人の心情も、なんともやりきれないなあ。
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今回寝付くのは若旦那ではなくお父さんなんですね。まぁ、若旦那も寝付いたけど…。
この間、実写のしゃばけのDVDを見たばかりなので(なぜ今?と自分でも思ったが) 手越くん始め、キャストの人達が頭の中で動いててそれはそれで面白かったです。
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しゃばけシリーズ。
若だんなも大きくしっかりしてきたなぁ〜と親の様な感想。
長崎屋の主人が寝込み、なんとかしたいという若だんなの気持ちに妖達が奮闘する。
相変わらず可愛い妖たち。
色々な神様も出現して、今回も楽しませて貰った。
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まさか御父上が病む話とは!
連作短編なのでしょうが、
一話一話完結と読んでも全く問題なしですね。
久々に「これは」と思ったのは狂骨の話でしょうか。
狂骨といえば京極氏だったので、
別の物語に出てきてちょっとびっくり。
そして、私はやはり恋愛絡みの話が好きなんですねぇ。
かわいそうだぜ、狂骨よ。
最後は無事に御父上の復活。
別に倒れてなくてもよかったのでは・・・と
ちょっとだけ思いましたが、安定の面白さでした。
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シリーズ化してるだけあって、若だんなも随分と外に出ることも多くなってきましたね。おとっつぁんが病気、、、には驚きましたが、少しずつ歳もとり、、、。安定の小説でした。
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毎回安定のシリーズ。もう16弾なんですね。
今回は狂骨の話が怖さもあり、切なさもありで一番好き。
最後の『ふろうふし』は笑いもあり、若だんなも大活躍で面白かった。
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江戸の妖たちと病弱な薬種問屋の若だんなが織り成すユーモアたっぷりのファンタジックなシリーズ第16弾。今度はどんな事件が展開するのか、ワクワクしながら読みました。
まずは薬問屋の集まりに赴いた、薬種問屋長崎屋の主藤兵衛が急に倒れた所から話は始まります。若だんなや妖たちの調査だと、藤兵衛は若だんなの病弱な体質を治すよい薬があると、薬問屋の仲間から薦められるままに、何種類もの薬を試薬したとか。生きているけれども、大量に飲んだ薬の副作用で、意識は戻らず、眠り続けたまま。若だんなたちは、薬の毒を消そうと、蜃気楼に住む妖「枕返し」を訪ねたりして悪戦苦闘します。挙句の果てには、薬種問屋が捜している薬なら不老不死の薬に違いないとか、あらぬ噂がたてられ、若だんなの命まで狙われる始末。
そんなこんなのドタバタ騒ぎが書かれた5つの章。倒れたままの父親を思う病弱な若だんなが、とても頼もしく描かれていました。シリーズも16弾になると、若だんなもここまで成長してくるのですね。
貧乏神の金次や付喪神の屏風のぞきなどおなじみの妖たちも、それなりに愛着がわいてきます。そしてなんといっても、ピカ一でかわいい鳴家とよばれる小鬼たち。若だんなは成長するのですが、周りの妖たちは歳をとらず、このまま若だんなが天寿を全うするまで、若だんなのことを見守り続けるのだろうなと、温かい気持ちで読み終わりました。
次回はどんな事件が起こるのか、鳴家の活躍も楽しみです。
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今回は若旦那の父、長崎屋入り婿の藤兵衛がいろんな薬を一度に飲んで意識不明になるところから、若旦那が治療のために奔走するという筋。まず薬を商う藤兵衛ならある程度の和漢薬の知識があるはずなのに、健康な人間が飲んだって毒になるだけだというのがわかってないのがおかしい。さらにいろんな薬を考えもなしにブレンドするのはおかしい。これは敵対組織とかに無理に飲まされたほうが話しとしては通りやすいけどねぇ。ともかく、違和感つきまといます。若旦那がさして寝込まずに兄やたちもイマイチ活躍しなかったし。大黒がでてくる章でも一寸法師となれば少彦名で非時香菓で島子って浦島子/浦島太郎しか頭に浮かばんし、御伽草子ときて出て来たのが金時となると坂田金時/金太郎さんやし、現代の御伽草子などに疎い人間が出てくるのならともかく、今よりも娯楽バラエティのない江戸時代設定の登場人物が混乱する設定には無理がありすぎると思うが、、。ともかく、これで16巻か、最初の頃にくらべてどんどん軽さがましてきているので読んだことすら記憶にのこらないようになってきたが、プロットはともかくキャラの影が薄くなってきているのは少し悲しい。
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狂骨の話が怖くて面白かったです。
裏表紙のイラストや短編のタイトルから、藤兵衛さんがいよいよ!?と思いましたが、丸く収まって安心しました。
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しゃばけシリーズ第16弾。今回は長崎屋の主藤兵衛が倒れたため、体の弱っちい若だんなが蜃気楼にとらわれたり、神仙に出会ったりして活躍する話。許婚がいる若だんなに縁談が舞い込んでくる話はいまひとつぱっとしなかった。狂骨の話はじわじわと恐怖がせまってきて恐かった。わかりづらい巻かもしれないが鳴家、仁吉、佐助その他の登場人物が生き生きしている安定しているシリーズ。続けてほしい。