紙の本
可哀そうな男が一人
2017/09/26 16:53
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
超エリートでハイスペックなのに、色狂いの中年男と自己中心的で身勝手な若者に同じように振られる可哀そうな男がいました。彼は最終的に幸せなんだろうか…。
紙の本
木原さんらしい人間描写とエロ
2017/08/08 19:14
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あまりりす - この投稿者のレビュー一覧を見る
【鈍色の華】
仕事も出来ず冴えない男がなぜか会社の取引先のゲイの二人に気に入られ、性接待を提案されその後の人生が変わって行く話。本人には上昇志向もなく流されるように全てを受け入れていくのか、と思いきや次の作品【鈍色の果実】で、身請けしたいという二人のうちの一人の要請を断ってしまう。間に入ってアテンドしたり、海外出張という名目の為に部署を異動させた社長にしてみれば、こんな冴えない、魅力も無さそうな男のどこが良いのか分からない。しかも請われている時点で、その男は上から目線、、。なぜ?
しかし、結局その社長は、、、。
【漆黒の華】
日本法人の社長に取り入って、その親会社の管理部門に取り立ててもらう為にゲイでもないのに自らの身体を引き換えに出世しようとする男。が、どんどん掘られる快感が増えていき女性相手では勃たなくなり焦り出すし、契約を半ばで無理矢理終了させる。当然社長や同僚との人間関係も悪くなったのに男性機能は少しも回復しない。そんな中、社長の臨時の秘書として出張について行くことになり、、。
エロエロしい描写と人間性を冷静に筆致する木原さんらしい作品でした。
読み応え充分でしたが、この事によってゲイになった二人の男はどのくらい幸せなのかな?これから先どうなるのかな?とちょっと不安になりました。
紙の本
エロが多め
2017/10/10 10:06
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれのストーリーが、微妙にリンクしながら、進んでいきます。元々が、エロがテーマで書かれているので、エロに特化したストーリーです。そういう意味では、「熱砂と月のマジュヌーン」に似てるかもしれませんが、あちらは、かなりストーリー性が高いです。本作は、それな比べると、まだ、序章という感じで、どれも、続編が読みたいと思わせます。
投稿元:
レビューを見る
同人誌とかコミカライズで気づかなかったけど、ほんとに久しぶりの新刊。
アンソロ『エロとじ』収録の短編に続編とスピンオフを加えた、センセらしいエロがてんこ盛りのストーリーでした!
白髪もあったりする冴えない中年サラリーマンが、ある日突然社長に呼び出されてハイスペック外国人のおじさん相手に性奉仕することを頼まれてしまう…という、キラキラロマンティックなBL設定からはあまりにも程遠いお話で、これ一体どこに需要があるんでしょうか⁉と思わず突っ込みたくなるにはなりました…(笑)
でもですよ、さすがストーリーテラーの木原センセだけあって、読み進むうちに止まらなくなり、どんどん夢中になってしまうマジックでした。思いもよらない展開で、でもちゃんとハピエンが待っていて、すごく面白かったです。
思いもよらないっていうのは、まぁ、短編を読んだ時にも感じた「3Pのトライアングル」系発展があるのかと思ったら全然違ってて、えっ??と思ったあのラストの衝撃が、続編でまたまた、この二人は運命だったの⁉とか、スピンオフであっ救済完了!!とか、何度もわっ、うそ~!と意表を突かれてしまったというところですね。
…もう、タジタジです。
エロ的には、清々しいほどのエロ特化でした。おじさんのエロが好みか好みじゃないかはわかれると思うけど、とりあえず赤面もののエロシーンが満載でした。
例えば、男体盛りとか、お道具とか、あんなところにタトゥーとかwww
めっちゃ萌えました←
色々BL読んできたけど、魔性の白髪中年男っていうのには初めて出会った気がします…
こっちまで魂奪われそうになります。すごいです…
あと、立場の逆転に萌えました。有り得ないと思ってた相手に気がついたらハマってるパターンですね。
「鈍色の果実」では、ごめんだと思ってた鶴谷に魅入られちゃった社長で、「漆黒の華」では、ゲイでもなかったのにいつの間にかダンの虜になっちゃった佐川。こういうのはツボど真ん中です。
ヒューイのその後も知りたいので、ぜひこちらのスピンオフもプリーズ!です。
投稿元:
レビューを見る
この作家さんの魅力は確かにどこかおかしなキャラクターなんだけども
最近そのおかしさが滑稽であったり
何となく受け入れ難いものに
感じるようになりつつある。
読む私が変化してるのか
キャラがあまりにもワンパターンになってきてるのか
(どこか突拍子もないという設定)。
今回も、目覚めちゃって下半身がだらしない中年のおじさんだけど魅力がある、というギャップ感とか
打算したつもりが思うように事が運ばなくて
逆ギレする最低野郎とか
今までの作品にもいたような、とか思いつつ
読みました。
初めてこの作家さんの作品を手にした時の
面白さ加減はかなり引いてきています。
慣れっておそろしい。
その中にも、何だろう…がっつり訴えてくるものが
だんだん少なくなってきてる気がする。
そこが残念。
投稿元:
レビューを見る
鈍色の華
中年の冴えない男がなぜか会社の取引先の外人に気に入られ華?開いて行く話?
鈍色の果実
その性接待をアテンドしたもののその中年社員の良さなど全然分からない社長。しかし、その取引先外人に身請けしたいとまで言わせ、それなのにそれを断り、まさかの自分に相手をして欲しいと言われいやいやながらも応じたら、すっかりそれに取り込まれてしまい、、、。
漆黒の華
鈍色の華で身請けしたいと言った外人が攻め。その会社の日本支社では外資なのに日本支社の為に通常の日本の会社と変わらない給与体系に不満な受けが、社長がゲイと聞き及び自分の身体を条件に日本本社に引き上げてもらったものの、攻めの拘束に嫌気がさし、しかも女性相手では勃たなくなってきていて焦り出し契約の終了を申し出る。しかし結局女性相手では無理で自分のお尻が疼く始末で!
とどのつまり、社長と復縁することになり、更なる拘束の中に身を置いて受け人生を歩んでいってしまってる、、、。
3つの話では漆黒が良かったかな?ただ、漆黒の社長はもう少ししたらアメリカに帰っちゃうんだけど英語がイマイチな受けのその後はどうなるのかな?アメリカまで一緒にいって愛人生活を続けるんだろうか?
投稿元:
レビューを見る
面白かった!!!
主人公は2人ともクズだけど、面白い!
クズなのにハッピーエンドだとストレスだけど
そういう訳ではないから、
凄く面白かった!!!
投稿元:
レビューを見る
3.8
鈍色の華
海外企業の重役への枕接待をきっかけに男にハマってしまった五十代男性のお話。
って書くとよー分からんけど、最初はノンケでSEXも満足にしたことのないようなおじさんが外国人相手に開発されてしまって男無しでは生きていけないような淫乱になったという感じ?てっきりダンとヒューイの3人のお話かと思ったら最終的には社長に囲われててびっくりした。
にしてもこういう人おるやろなぁと思った。
漆黒の華
受けがむちゃくそ嫌いなタイプで、お前こそ攻めにガチガチにやられて一生攻め様居ないと尻の火照りがどうにもできませんアヘアヘってなれ!って思ってたら良い結末だったなぁ( ˘ω˘ )
ダンは鶴谷にもフラれこのクソ受けにも酷いフラれ方したら可哀想すぎるわと胸痛めてたからホント良かった
投稿元:
レビューを見る
冴えないサラリーマン鶴谷は、何故か社長から性接待を命じられる。気に入ったという提携先である海外の会社の重役ふたりが相手。
冴えない中年に入れ込む外国人。パートナーに迎えたいと言う申し出を断る鶴谷。
鶴谷の魅力が分からなかった社長だが…。
鶴谷がラストにはあんな風になっちゃうなんて。
そして社長も…❗登場人物みんな、何というか凄い。もう1作品は、◯ーター事件とあそこのタトゥーが衝撃的
投稿元:
レビューを見る
「鈍色の華」の描写には耐えられず、「漆黒の華」のみ。
登場人物全員悪人、とまでは言わないが、主人公からして計算高いろくでなし。
悪漢小説であり、ローターの件りは筒井康隆のスラップスティックを思わせる。悲喜劇であり、日本は戦争に負けたんだとしみじみ感じさせてくれる。
いかようにも取れる異色の傑作なのかも知れない。