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紙の本
同姓同名の男女の
2023/03/12 12:54
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビで流れていた映画を観たのが、私が「ラヴレター」を観た最初でした。
そして、本を読みました。
「藤井樹」という同姓同名の男女が中学校で同じクラスになる。
もちろん多感なお年頃、二人はからかわれ、
(女性の藤井樹に言わせれば)その時はいい思い出がないのだが、
亡くなった男性の藤井樹は、女性の藤井樹が好きだった。
私は自分と同姓同名の人に出会ったことはないのだけれど、
しかも異性で出会ってしまうとどうなんだろう。
意識するよね。
電子書籍
どんどん読み進んだ
2021/04/06 00:01
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投稿者:Rose - この投稿者のレビュー一覧を見る
感情移入する対象が入れ替わっていって
手紙を通して樹がどんな人だったか
わかっていくのが面白かった。
切なくなるしなつかしくなるし淡くて素敵な物語だった。
紙の本
時をかけるラブレター
2020/06/24 17:58
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
生前には届けることができなかった想いが、死後に届くのが切ないです。永遠にピュアなままの、ふたりの恋にホロリとします。
電子書籍
映画と同じでラストがイイ
2015/01/27 19:19
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投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
邦画の中ではすごく好きな映画で中山美穂主演ですが、アイドル映画ではありません。シナリオが良く出来ていて最初は死んだ人に出した手紙に返事が返って来るというミステリアスな展開ではじまるのですが、途中からはその故人の思い出話になり青春恋愛映画ぽくなります。ただあるかないかの淡い想いとして終わってしまうので恋愛映画大好きな展開を期待すると肩透かしくらいます。でもね、ラストシーンがいいのよ。本作も同じで、やっぱり最後に良かった〜と思えてしまう終わり方でした。
小説は映画よりも細部を補完している感じで上手く書かれています。さすが岩井俊二、「ウォーレスの人魚」でも文才あるなあと思っていましたが本作も小説として読んでも十分面白いです。
紙の本
冬になると読み返してしまう
2002/12/03 00:25
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投稿者:藤沢 - この投稿者のレビュー一覧を見る
同名の映画を監督が小説化したものだが、この作品に限っては、小説の方もよく書けていて、面白かった。よく書けているというのは、その手紙のやりとりが文字のせいだろう、とも思う。書いた手紙、届いた手紙を、何度も読み返す感覚は、とてもいとおしいものだ。映画と違って音楽がないだけに、いま手元に手紙があるような沈黙さえ受け容れてしまう。
ひとりは過去と決別する話。ひとりは過去に、出会う話。寒さと暖かさのバランスがうまい具合に交錯しているので、ふっと笑ったあと、泣きそうになる。
紙の本
もうこの世に存在するはずの人から届いた手紙
2001/01/30 01:38
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投稿者:ゆぎり - この投稿者のレビュー一覧を見る
この世の中には多くの手紙が存在している。文字が発明されて以来、郵便制度、科学技術の発展などによって様々な変化が現れてきたけれども、根本のところで手紙の持つ本質的意味——誰かに何かを伝えようとすること——は変わっていない。口では伝えることのできない時、口では伝えることのできない内容、あるいは会話で伝えるほどのことでもないとき、多くのシチュエーションで用いられてきた。そしてそれらは、たいていの場合送り人と受取人が存在する。普通は誰も受取人がいないのに手紙を出したりなどはしない。しかし、もしいるはずのない人に手紙を送ろうとするとき、一見無意味に思われるその行為にはどんな想いがこめられているのだろうか。
渡辺博子のフィアンセだった藤井樹は2年前に雪山で遭難して死んだ。その三回忌の日、博子は樹の家にいき、彼の中学校時代の卒業アルバムを見つける。中学校の時は小樽に住んでいた彼と家族はその後引越し、そのときの家はすでになく、今では国道になってしまっているはずだという。そのアルバムの中から彼の住所を見つけだした博子はふとあることを思いつく。この今はもうないはずの住所あてに手紙を出そうと。それは何処にも届くはずのない手紙。
拝啓、藤井樹様。
お元気ですか? 私は元気です。
渡辺博子
博子にとっては樹の命日をしのぶためのささやかな行為でしかなかった。ところが、思いがけないことにこの手紙に対して返事が返ってくる。何故死んだはずの彼から手紙が戻ってくるのか。誰かのいたずらではないのか。それとも本当に天国の彼から手紙が返ってきたのか……
博子の想いは過去へと遡り、過去と正面から向き合っていくようになる。