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敏感すぎる気質は自分で直せる!
決して少数派ではない「敏感すぎる人(HSP)」。
実は「大きな音や騒々しい場所が苦手」「話し声がすると集中できない」「人から言われる言葉に傷つきやすい」
「ストレスで胃が痛くなりやすい」「頭痛や下痢になりやすい」などは、単なる性格や体質の問題ではないのだ。
この傾向は生きづらさを生むだけでなく、人付き合いや会社勤めを困難にすることも。
最新研究が示す過敏性の正体とは? 豊富な臨床的知見と具体的事例を通して、HSPの真実と克服法を解き明かす。
過敏な人が、幸福で充実した人生を送るためのヒントを満載。
本書のチェックリストで、自分の過敏性をチェックすることができる。
それによると、私は愛着障害、特に回避型(表面的には平静さを装うけれど、実際には相当なストレスを抱え込んでしまうタイプ)ということが分かった。
自分のタイプが判明したら、そのタイプがどんなことにストレスを感じてしまうのか、それを回避するためにはどうすればいいのかが分かりやすく説明されている。
①希望のエクササイズ
②親切にするエクササイズ
③感謝するエクササイズ
これを繰り返しながら、自分の弱さを許容しながら、それを補強するポジティブシンキングの練習をしよう。
そして、自分にどうすることもできないことは、ただ放置。空に浮かぶ雲のように、ただ流れていくのを見ているだけにすること。
そうしてストレスから逃げる隙間を作ることを、心がけること。
そして、母親の不安定さが子どもに与える影響が計り知れないことを知った。
私も、気まぐれな部分がかなりある。子どもにも同じ苦労をかけさせないために、たっぷり安定した愛着を注ぎ、子どもにとって、そして家族にとって、私自身が安全基地になれるように、心がけよう。
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こんなに新しい本だとは知らなかった。
最近流行ってるHSP関連の本は何冊か流し読みしてみたが、本書はそういった本とは一線を画すものだ。
本書は、HSPのタイプを分類し、それぞれのタイプで幸福度や生きづらさといったパラメータとどのような相関があるかなどの様々な統計データをもとに、その要因や対処法、考察などが書かれている。
自分がどういうHSPでなにが原因でどう対処すればいいのか、ふわっと掴めた。ふわっと。
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先日読んだHSPの本とは記載内容がかなり異なっていた。まだ成熟していないテーマであり、今後精緻に検討されていくのであろう。
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HSPとはハイリーセンシティブパーソンの略。
HSPとは何かから始まって、HSPのどの傾向が強いかのチェックリストがある。
どの傾向が強い人はどういう対策や生活をすれば発病しにくいか、わかる。
また過去の出来事がHSPのどの傾向と関係しているか、書かれている。
自分がHSPかなという人、周りにちょっとしたことに敏感に反応する人がいて対処に困っている場合、参考になる本。
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身体表現性障害が周囲から愛情や世話を手に入れるための手段として典型的だって記述があったけれど、そうじゃないかって診断されて、人に迷惑かけるのも世話になるのも嫌で、思うとおりに動けない自分に死ぬほど憤った経験がある身としては不快でした。
けれど過敏さや、過敏の周囲に理解されずらい苦痛が及ぼす影響についてはわかりやすい。
HSPについてというより、後天的に悪化したケースで、愛着障害や発達障害など、はっきりした原因がある場合の指南書という印象です。
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近年発達障害が注目される中、インターネットのチェックリスト等であれもこれも当てはまるような気がして悩まれる方も多いと思います。そんな方、必見です。
Highly Sensitive Personの略である、HSPという言葉があります。極端に繊細な人、傷付きやすかったり、気にしすぎたりという過敏な人をまとめて称します。
序盤にHSPという用語の問題点をさらりと指摘しています。結果としては、HSPという概念を支持する文章ではありません。腹痛になる人はこれを飲め、というおおざっぱな処方箋が無いように、一言で過敏性と言っても、症状には複数あり、傾向によって異なる原因があります。
本書の中に過敏性プロファイルのチェックリストがあるので、読者は自分の過敏性の傾向を把握し、その原因をチェックできます。また、有用な治療法も紹介されています。
データに基づく客観的で論理的な文章です。
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過敏性な人について、愛着障害がキーワードになるのかな。小さい頃の体験というのは思っていた以上に今の自分に影響を及ぼしていることに驚いた。認知の三角形(認知⇄行動⇄感情)、メタ認知、3分間呼吸空間法が気になる。
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過敏というのがどういうものかを、非常に丁寧に書いている。なによりもデータをしっかり描いている点が評価できます。もっと広まらないかな…
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周りのことに過敏な人についての話題だったが、逆に、無頓着である「低登録」も同様に生きづらいらしい。
結局は、人が生きるうえで「困る」かどうかが、生きづらさや不幸感のカギになるのだ。
氏の提唱している生きづらさを決める特質の一つに「愛着障害」があり、今回もそれにつながっていく。
その「愛着形成」のために必要なのは、他者からの「反応」であり、この先、それがAIにとってかわられていくという部分には、人間の、生き物としての知れなさに怖さを感じる。
人らしさをあえて追求しつつある現代社会は、「人らしさが失われても平気な社会」が実現しつつあることへの反作用と考えると、言うまでもなく、「人らしさを失う」速度の方が速い。
どこかで底打ちになるのか、それとも、他者としての人を必要としなくなる社会が来るのか、それを見守ることはかなわないだろうが、かなり変容した社会になることは想像に難くない。
とはいえ、だれかが生きづらさを持ち、愛着の支えを必要としたとき、、その本人よりむしろ、その人を支える人を支えることが、早い回復につながることが往々にしてあるらしい。
「人」という字は、本来は、人が足を開いて立っている姿であり、支え合っている姿ではないのだが、実は、それが本質で、人は一人では立てない、誰かが誰かの支えを必要とし、また、他の誰かの支えを借りる、それが人、そう思い直す。
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HSPも愛着と関係してることに驚いた。
というか岡田先生著なのでやっぱりというか…。
ACの本より回復法が多く載っててありがたい。
・ポジティブ心理学
・弁証法的行動療法
・マインドフルネス
・認知行動療法
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自分の感覚が一般的だと誰が決める事が出来るのか、誰にも答える事は出来ないと思います。他の人は全く問題無いのに、自分だけがどうも他の人が反応しない部分に過敏になってしまう。それはとても理解して貰いにくいし、簡単に「分かった」と言われてもそれはそれで違うんだろうなと思います。
広い意味での「過敏さ」は色々な人が持ち合わせているけれど、本書に出てくるような指数で表わされる以外は、基本「神経質な人」「こだわりの強い人」というイメージを持たれてしまって、本人に辛さが返ってくる特性とは受け取られない場合が殆どだと思います。
昨今、色々なものが「疾患」「症候群」の領域に含まれていきますが、そこまででなくともそういう特性があるというのは、皆が広く認識する事によって色々な事が上手く回っていく気がします。
当然相互的なものなので、当事者も「過敏さ」を軽減する為の努力は必要かと思います。その軽減する為にこの本はとてもいい本だと思います。
自分で読めば、当てはまるものを見つけて対策したり、少なくとも自分だけの症状ではないと思えば心安らぐし、自分の信頼する人に読んでもらえば相手に伝えにくい事も理解して貰えるのではないでしょうか。
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過敏性障害というのは初めて聞く言葉だったけど、読んでいくうちに自分に当てはまることばかりだった。自分の性格の問題だと思っていたことも当てはまることの中にあり、自分だけではないということを確認できたのでこの本を読んでよかった。
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過敏や生きづらさの原因を、科学的に説明。ただ途中から、なんとなく子供の生育には母親の役割が大事だから完璧な親になれって言われてる気がして、憂鬱になった。安全基地は父親だっていいし、ネグレクトの原因が母親が「働いてること」みたいに書かなくてもよくない?って本質と違うところが気になってしまった。ただ認知の歪みを認識するとか原因を把握するに良い本だったと思う。この分野はそろそろもう一歩踏み込んで学びたいなぁ。
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自分の過敏性は、発達障害と愛着障害の両方が背景にあるのかなと本書を読んで感じた。また、愛着障害のタイプは、親密な感情や心を通わす関係を持ちたいと思わない「回避型」であるともわかった。
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過敏さの区分と状態について確認できる。
解決するのは一筋縄ではいかない。愛着基地を確保したうえで、自身が変化していくための日々の積み重ね、実行が望まれる。