紙の本
本当にヤバい密約がある…?
2017/09/09 17:24
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在、私たちが生きているのは、実は「戦後レジーム」ではなく「朝鮮戦争レジーム」なのだという。
様々なことが出てくるが、本書の中で本当に「ヤバい」と個人的に感じたのが、
「指揮権密約」つまり、
「戦争になったら、自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う」という密約の存在だ。
韓国に同様の決まりがあるらしいということは何となく知ってはいたが、日本でもそうだったなんて…。
これはつまり、自衛隊は米国の利益のために戦うための存在なのであって、
日本の国民や国土を守ることは二の次なのだ、自衛官の思いがどうであろうとも
制度上そういうことになる、ということになるのか。
仮に米国と日本の利益が相反する場面になれば、きっとそういうことになってしまうのだろう。
そして、日本の総理大臣や防衛大臣は、有事には自衛隊に指図も命令もできない、ということになってしまうのだろうか…。
本書ではそこまでは言っていないけれども。
電子書籍
若者ほど読むべきでしょう。
2018/11/02 01:03
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投稿者:マグマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常に面白いです。本を読まなければ、知らずに一生過ごすことになるような事実がたくさん書かれています。文体も丁寧で読者に理解させる気があるのか疑問に思うような悪質な本とは全く異なっています。条文がよく出てくるので、私もそうですが少し難しいと感じることはあるでしょうが、1度読み終えれば全体としてある程度頭に入ります。私は今回2度目ですが、もう一度読みたいと思っています。再読する価値は十分にあるでしょう。
読み返していくとだんだん理解が深まってきました。本書のような書籍を通じて戦後史を学んでいくことは教科書で表面上の歴史を浅く学ぶことより何倍も意義があるでしょう。
紙の本
本当のルール
2017/10/30 23:38
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投稿者:ポッター - この投稿者のレビュー一覧を見る
知り合いの方から、日本は知らされていない事が結構あるとの話を聞き、この本の事だと思い読み進めました。
今、憲法改正の話が大きな話題となっていますが、憲法に優る「本当のルール」があったとは驚きです。貴重な勉強となりました、
紙の本
日本はまだ戦後を迎えていないんだ。
2017/10/26 14:05
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投稿者:緑の街に舞い降りて - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本は独立国だと思い込んでいたが、実際にはアメリカの軍に統治されている部分が多くあることが判った。
アメリカの対中、対露ほかアジア政策のためである。
真の独立を図れるのはいつのことか。
それを良しとしてきた方が楽なんであろう。
のんきな国民に怠惰な政治家。
これは仕方がないことなんだろうか。
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これまでのダイジェスト的なもの。
なので特に目新しい記述はなかった。
今回は資料を裏付けるものより、著者の意見を中心に構成した方が良かった気がする。
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横田空域 岩国空域 嘉手納空域
飛行機が那覇空港に着陸する時、かなり前から低空飛行
日本全土に低空飛行訓練ルートがある
国土全土が治外法権下になっている
米比軍事協定 1947 米軍が基地をおいていいのは23箇所だけ
イラクアメリカ地位協定 2008 イラク国内の米軍はそこから国境を超えて周辺国を攻撃してはだめ
毎月2回 日米行動委員会
日本側から6人、アメリカ側から7人
日本側が議長のとき外務省の施設内で、アメリカ側代表が議長のときは米軍基地内の会議室で
地位協定=行政協定+密約
裏マニュアル
最高裁の部外秘資料
検察の実務資料
外務省 日米地位協定の考え方
国際法の世界をみようとせず、ただ自分たちに都合のいい主観的な歴史だけを見て、これまで過ごしてきてしまった
降伏文書の受け入れから、7年後の1952年4月に一応の独立を回復するまで、日本政府や昭和天皇が自分だけの判断にもとづいて、何か重要な文書を作成したり、発表したりすることなどまったくなかった
日本国憲法の草案は、占領下で占領軍によって書かれた
事実に基づかない主観的な議論には、いくらやっても着地点というものがないからです。
日本国憲法は国連軍の存在を前提に、自国の武力も交戦権も放棄した
私たちはできるだけ、「頭で思ったこと」ではなく、「調べたこと」を持ち寄って、重要な問題をみんなで話し合っていきましょう
戦後日本 軍事面での占領状態が続く半分主権国家
裁判権密約、基地権密約、指揮権密約
戦争になったら、自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う
軍隊の指揮権をあらかじめ他国が持っているとなると、これはなんの言い訳もできない完全な、「属国」ですので、絶対に公表できない
日本の歪の根っこに会ったのは、「占領体制の継続」ではなく、それよりもっと悪い、「占領下の戦争協力体制の継続」だった
悲しい現実ですが、事実はきちんと見たほうがいい。事実を知り、その全体像を解明するところからしか、事態を打開する方策は生まれてこない
その国の未来を決めた重要な瞬間
「戦後日本」の場合、それは間違いなく、朝鮮戦争が起こった1950年6月
その複雑なパズルを解くためには、いま、すべての人が、すべてのポジショントークを一度やめて、遠く離れた場所(沖縄、福島、自衛隊の最前線)でおおきな矛盾に苦しむ人達の声に真摯に耳を傾け、あくまでも事実に基づいて、根本的な議論を行う時にきていると私は考えます。
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前半はこれまで読んできだ本と重複していますが、後半は戦後日本がこの様な統治になった経緯がスッキリ整理されていて良かったです。
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矢部さんは先に『日本はなぜ『戦争ができる国』になったのか』などの本を書いているから、ぼくはすぐに本書の内容がわかったが、それを知らなければ、わかりにくいタイトルである。サブタイトルは「隠された日本支配の構造」。これでもわからないかも知れない。本書は要するに、戦後の日本がアメリカの従属化にあることを丹念に調べて書いたものである。日本がアメリカの従属国であるという認識は今では常識になっているだろうが、ぼくはそれを孫崎享さんの『戦後史の正体』を読むまで知らなかった。ぼくは孫崎さんの本をいい本だと思ったが、陰謀史観ということで批判もされたらしい。同じように矢部さんもラジオなどで話すとUFの世界かという批判がくるそうだ。しかし、それはまさに平和ぼけした人間の言うことで、現に日本は戦後、正確には朝鮮戦争後一貫してアメリカの従属化におかれてきた。法的には数度の改訂を経た安保条約だが、実質には地域協定+密約が両国の陰の部分を担っているのである。アメリカ軍が憲法より上にあることは、最高裁判所が米軍基地を憲法になじまないものとした砂川裁判で確固たるものになった。日本はあたかもアメリカと相互の衛関係を築いているように錯覚しているが、それは日本の幻想で、有事には自衛隊はアメリカ軍に組み込まれてしまう。(現に朝鮮戦争では日本人の戦死があった)矢部さんが指摘するように、東京の横田基地を中心とする広い空域はアメリカ軍の管制下にあり、日本の飛行機はそこを避けて移動しなくてはいけないようになっている。沖縄などはすべてそうで、飛行機が沖縄へ近づくと海面近くを飛ぶのはなにも観光客に対するサービスではなく、上の領域を飛べないからなのである。いや、日本中がアメリカ軍が自由に使える空域になっているといっても過言ではない。だから、オスプレイはどこでも飛ぶことができる。日本とアメリカの関係はそういう関係なのである。しかし、他の国と比べると日本ほど従属度が高いところはないそうだ。沖縄知事が地域協定の見直しを何度も政府に訴えているが政府は無視したままである。先頃、安部さんがプーチンと会談し、今にも北方領土の一部が返ってくるような錯覚に人々はとらわれたが、そうなるとそこにアメリカが基地を置きたいと言ったとき日本としては断れない。だから、プーチンがふんというはずがないのである。日本国憲法は、当時の世界の理想を描いたものだった。軍隊をなくした日本はどうするか。それは国連軍に頼るしかない。アメリカの駐留は本来、日本の独立、サンフランシスコ条約の発効とともになくなるはずだったが、そこに朝鮮戦争が起き、アメリカは国連軍に代わる存在として日本に居残り、それが現在まで続いているのである。その結果、日本は戦力放棄をうたったはずなのに、アメリカに警察予備隊という軍隊を復活させられた。憲法第2条はここで崩壊した。今度の安保法で自衛隊がアメリカのお先棒を担いで戦場に出て行く確率はますます高まったと言える。
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いつも疑問に思っていたことが少しわかったような気がする。
なぜ戦後70年たっても巨大な米軍基地が日本中に存在するのか?広大な横田空域はなぜ誰も問題にしないのか?憲法9条の問題になぜ様々な人の意見が混乱しているのか?明晰な頭脳を持った多くの人々がわかりやすい説明をできないのか?
検察も最高裁もなぜ不可解な行動をするのか?誰が日本の政治経済を動かしているのか?マスコミ報道はなぜ疑問に答える行動をしないのか?
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米軍の日本支配はまだ続いているー数多くの機密文書を調査し、米軍の日本支配の形を明らかにした『日本はなぜ「基地」と「原発」をやめられないのか?』は話題になりました。著者はその後も調査を続け、一般人は読みもしなければ、存在すら知らない政治的な秘密文書をさらに詳しく調べて、それを非常に読みやすい形として発表しているのですが、その最新版です。
日本のメディアが取り上げないような内容をなぜ彼が詳しく知っているのかといえば、アメリカの秘密文書が秘密期間を解かれて公表されており、それは誰でも見ることができるようになってきているからです。つまり日本のおかしな政治はこそこそと隠そうとする政治家に問うても埒があかないけれども、実はアメリカ側から知ることができる(ただし随分経ってからですが)ということ。
私は著者の本は割と読むのですが、それは彼の考えの根拠となるものが、きちんと提示されていてしっかりしているからです。やみくもに政治を批判するのではなく、根拠がある。そして、それを分かりやすく砕いて書くことで、一般の人に広く伝えたいという気持ちが伝わってくるからです。
内容としては相変わらず密約やら上層部のメモやらが出るわ出るわで、全く信用できない政治家すら可哀そうになってきます。
著者の主張は政治家批判ではなく、アメリカとの密約によって日本が政治を動かしているという現実を知り、それから安保や基地問題、憲法のことを考えないと、何も解決しないという点です。無知と無関心はさらに密約を助長しそうです。
これらの問題が本当に明るみに出て、アメリカと真の意味で対等になったとしても、日本には軍隊が必要なのか否か、核兵器はどうするのか、憲法はこのままでいいのか、などのそれこそ終戦後にしなければならなかったことをその時に決めなければならない。が、世界の多くの国は自分たちで決めているよ、というお話。
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政治分野の新書として高い評価を得ている新書、タイトルに惹かれて購入しました。著者が、鳩山内閣退陣・3・11東北大震災以降、約7年間にわたって考えてきた問題意識をまとめたものになっています。
これまでも日米安保をめぐり主権者に知らされていない事実に関する本を詠んできましたが、存在する公文書等をもとに積み上げられた事実を紹介した内容に怖ろしさを感じました(特に政府でなくアメリカ軍との密約が大きな力をもち様々な判断が行われていること)。彼らが使っている論理を知り問題点をつかむことが必要ですね。指摘されているように、日本の将来を危うくしているこれらの体制(米軍による日本の軍事利用体制)から早期に転換させないといけないし、そのためには政治のありようが問われていると強く思いました。
追記として〈なぜ「9条3項・加憲案」はダメなのか〉というタイムリーな指摘もあります。10月11日に発生した沖縄県東村高江での「米軍大型ヘリコプターCH53墜落」した問題なども、本書の指摘につながることです。意識されにくいですが、自分たちの生活と隣り合わせのこの構造を考える上で、ぜひ多くの方に読んでほしいと思います。
お勧めします。
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米軍と日本との関係がよくわかるし、「まあ、そうなんだろうなぁ」と妙に腑に落ちることが多かった。
憲法9条との向き合い方も考えさせられた。
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米軍に統治されている日本政府のあり様が解説されている。米軍占領下の朝鮮戦争体制が、アップデート(経済支援→+戦闘支援)されて再起動し始めた。
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知ってたよ。大体知ってたけど、やっぱり不思議な話。ホントにそんなことあるんだろうかと思いながら、でも「だからか」と腑に落ちることばかり。
この不条理で不合理なシステムから抜け出せる日は来るんだろうか。
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今日の書評は「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」矢部宏治著。在日米軍と日本国についての書籍です。
まず、米軍基地はアメリカが日本中「どこでも作れる」ということを著者は主張する。たとえば、東京のまさしく「ど真ん中」である六本木と麻布にそれぞれ非常に重要な米軍基地(「六本木ヘリポート」と「ニューサンノー米軍センター」)があることである。
また上記のようなことは、外務省がつくった高級官僚向けの極秘マニュアル(「日米地位協定の考え方増補版」1983年11月)のなかに
〇アメリカは日本国内のどんな場所でも基地にしたいと要求することができる
〇日本は合理的な理由なしにその要求を拒否することはできず、現実に提供が困難に場合以外、アメリカの要求に同意しないケースは想定していない
と言う見解が、明確に書かれている。つまり、日米安全保障条約をむすんでいる以上、日本政府の独自の政策判断で、アメリカ側の基地提供要求に「NO」ということはできない。そう日本の外務省が認めているのだ。
さらにこの話はもっとひどい続きがあって、この極秘マニュアルによれば、そうした法的権利をアメリカが持っている以上
〇北方領土の交渉をするときも、返還された島に米軍基地を置かないというような約束をしてはならない。
したがって、現在の日米間の軍事的関係が根本的に変化しない限り、ロシアとの領土問題が解決する可能性は、じつはゼロ。すなわち、ロシアとの平和条約が結ばれる可能性もまたゼロである、と筆者は主張する。
日本の空で、日本の航空機が乗り入れていけない空域があります。たとえば、「横田空域」というものだ。
横田空域は、東京都の西部にある米軍・横田基地が管理する空域だ。皆さんは「米軍基地は沖縄だけの問題でしょ?」と思われるかもしれないが、東京の場合、その境界を駅でいうと、上板橋駅、江古田駅、沼袋駅、中野駅、代田橋駅、等々力駅のはぼ上空を南北に走っている。
この境界線の内側上空でなら、米軍はどんな軍事演習をするのも可能だし、日本政府からその許可を得る必要もない。2020年から横田基地に配属されることが決まっているオスプレイは、すでにこの空域内で頻繁に低空飛行訓練を行っているのだ。
そして、私たちが本当に注意しなければならないのは「横田空域等の巨大な米軍の管理空域について、国内法の根拠はなにもない」という驚くべき事実である。(「日米地位協定の考え方 増補版」)
その謎を解く手がかりは、もうひとつの重要な米軍管理空域だった沖縄の「嘉手納空域」(2010年に日本側に「返還」)を見ればわかる。
嘉手納空域は沖縄本島の半径90キロメートル、上空6キロメートルに広がる空域である。つまり、嘉手納空域とはつまり沖縄本島の上空はすべて米軍に支配されていたという意味である。
しかし「お前嘉手納空域は「返還」されたではないか?」と言う方もおられるであろうが、嘉手納空域に代わって新たに「米軍優先空域」が、ひそかに設定されていたのである。
その名を��アライバル・セクター(着陸地域)」という。沖縄の場合、米軍・嘉手納基地を中心に、長さ108キロ、幅36キロ、高さ1200メートル(高度600メートルから1800メートルまで)の大きさを持つ空域である。
これは、嘉手納基地や普天間基地に着陸する米軍機の安全を確保するという口実で、このような空域が、嘉手納空域の返還と同時に新たに設定されていた。
私たち観光客が、いまだに那覇空港に到着するとき、危険な低空飛行をしなければならないのも、沖縄本島およびその周辺の上空は、高度600メートル以上のほぼ全域が、この巨大な米軍優先空域になっているからである。
それでは横田空域などの本土の空はどうなのか?残念だが、私たちの眼には見えないだけで、本土でもやはり上空すべてが米軍に支配されている。
日本の上空には8か所の「低空飛行訓練ルート」がある。2011年には、この訓練ルートで年間1500回以上の軍事演習が行われており、さらに翌2012年からはこの回数に、普天間基地に配備されたオスプレイの訓練回数が加わっている。
しかも実際には、米軍機がこうした各地の訓練ルートにたどりつくまでには、日本中のいろいろな場所の上を飛んでいくわけだから、事実上、米軍機は日本の上空全体を自由に飛ぶことができるのだ。そして訓練ルートについたら、そこで低空飛行訓練をする。
いったいなぜ、そんなことが可能なのか。その理由は、米軍は沖縄の上空に設定したような優先空域を、日本全土の上空にいつでもどこでも設定できる権利を持っているからである。
「まさか」と思われるかもしれないが、これにも確かな根拠がある、国土交通省航空局に収録されている資料に、米軍が自分たちの軍事演習にあわせて「移動型アルトラブ」と呼ばれる、一定の幅と高度をもった立体的な「臨時専用空域」を日本全土の上空に次々と設定している事実がある。
つまり「日本政府は、軍事演習をおこなう米軍機については、優先的に菅制権をあたえる」という、日本の国民は誰も知らない日米合同委員会での密約に基づくものなのだ。
沖縄だけでなく、「日本の空」が戦後70年以上経ったいまでも、完全に米軍に支配されているということは、じつは日本の法律の条文にはっきり書かれている「事実」だからである。
すなわち:航空法特例法 第3項
「前項の航空機(=米軍機と国連軍機)については、航空法第6章の規定は(略)適用しない」
ここで「航空法第6章」とは航空機の安全な運航について定めた法律だということだ。つまり、
「離着陸する場所」
「飛行禁止区域」
「最低高度」
「制限速度」
「飛行系計画の通報と承認」
など、航空機が安全に運行するための43ヵ条もの条文が、すべて米軍機には適用されないことになっている。
要するに、もともと米軍機は日本の上空において、どれだけ危険な飛行をしてもいい、それは合法だということだ。
この条文のもとで米軍は、1952年に選良が終わった後も変わらず日本の上空で、何の制約も受けずに飛ぶ権利を持ち続けた、そして、それから60年以上たった現在に至るまで、この条文はひと文字も変更されていない。
これらも見ても1952年の「日本国独立」や1960年の「安保改定」が、いかに見せかけだったものか分かる。
とここまで本書のさわりを書いたが、在日米軍と日本の関係を知るには、一般の日本人には未知の事実が詳述されている。興味を持った方はぜひ本書を手に取って欲しい。本ブログ以上に議論は本所ではもっともっと展開されていきます。