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あとがきに作者本人が書いているように、伊坂作品にしては珍しく「泥棒や強盗、殺し屋や超能力(中略)がほとんど出てこない」物語です。それでも伊坂ワールドは健在。一見バラバラな話と話が繋がって、あれ?既視感…と思ったらまた繋がって、遡って…。そして最後にはそれがバチンと嵌る。緻密でいて、爽やかな作品です。
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伊坂幸太郎らしいテンポの良さと緩く網の目のように繋がる人たちが垣間見える楽しさがあったとは思う。個人的にはもう少し網の目が太く繋がる読み応えのある話の方が好みなので、読み終えたときの満足感はちょっと物足りないかんじ。
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あとで文庫の帯を何気に見たとき、伊坂氏初の恋愛もの、と。不思議だったけれど、あぁそうだったかと、驚いた。小粋な会話、いつも心踊る展開、にやっとしてしまう伏線の回収。
ここに恋愛を入れたらなんとドラマチックな。
ライトヘビーとドクメンタがすき。
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この作家ほど安心して読める作品はなかなかない。
今回は短編なのだが、それぞれが微妙に繋がる。
しかし、斎藤さんは気になるなぁ。本名じゃないかも知れないが。
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伊坂さんお得意の連作短編集。
長編も読んでると、連作と言えど短編集は読み応えが…と思うことが多かったですが、これは特に登場人物の絡みが強く、読み応えありました。人物相関図とか時系列を書き出したくなるぐらい。
登場人物がリンクしてくのって心地良いし、全員のキャラが立つと言うか、皆主人公みたいで、なんだか嬉しくなる。パズルのピースがハマってくような、そしてどのピースも欠けてはダメな感じが、伊坂さんファンになった一番の理由かなぁと、改めて思わされた作品でした。
私も恋愛ものはあまり興味がないので、伊坂さんのサラっとした恋愛小説は、そういう人にも抵抗がなく、読みやすくて好きです。解説の「友愛」という言葉が相応しいなと思います。
珍しく殺し屋とか超能力とかサイコパスとか出てこないので、伊坂さんファンでなくてもほっこり読める作品です。笑
斉藤和義さんの曲を聞いたら、また読み返したいな。
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理不尽な話だけど、伊坂さんだと「一定以上面白くて当たり前」と思っているので3つ星に。他の作家さんだと4つ星だったかも。
今回は恋愛の話が多いのが特徴。
私は「ライトヘビー」が可愛くて好きだ!電話から始まる恋とも言えない恋。顔も知らないのに、話すのが楽しくなってきて、だんだん好意を持っていくって、えらく可愛い恋愛小説のようではないか!とはいえ、終わり方は伊坂さんぽいのだけど。
言うまでもなく、恋愛が多くても、全体的にはいつもの伊坂さんワールド。楽しませていただきました。
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久しぶりに伊坂幸太郎を読んだ。登場人物が、まるで編み込みのように、絡み合い結びあって、お見事!という感じ。物語のはじめの方に出てくる「斉藤さん」ってまさかあの斉藤和義?と思ったら、やはり…だった。
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連作短編集。日本人初のヘビー級チャンピオンを軸にいろんな人の出会い・再会が描かれる。いつもの伊坂作品よりもほんわかしてるなーと思ってたら恋愛ものが多いからなのか。
それでもいろんな人物が絡みあったり、伏線が回収されていくのはいつもの通りで心地いい。
今回も愛すべきキャラが何人も。この作品だけで終わらせるのはもったいないな。
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おお新刊!と購入。
やっぱり伊坂氏は上手だなぁ~と思いました。斉藤和義さんとコラボなのか… なんか豪華というか贅沢。
アイネクライネ
出会いとバズ・ライトイヤー
確かにトイストーリーは泣ける。
ライトヘビー
事務職は上手いな。斎藤さん100円、私もちょっと試してみたい。仕事で凹んだときとかに是非。
ドクメンタ
5年に一度。記帳で繋がる仲かぁ。
外ではきちっとしてるのに家では出来ない人って…確かにいるけどそう言うの、許せない人もいるよなぁ。
ルックスライク
やだ、成長してる(笑)
母親は良いかもしれないけど娘はああいう親父、心底嫌だろうなぁと同情せざるをえない。それにしても先生、胸の話引きずるな(笑)
メイクアップ
オチもなくなんとなく弱い話。別に勧善懲悪を読みたい訳では無いのだけれども。それとも今まで出てきた話の中に彼らのその後が書かれていたのだろうか?ウウムゥ。
ナハトムジーク
そうか、これナイトミュージックなのか、と再確認。伊坂さんの作品には織田さんみたいなキャラが良く出て来るけど…ああいう人が好きなのかなぁと思ったり。個人的には大言壮語で口ばっかりという感じが自分を見て居るようでいたたまれずああいう人は苦手ですが。
怒りをこめてモノに八つ当たり、は結構良い威嚇になるのかもしれない。
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藤間さんの気持ちがわかる、わかるぞ…!!家ではずぼらだけど、だからこそ会社ではしっかりするその心理!
そして、夫婦の問題を外交問題に例えちゃう課長は好き。
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作者には珍しい、平凡な登場人物が出てくる。
平凡な人たちの平凡な毎日に起きるちょっとした奇跡を描いている。
最終章で、全ての短編が繋がる仕組みになっているのは、伊坂作品ならではの趣向。
普段のような、殺伐とした設定ではないが、これはこれで作者の良さが伝わる楽しい本。
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お得意の連作短編集で、安心感というか安定感は相変わらず抜群。まあハズレませんわな。今回はミステリ要素とは無縁だったけど、何気ない青春モノというか家族モノも、伊坂ワールドに組み込まれるとこうも楽しくスリリングに。脇役にはなるんだろうけど、ボクサーの彼が好きでした。
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「ミッキーはあっちを向いてもこっちを向いても、ずっと手を振ってるんだよ。でな、あれは結構、きついぞ。こうやって、手を振るのはかなりきついんだよ。やってみろよ」
やってみろよ、と言われて藤間も困惑するが、確かに右手をぶるぶる10秒ほど振っただけでも手首が痛くなった。
「それをあいつはずっとやっているんだよ。大したもんだよ。相当、疲れるぞ。あれが仕事だと言ってもな、普通はできねえよ」(p.103)
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斉藤和義さんの歌詞を交えて書かれた作品。私も斉藤さんに会ってみたいです。「明日がきっと楽しくなる」の通り、明日から夏季休暇明けで憂鬱な気分が少し晴れて明るくなった気がします。短編なので気軽に読めてふふっと笑顔になりたい時に読み返したい作品。
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好き。おもしろい!ミステリー小説は苦手であまり読みません。何が苦手かといえば、ホラー的な要素があって怖いから。伊坂作品にはそれがないものが多い。わくわくして読めるから、安心して楽しめます。好き!