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実家に帰省するといつも味わう罪悪感にも似た気持ち…。育った故郷を離れた人はみんな同じように感じてるのかな…。
たまに田舎に帰って、くつろいで、勝手にリフレッシュして、またいつもの毎日に戻って…。最近は残されて見送る側の気持ちがシクシクと胸に刺さる。いつまでも元気でいてねと思いながら。
地元に残って、親の近くに住んで、就職や結婚を選んだ友達に会うと、そんな形もありだったなぁと思ってしまう。勉強できなくても、親のスネをかじっていても、タカツグみたいな子が一番親孝行なのかも。
でも、レイコさんの気持ちもとってもよく分かる。レイコさんみたいな子も応援したいな、私は。
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とても良かった。いま必要なことをしてあげる。それが親切の基本というイネちゃんのセリフが印象的だった。
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重松さんの本だったからとりあえず読んでみた。
帯に「超感動!」みたいなことが書いてあったので少し期待したが
いま読み終えて、「超感動」は言い過ぎだろうと思う。
物語のテーマにふるさとと人生の挫折を選ぶのは重松さんらしいなと思う。
しかし、物語の設定がいまいち現実味がなかったのが残念だった。私が引っかかったのは主人公のレイコさん。夢破れて帰郷する設定であるが、実はまだ東大を夢見ていて結局わざわざふるさとで宅浪している人だった。
いろんな話がでてきたのに全てが中途半端で、最後は「やっぱりふるさとっていいね」で終わってしまったのが残念だった。
いままでの重松さんとはいろんな意味で違う種類の物語だったなと思う。
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東大受験三回、夢破れて故郷に帰ったレイコさん。
形にハマって、融通がきかないレイコさんとは対照的な同級生のイネさん、のんびりした弟のタカツグさん。
家族、友達と一緒の故郷はやっぱり暖かいだろうなぁ…
ジンワリと心温まる作品でした!
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感動するは言い過ぎでした。
だけど、文章から描かれる風景が想像できました。
想像できるような重松さんの文章が心地よくて大好きです。
実家に帰りたいな〜って思わせる作品でした。
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社会的背景を見れば過疎や高齢化、加えて地域医療といった現代病と人の関わりのお話なのかと思いますが・・・
私的にいわゆる「都落ち」を2度経験している身としてまたもや 涙 になってしまいました。
故郷の現実に対してのそれぞれのキャラクター達の考え方や立場、運命や覚悟というものが見に沁みました。
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帰れるふるさとがあることを、そこで待っていてくれる家族があることを、一つ屋根の下みんなが顔を揃えて暮らせることを・・・。そんな当たり前と思っていることでもそれがものすごく幸せなことであることを忘れてはいけないな。
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メインストーリーとは違うが、故郷を出て生活しているものにとって「親をどうするか」、という問題を考えさせられた小説だった。偉人と書いて「エラジン」と読むそうだ、故郷を捨てた人はエラジンになって忙しくて、故郷に帰れず、新しい家族との生活が大事で、お金で解決しようとする。今の日本で同じ悩みを持つ人は多く、この物語のサブストーリーだとしてもそこに考えさせられる人は多いと思う。故郷を思い出して、少し悩む小説。
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三度の東大受験に敗れて梅郷に戻ったレイコ。
高齢化のすすむ過疎地の田舎で奮闘する若者やみんなの優しさややるせなさ。東京を知ってるからこその田舎の良さ。都会へのあこがれ。これからの進路を模索するレイコ。
こんなレイコはエラジンさんになっても家族のことを忘れない人になってくれると思う。
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はからずもまた田舎帰りの物語。帰った先の大家族、都会へ「出ていくのか」、田舎に残るのか。「残った」人とどう付き合うのか、また出ていった人とどう付き合うか。「私」はどうするのか。家族の「せい」で、あるいは家族の「ために」。
言葉を丁寧に選んでまどろっこしいところもあるが物語には必要な描きかたなんだろう。
しかしどうして田舎帰りの物語が続くのか、続けるのか?
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夢やぶれて、故郷に帰るレイコさんの捨てきれないプライドや、故郷を思う気持ちもわかります。
また、故郷を離れて初めて気づくことってたくさんあると思います。
めんどくさいし、傷つくこともあるけど、どこか優しくて暖かい。家族ってそういうものだなと感じるじーんとくる物語でした!
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東大を目指して上京したものの、3回の挑戦に敗れて帰郷したレイコさん。
田舎で将来を悩みながら、家族や友達と過ごす毎日が描かれています。
泳げ、こいのぼりは老夫婦が、フルサトガエルは、イネちゃんが、エラジンさんでは、サブちゃんが。
それぞれ、暖かく哀しくほんわかと語られます。
故郷っていいな、、と思える良い本でした。
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やっぱり重松清はいいなあ。この人はきっと待つことがすごく上手な人に違いない。目的地に向かってあっちこっちと寄り道しながら、その寄り道先で見たものをとーっても大切にしてゆっくり歩いて行ける人だ。どうあったって効率至上主義になってしまう自分から見れば、この人の物語の進め方は目から鱗。目的地に到着しなくても、本来の外出の目的は達成しているような、そんな感覚。故郷っていいなあ。家族っていいなあ。いいことばかりじゃないけど、だからこそいいなあ。ハッピーエンドじゃない物語を紡ぎながら、ハッピーエンドにもっていく重松清の独特の温かさが好きだわー。
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・重松さんの本は、いつ読んでも、気持ちが優しくなる。『コンビニララバイ』が重松さんとの初めての出会いだったが、一貫して、重松さんの本は「子ども目線でのやさしさ」を感じさせてくれる。
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最後のキミ婆が言った
「家族みんなが顔を揃えとる幸せを、忘れたらいけん」
という台詞が、胸をギューッとさせました。