紙の本
インテリゲンチア感
2018/01/24 16:36
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投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
フェイスという筆者が投影(そのものではないそうだが)されているキャラクターが主要となる話が複数。 その造形に微妙に引っかかる。結局は白人アメリカ人女性の上から視点を感じてしまう。どこまで作為的なのかはわからないが。引っかかるのは自分が後の時代の日本人だからかなぁ、とも思った。
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【なぜこの作家は村上春樹をこれほど魅きつけるのか】アメリカ文学シーンのカリスマ的存在として現在も尊敬を集める作家の最後の短篇集を村上春樹訳で。貴重なロングインタビューを併録。
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短編集3冊しか出版していない、アメリカの女性作家の短編集。
村上春樹が「著者はわざと分かりにくく書いているのではないか」と書くくらい難解な文章のせいもあり、とても読みにくい。
テーマも重く、読むのに難儀しました。
「自己の視線と他者の視線が目まぐるしく交錯」していて、登場人物の関係性もまったく説明がないからかと思います。
そんな中でも「ザグラウスキーが語る」という短編が心に残りました。
人種差別主義者だった薬局の店主がアフリカ系とのハーフの子を連れているところを女性に見とがめられ・・・という話。
読み終わっても茫洋としか内容は分からないのですが・・・。
実は「MONKY」にこのうちの何編かが掲載されていて読もうとしたのですが、まったく読み進められませんでした。今回はとりあえず読んだだけでも良かったかと思います。
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すべて理解できたのかと聞かれると、う~んと唸ってしまいます。10年以上前、作品集「人生のちょっとした煩い」と「最後の瞬間のすごく大きな変化」を立て続けに読んだ時には、わかったような気になっていましたが、ほんとうのところわかっていなかったのかな。自らの人生を問われているようで、胸がザワザワ、それでも妙に引き込まれるところがあり、とても30年以上前の作品とは思えません。
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ごめんなさい。読んだけど読めなかった。
頂いた上等なスコッチを初めて飲んでみたものの良さがわからず、水で薄めてなんとかグラスは空けたというか。。。
「自営的製麺テクノロジー」やら「賢い子ダンス」やら、突拍子も無い表現を探してメモするぐらいしかできなかった。これっていつか味わうことができるのか?
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ニューヨークに生まれ、大家族で育ったユダヤ系ロシア人作家。急進的政治活動家でありフェミニスト、大学で教鞭を執る、寡作な作家の三番目の短編集。ヴォイスを持つ。ひとつの小さな、人を暖かく受け入れることのできる優しい宇宙。
インタビューが面白かった。周りの人たち、家族でも街でもおしゃべりをして、それを聞いて育ち、ストーリーヒアラーでありストーリーテラーになったこと。
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「旅行しているとき」
アメリカ南部のバスの中の出来事。
白人と黒人の席がはっきりと分かれていた時代、母がとった行動。
その15年後、作者自身がバスの中で黒人女性の赤ん坊を膝の上に預かった時の思い出。
『「私が今こうしてその思い出を書いているのは、それから五十年以上後のことだ。私はその母親と子供のことを思い出している。彼女はなんと若かったことだろう。赤ん坊の頭に置かれた彼女の手はとても小さかった。でも彼女はその手をいっぱいに開いて、白人の男から、その赤ん坊を少しでも護ろうとしていた。」
』
『「それから二週間ばかり、私たちはずっと母親の話をしていた。彼女がいかに原則を貫き、意志堅固で、そしてそれと同時にシャイな人であったか。、、、
、、、同じようなバス旅行で、まだ私がずいぶん若いときに、どういう風にそれが起こったか。そこで私は初めて、私の孫と巡り会ったのよ。初めて彼をしっかり抱いた。でも五十年前には、私はその子をたった二十分くらいしか守ることができなかった。」』
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『なんとなく手に取ると後悔する米国人向け文学』
村上春樹訳なのに、わかりにくいのか?
村上春樹訳だから、わかりにくいのか?
いずれにしても、時代背景や文化・生活習慣などの予備知識がないと読みづらく、理解しにくい短編集でした。でも、これが楽しめれば、たいていの米国作品は楽しめるのかも。。。