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ー それだけで私は十分に恵まれていて幸せなのだと思いながらも、感謝する相手を思い浮べようとしたら、一瞬だけ視界が霞んだ ー
官能描写が多く、目まぐるしい展開にドキドキとヒヤヒヤしながら、でも気になりすぎて直ぐ読み終わった。笑
母として、妻として、嫁として耐え続けた塔子。
塔子にとって、鞍田からもたらされる肉体的な充足が、精神の安定の支えになっていたことも、不倫という許されない行為だとは分かっていても、ちょっぴり塔子に同情してしまったなぁ。。
いや〜読み応えがあって面白かった!
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2020年2月
夏帆&妻夫木聡共演で映画化決定!
かつての恋人との偶然の再会によって、目覚める快楽の世界……映画化決定です。
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「いつだっていまいち自信が持てなくて、低くかまえるクセばかりがついている。謙虚を美徳だと言い訳にして遠慮してはっきり言えなくて。
だけど低くかまえれば、その分、低く扱われるのだ。たとえそれが心的な近しさからであったとしても、こいつには言ってもいいだろう、と心のどこかで思われている。」
その通りすぎて
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一言で言うと、かつての男との再会をきっかけに自分の女の部分を取り戻す物語。禁忌的な意味合いでの「red(=赤)」なんだろうな。
今回は官能的なシーンが多くて、すこし自分の思い描いていた「島本理生の作品像」とずれていたので、星は2つで。官能度でいったら、金原ひとみに並ぶとも劣らずの重量だった。結構心して読まなきゃいけない感じ。
しかし、島本さんの作品は、やはり描写が緻密で繊細。
同じ境遇にはいないのに、主人公の感情がこんなにも入り込んでくるのは流石だなぁと。
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塔子のように生きている人少なくないんじゃないかなと。
世間の目を知らず知らずのうちに気にするようになって、自分の思いや幸せから目を背けて、自分の気持ちに蓋をしてるいる人。
自己を解放するなんてなかなか勇気がいることだけど、息が詰まりそうになりながら日常を送るのもなかなか辛い。
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官能描写が多いが、ただ「官能」だけで終わらせないのがさすが島本理生さん!女性の生き方、男女の違い、いろいろなところをテーマに、深く考えさせられた。
学生時代に原作を読んだ時は、エピローグの翠に共感したことを覚えている。しかし今回、結婚や出産、育児がリアルになってきた今再び読むと、翠だけでなく塔子にも寄り添えるようになった。
本文にあった「他人を受け入れるということは矛盾することだから。自分の正しさを貫こうとすれば、誰とも生きられない」がとても刺さった。確かに、私も受け入れられないことが多く、パートナーと別れることが多い。もう少し向き合って(耐えて?)みるのもいいのかなと思った。
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こういう本は独身、ないし結婚してからの月日が浅めな、男性と女性が読んでおいた方が良い。
主人公はアラサー女性、塔子。優秀で優しい旦那と可愛い愛娘に恵まれ、また友達のように気さくな義母との暮らし。
出産育児を機に自身は専業主婦となり、家事育児と、たまの友人との遊び。足りないものなんてない。
...不思議とこの設定の時点で、不安になる。
旦那は稼ぎこそいいが家事はそっちのけ、娘を愛していることには間違いないが、塔子への愛情はあまり感じられない。その要因として挙がるのは些細で重大な、セックスレス。
ある日、友人の結婚式に出席した塔子は、大学時代に付き合っていた一回り年上の経営者、鞍田を見かける。鞍田は当時既婚者であり、俗に言う愛人関係だった。
後日会うことになり、その際に身体を求められる。塔子は拒んだが、女性として見られたことの非日常感に、不快だけに留まらぬ戸惑いが生じる。
そんな鞍田からウチで働かないかという誘いが。塔子も出産までは良い会社に勤め、仕事をバリバリこなすタイプであり、落ち着いたらまた働きたいと思っていたところだった。
鞍田との再会により、「妻として、母親として」の存在だった塔子は、「社会の一人間として、女性として」扱われることに悦びを覚え、『自分にとっての幸せとは何なのか』を考える。
ここまでが序盤の話であり、『自分にとっての幸せとは何なのか』というテーマを抱えたまま、中終盤では塔子の不倫沼や旦那と縺れていく関係が描かれる。(内容は本編で、そしてエピローグは必読。)
読み終わってからのカタルシスはないが、読み進めること自体が"想像力の補完"となる良い小説だと思った。
このレビューの冒頭で、比較的若めの男女が読んだ方が良いって書いたけど、
ほら、自身の想像力の欠如って歳を経ることに疑わなくなるものだったりするじゃん。
2020年には映画も公開されるらしいけど、結構流行るんじゃないかな。
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ヒロイン塔子さんの女性心理描写や周りの人物の設定などはお見事だと思う。
塔子の気持ちに共感できる部分もあった。ところどころイラッとする場面はあったけれども。
最後の選択は腑に落ちない。
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与えられた環境。
周りから見れば幸せかもしれない。
でも、
こんな旦那 いらない。
結婚して、男の人はそんなに変わることがないけど、
女の人は、何もかもが ぐるっと変わる。
自分を無くして、ただ日々をこなして生きるのは
虚しさしかない。
一番好きな登場人物は、小鷹くんです。
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直木賞作家・島本理生さんが大人の男女の愛の形を描いた秀作官能恋愛小説ですね。帯に映画化!2020年2月全国ロードショーと書かれているのを見てきっと多くの人々が官能シーンに期待して観に行くのだろうなと思いますが、何か私にはそれが少し悲しく思えますね。でもそれは自然な人間の営みには違いないのですが。題名「Red」は著者の感性による表現なのでしょうし読者も文句を言わずに受け入れるでしょうね。娘・翠の将来を考えた上でのヒロイン塔子の決断はベストだったと思いますし、翠ちゃんママの気持ちが解る時が何時かきっと来るよ。
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いやー、よかったよ。拍手!!!
エロくて、よかった。
全ての30代女子に読んでほしいくらいだ。
私にも娘が一人いて、現在離婚協議中。
主人公と違って仕事はずっと続けているし、夫の家族は遠方という多少の違いはありつつも、共感しまくりでした。
元カレと再会したのが、もし夫にまだ何の不満も感じていない頃だったらどうだったのかな・・・とか意味のないタラレバを想像してしまったりするけど、いずれにしても何にしても、想い合える相手がいたことはかけがえのない財産だと思うのです。
しかし、最後の夫からの手紙が私の胸に突き刺さっています。夫氏が憐れ。夫氏を助けてあげたいとかは全然思わないけど、こういうどうしようもない悲しみってあるよねという同情がすごい。
そして、やっぱり「恋をしようよ!」と大きな声で叫びたい気持ちになる。
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真君が塔子よりも無意識的に麻子さん側についてしまう一つ屋根の下で遺伝子的には他人の塔子がひとりぼっちになってしまって全てを抱えているのに苦しくなった。
終盤の真君の手紙で涙が出た。それまでは私がため息をつく様な真君への印象も、塔子が2、3日出て行って以来やっと気づいてくれたのかと嬉しくなった。
面白かったが最後の「読み終えた…!!!」感、はあまりなくスッキリ!!!という感じはしない。
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昔不倫していた人と再会したことで、その人に溺れていく話。
自分は主人公に共感はできなかった。でも、自分の意志がない状態で毎日を過ごすことに、いずれ限界がきて爆発するところは気持ちがわかる。
これを読んで、自分は結婚したいとか子供ほしいとか全く思わないなって思った。自分は自分の時間が1番大切だし、誰かのために生きていたいとは思わない。
きっと主人公みたいな人多いんだろうな。世間体気にして結婚して子供授かって、でもどこか満足できなくて。みんなもっと、自分に正直に、自分がしたいことすればいいのに。
話としては、主人公的にはハッピーエンドだったんじゃないかな、と感じた。
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夫の両親と同居する(しかも夫はマザコン)ということは、幸せにはなれないんだな、ということなんだろうか。
不倫相手との逢瀬が濃密なのに、二人とも突然他人行儀になったりして、結局主人公の女性はどうしたかったのか、よくわからないまま終わってしまった。
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主人公の様々な心情と葛藤の描写が、多くの共感を得ているのだなと感じた。ただ、こんなに簡単に何度も…と少し思ってしまった。