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違う本を買うつもりで本屋に行ったら、新刊の棚で「騎手」という文字が目に入って、こちらを買ってしまう。競馬ファンならではの巡り合わせ。
落馬事故で命を落とした父の後を追って、自分も騎手になった小山和輝が主人公。
しかし、騎手になった動機というのが、父の死の真相を知るためっていうのはどうよ?
獣医でも見抜けない怪我があって、それが都合良くレースで発症し、騎手が落ちて亡くなる、そんな“仕組まれた落馬事故”なんて、フィクションにせよ、フィクションなりのリアリティーに欠けるわな。
彼と一緒に過去の出来事を追うのが、スポーツ紙の女性記者 津川仁美。
彼女が和輝に協力する理由というのが、また情けない理由で、これもどうよ?
一応、謎追いの体になっているけど、事故の時の関係者を訪ねれば、その人がすんなり色んなことを喋ってくれるのにも拍子抜け。まあ、そうでなくても、真相は和輝が思っているものではなかろうというのは、書き方からして想像出来る。
競馬社会の様子はまあまあ良く書けているけど、ダイヤモンドステークスの日でデビューから丁度3年経つっていうのもおかしければ、レースの時の馬の足音のリズムが『タッタカ、タッタカ』はないでしょう。
ちょっと残念でした。
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うーん、拍子抜けというか肩透かしを食らったような結末というか。面白かったというには、薄味な一冊だった。
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騎手の小山和輝は12年前に父親の忍を落馬事故で亡くしていた。しかし、その落馬事故は父の兄弟子ジョッキーの平賀による意図的なものではなかったのか?という疑惑が生じる。父の死の真相に迫る競馬ミステリー。
うーん、一言でいうと拍子抜けだったかな。そもそも意図的に落馬事故を招くなんてリアリティに欠けるでしょ。なんというか競馬ってミステリー要素よりもロマンとか情熱のイメージが強いから、より馴染めなかったかも。
やっぱ競馬小説は今のところ、ザロイヤルファミリーがダントツですかね。