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失恋した人のみ参加できる『失恋バスツアー』。
失恋の傷みに浸り、とことん落ち込んで頂く三泊四日の旅。経営が傾き始めたあおぞらツアーの人気ツアーである。
今回は、嫌がらせ課長の選別で確定した男女合わせたキャラ濃いめの9人のお客様と失恋したての添乗員、そんな添乗員の元カノであるカウンセラー、元ヤン運転手での旅が始まる。
どんな旅になるのやら…。
謎とされてる部分は予想通りの展開なのだけれども、それでも『幸せとは何か』、逆視の考え方など考えさせられることも多く、それでいてほっこりできる内容だった。
『それでも』素晴らしい言葉だな。
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割と序盤で結末が想像できてしまうが
それでも読みたくなってしまう。
読み始めはなんか濃いキャラがいるなーぐらいだけど
読み進めるうちにそれぞれが様々な物語を持ってて
どんどん惹きこまれていきました。
いろいろな人生があるなあと改めて思います。
誰もが悲しみや苦しみを背負って生きている。
自分だけじゃない。
逆視でプラスの面を考えて生きていきたい。
そう思わせてくれるお話でした。
今回のお気に入りのフレーズ、
"たとえそれが物であろうと感情であろうと、
それらを得たり失ったりできるということは、
すべて「幸せ」というステージ上の出来事だということだ
喜びも悲しみも幸せのうち。
だったら、どちらの感情も
しっかりと味わわなければ損だ。
たとえそれが悲しみの感情であっても、
それはいわば「スイカにかける塩」みたいなもので、
次に味わうであろうプラスの感情をより大きく
感じさせてくれる魔法のひと振りとなるのだから。"
スイカにかける塩
とは、とても上手な表現だなあと思いました。
この考えを持ち続けたいと思いました。
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とにかく、心がほっこり、暖かい気持ちになりました。
展開が読める(妊娠してんだろうなとか、指輪失くすんだろうなとか)けど、それでも思わずニタニタしちゃう感じ。
最後のまどかさんの気持ち分かるわ。
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失恋した参加者に、鄙びた旅館、わびしい粗食、
うら寂しい観光地を提供してどん底まで
落ち込んでもらう「失恋バスツアー」。しかし、
添乗員・天草もフラれたばかりで…。
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主人公は天草龍太郎37歳、独身で、小さなバス会社で『失恋バスツアー』の添乗員をしています。
五日間に渡る、失恋して落ち込んでいる乗客を乗せた『失恋バスツアー』をフリーのカウンセラーで、別れたばかりの恋人の小雪35歳と企画しています。
『失恋バスツアー』というのは、とにかくいったん、落ちるところまで落ちて、気持ちの整理をするバスツアーで、楽しいルートは周らず、うら寂しいところばかり周り、食事は質素にして、かける曲は失恋ソングで、気持ちの整理をしていくという内容のツアーです。
今回は社長がちょっと気色の変わった乗客をリストから選び、集まったメンバーはニックネームで呼び合うのですが、
入道、サブロー、陳、ジャック、教授、桜子、ヒロミン、モモ、るいるい。
そしてドライバーの元ヤンのまどかさん。
ここまで読んで、正直私もいい歳して、なんでこんな、へんてこりんなマンガのような本読んでるのだろうって考えちゃいました。
でも、やっぱり森沢ワールド。
読んでいるうちにはまり込みました。
喧嘩中の小雪の秘密に龍太郎は一体いつ気づくんだろうとイライラしましたけど。
最後まで読んでこれはやっぱりただのドタバタ劇ではないと思いました。
こういうコミカルな話を真面目に、真正面から書くのも難しいんだろうなあと思いました。
最後は笑顔にならざるを得ないです。
森沢さんにしてやられました。
そして森沢語録もたくさん散りばめられていました。
・人生も釣りと似ている。
目の前。その一歩を踏み出すか。
それとも留まっているかで、やがて天国と地獄くらい大きな違いが生まれる。
・人ってね、誰かを心配している時の方が強くなれるんだよ。
・いつも笑っている人が最後に笑う人。 他
私事ですが、私ガラケーがついに壊れて、とうとう来月スマホを買いに行く予定です。(今、外から、公衆電話がないので、電話が掛けられなくて困ってます)
これって、新しい一歩じゃないかと思うんですが…
(ちょっと違うか(^^;)
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ほんわか。
これもどんでん返しというのかな。
突飛な発想に思えた失恋ツアーだけど、企画者の思いが溢れていて、とてもステキなツアーだと思う。
森沢明夫氏、好きだなぁ。
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読み進めていく程に、途中でやめる事ができず読み始めた翌日の夜中に泣きながら読了。
普段、本はなるべく手元に置かず借りる事が多いのですが、この作品は購入しようと決めました。
森沢明夫さんの著書はどれも好きですが、今回もほこほこと温かく心温かくなるものでした。
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最初失恋バスって何?と思いながらあらすじを見ないで図書館で手に取っ本、想像以上に心温まる本でした。
自分の気持ちを素直に口に出せないこと、あるよね、あるあるって思いながら失恋バスツアーに参加した人たちに感情移入して、、
出会いと別れは1セットって言葉は響きました。
よく考えてみれば、当たり前なんだけどね☺️
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やっぱりハッピーエンドって良い。
明るく元気な気分になる。
ツアーの途中、心配になる事やガッカリする事も起こるけど、最後にはきっちり丸く収まってる。
それが妙にスッキリした気分になるんです。
そして、読み進めると私達に必要なのは、満ち足りた時に味わうような、温かい感情なのだと気付かされる。
幸せって、物質的なものから得られることはなくて
自分の中で感じるもの。
それに気づけば、みんな幸せを味わえる。
そんなことを考えさせられるストーリーで
嬉しくなりました。
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失恋バスツアーの添乗員とカウンセラー、元ヤンの運転手まどかさん、そして濃いキャラクターの参加者9人が登場人物。4泊5日のツアーは、それぞれに目的のある盛りだくさんの充実したプランになっており、私自身も一緒にツアーに参加しているような感覚になった。楽しかった。陳さんの話し言葉が愉快でたまらなかった。
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失恋し傷心の人達だけを集めて落ち込むところまで落ち込ませる一風変わったバスツアーを企画した添乗員とクセの強い参加者たちのお話。
実は本人も失恋したての添乗員、その添乗員を振った心理士、それぞれの事情を抱えた変わり者ぞろいの参加者たちが、ツアーをまわりいろいろなトラブルがありながら交流を深めて、最後にはみんな仲良くなり、めでたしめでたしという心温まるお話。
ちょっと浅田次郎の「プリズンホテル」みたい。いろんな人達のいろんな物語がひとつになっていく感じ。読みやすくて優しいお話。
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最初は主人公の龍太郎のキャラの押しが弱く、戸惑いながらよんでたけど、周囲の登場人物のキャラが立ち始め、最後は大円団で、やっぱり森沢作品はこうだよねっていい気分になって読了。
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出まくり!
過去作品と微妙に繋がる森沢ワールド
そのへん楽しみがかなり多めの一冊でした
森沢明夫さんファンには避けて通れない一冊と言えよう
物語の方はいろいろあるけど最後は笑顔
分かりやすいハッピーエンドの物語はやっぱり良いね!
そして幸せを感じるためのいろんな手段が散りばめられてます
幸せを見失いそうになったときにお勧めの一冊だす!
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すごく時間がかかってなんとか読み終わった。
ストーリーも謎でもなんでもなく、序盤の予想通り、という感じ。
別の作品でもそうだったのでこの作家さんの特徴かもしれないけれど、特に主人公の説明的自分語りが多いのと、何より主人公がやたらとため息をついてばかりで疲れる…登場人物が基本的にお人好しのところは安心感がある。
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寂しい名所や粗末な宿を巡り、とことん落ち込むことで傷心から立ち直ろうという「失恋バスツアー」は、経営危機の旅行会社の意外な名物企画。ところが、今回の参加者は癖のある個性豊かな面々の上、企画者である添乗員まで失恋したばかり。ハプニング連続のこのツアーの行方は?ちょっとおかしい、でも心優しい登場人物たちの言葉が胸に残る一冊。