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【ミッフィーとパディントンの訳者が贈る絵本入門】アメリカと日本の図書館で数多の子供たちと接してきた著者が、絵本の読み聞かせの方法を解説。子供が喜んだベスト三十四冊も紹介。
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元は「こどものとも」の折り込み付録に発表された、子どもにとっての絵本や読み聞かせのもつ力についての文章を松の実文庫の身近な人のために私家版冊子「私の教室」としてまとめ、それにグループのこどもたちに読み聞かせるための選書や読み方についての基本的なアドバイスや読み聞かせにおすすめの作品紹介も添えて、日本エディタースクール出版部から刊行されていたもの。書かれてから半世紀経ってデジタル化が進んだこんにちになっても、本質的な部分はまったく色褪せることなく、こどもと本を愛する著者の誠意と真実がつまったバイブルといっていい。
子どもを持った人にも読み聞かせ活動を始めたいと思っている人にも、そして子どものための作品をかきたい人にも強くおすすめできる一冊が、こうして手に入りやすく気軽に読める文庫版になったのは意義のあることだと思う。
前半はこどもを本の世界にいざなう絵本の大切さ、読んであげる意味がていねいに説明されていて、後半の作品リストは、ページをめくったり読んだりのタイミングなど、経験からのアドバイスがとても勉強になる。聞かせる対象の向き不向きや目安となる時間も書いてあるのもありがたい。作品によって表現(訳語)が硬いと感じるときや順序がしっくりこないと感じるときは必ずしも本文のとおりに読まなくてもいいと示唆している箇所があって、それでよかったのだと胸をなでおろした(でも、そうする場合も、変えたなりに読み方はいつも一貫していたほうがいいのだろうけれど)。
絵本の持つあたたかみ(安心感)という要素の話は、この前に読んだ本にあった、親子関係のなかで築かれなければならない大切な要素に、そこに存在しているという安心感があることを思い出さずにはいられなかった。
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全ての子供と子供を持つ全ての大人に捧げられた素晴らしき本.絵本の本質とその重要性,また読み聞かせの方法までが切々と説かれる.是非読まれたい.
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懐かしい絵本がたくさん登場して、思わず本屋に読みに行った。読み聞かせをしたくなるが肝心の子供がいない。忸怩たる思い。
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絵本の読み聞かせ方や選び方。なぜ子供に絵本が必要なのか。子供が好きな絵本。読み聞かせに向いた絵本の紹介。読み聞かせをするようになったらもう一度読み返したい。
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アメリカと日本の図書館で数多の子供たちと接してきた著者が、絵本の読み聞かせの方法を解説。子供が喜んだベスト三十四冊も紹介。
1968年に、「こどものとも」の折込付録として書かれたものを、1987年に単行本化、2017年に文庫化したもの。
かなり前に書かれていることになるが、文章に色褪せた感じはない。
こどもに読み聞かせをする時、絵本を選ぶ時に注意したい点を述べたものだが、「質問魔、説明魔にならないこと」というのが、胸に刺さった。
4、5歳以上向けの絵本になると、ストーリー性のある内容となり、そこで絵の説明(ここに○○があるね)や質問(何個あるかな?)を事細かにすると、こどもがおはなしに入っていく邪魔をしてしまう、ということ。
ちょうど息子が4歳になったばかりなので、これから読み聞かせをするときの参考にしたい。
オススメの絵本リストも嬉しい。
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こどもの絵本はどういうものであるべきか、絵本の作者、翻訳者の視点から書かれています。
たくさんのこどもに読み聞かせをしてきた作者だからわかる読み聞かせの効果なども書かれていました。
グループ向けの読み聞かせの方法やオススメ絵本リストがあります。
絵本リストはそれぞれどのように読んだらいいかのアドバイスも書かれていてとても参考になります。
★本との出会い:図書館
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またいつか読もう。
愛あふれた子どもにどんな本をどのように読むのか、感受性を育むことの大切さを実感させてくれる。
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「心が今日感じ取ったことを、頭が明日理解する」というフレーズが印象に残りました。
こどもたちが幼稚園生くらいの頃に出会えていたら、絵本の読み方も変わっていたかもしれないと思いました。
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わたしが絵本の読み聞かせを始めた時に、この本を紹介してもらって読んだ。とても共感することがたくさんあって、心をわくわくさせた。子どもと本に関わるすべての人に読んで欲しいな。(ハードカバーの本もある)
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以前にハードカバーを借りて読んだのだが文庫になってるのを見て、買ってまた読んだ。よい絵本についてのくだりに納得。子どもは絵を見て物語を理解するし、その絵が言葉とセットでインプットされてストックされるから、本物らしい絵の絵本がいいと。また、子どもは知識が少なく、頭でお話の構造を理解するのに慣れていないから、簡潔で、わかりやすい(行動としてあらわれている)表現のお話がよいと。ただし、よい絵本だからって、子どもが全員好むわけじゃなく、個人差が大きい、など。
文庫で子どもと接しての実感や、米国での学びなどがもとになっていて全体に説得力がある。
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【えほんのせかい こどものせかい】
東京子ども図書館 松岡享子著、文藝春秋、2017
小さな子どもを見かけると、できるだけ絵本を読んであげたい。
校長室に来た子どもたちにも絵本を読んだことがある。
大人が子どもに出来ることのうち、大事なことの一つが、絵本を読んであげることだと信じている。
今は、テレビ、DVD、youtube、で映像を子どもに見せてしまう子育てが一般的になっているが、まだ幼い脳には映像の刺激は負担が大きいのではないかと思っている。
どの絵本をどんなふうに読んだらいいか、その方法論がこの小さな本には詰まっている。つまり、この本は子育てに関わる全ての人のための本なのだ。
初版は1968年、今から50年前に書かれている(!)。
子どもは、同じ絵本を繰り返し読むことを望んでくる。
それがどうしてなのか。
大人は、話の筋と違う質問を投げかけたりする。「さあ、ここで問題です。この絵にはケーキは何個あるでしょう?」とか。
それがどうしていけないのか。
そういう子供と大人を取り巻く絵本のすべてがここに書かれている。
最近特に思うが、結局は「読書の質×量」なのではないかと思う。
尊敬する人の共通する点は、皆さんよく本を読まれている、に尽きる。
若い人も年配の方もみんなそう。
そして、それは、本を「頭が良くなるから読む、読ませる」と捉えるのではなく、本の楽しさから、人の気持ちを思いやる、自分の気持ちを言葉で表現する、周りのことに関心を持つ、人との交流を楽しむなどの知的活動を促進する力が自ずと身についたからだと思う。
子育てのための必読書だと思って読むのが良いのではないか。
#優読書
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とても役に立つ本だった。子どもたちと本でふれあうイベントがしたいと思い、本書を手に取る。
絵本を読んであげることで、物語だけではなく、読み手のなかにある「よいもの」が子どもたちにも届く、というのがよかった。
読みきかせをするときの注意点、子どもが興味を持つ絵本観の鍛え方、ながく読みつがれる絵本のポイントなどについて、ポンポンとアドバイス。さながら、ベテランから指導を受ける新米保育士の気分である。
お父さん、お母さんにもいいが、子どもに関わる仕事や活動をする人、絵本をつくりたいと思っている人に、おすすめ。
後半の本の紹介リストはとても有意義。さっそく図書館でチェックしたい。
特に、本を読むときの状況(静かな雰囲気、わんぱくな男の子が多い、初めての子が多い、など)まで言及されていて、日常的に子どもと関わる仕事の人にしたら心強そう。
そのときの気分やみんなの雰囲気で、読む本や読み方を変えられたら楽しそう、と思う。本を読んであげたくなる、良い本を守り続けたくなる、本の可能性を広げてくれている本。
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松岡さんや、東京子ども図書館のファンは読むことをオススメできると思う。
筆者の経験(子どもたちのグループへの読み聞かせ、子どもへの選書)をソースとして語られる本なので、筆者のファンや、グループへの読み聞かせを行うボランティアの方とっては読んでいて学びがある本だと思う。
巻末の絵本選書リストはとても役に立つ。自分も好きだった絵本が並んでいて、懐かしい気持ちで眺めた。が、赤ちゃんの娘に今すぐ読み聞かせる絵本ではない…。様子を見ながらいつか読んであげたい。
絵本は25歳以上のモノを選ぶ…も分かりやすい基準だった。その基準に囚われる必要はないけど。となると、実家にある絵本を持ってくればいいということになる。
「悲しい」ではなく「泣いている」のように、客観的事実を記述している絵本がよい、というのは同意。感情を決めるのは受け手である子どもなので、それを絵本の側が「悲しい」とか言ってんのは、感情の冒険をさせてあげるチャンスを無駄にしているように思う。
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うさこちゃん(ミッフィー)の翻訳などで知られている松岡享子さんの書かれた本。東京都現代美術館のミュージアムショップで売られていて、思わず購入。
紹介されている絵本は、2歳2 ヶ月の娘にはまだ難易度高いものが多いですが、絵本の選び方や、魅力を理解するのに、とても良い本!たまに読み直しする本になりそうです!