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いよいよ大詰めの下巻。一見諦念にも感じられるワタルの冒頭の決断は、相当精神の強い者でなければ出来るはずがないと思う。ワタル、キ・キーマ、ミーナ、ロンメル隊長、カッツ、そして最大の重要人物・ミツルの思いが交錯する時旅は終わりを告げる。カッツのシーンはワタルに思わずもらい泣き、ミツルに関しては悔しく切ない気持ちが残る。この話の教えであるキーワードは「大事なのは運命を変えるのではなく、○○を変える事」なのですが、「○○」についてはとにかく、下巻まで読みきるしかないでしょう。
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天空を翔るファイアドラゴン、ジョゾの背に乗って北の帝国に向かうワタルたち。目指すは皇都ソレブリアにそびえる運命の塔。が、うちつづく闘いに傷つき、命を失う仲間もあらわれ…。ミツルとの死闘を制し、ワタルは女神と出会うことができるのか?現世の幸福と幻界の未来。最後に選ぶべきワタルのほんとうの願いとは―。運命に挑んだ少年の壮大なる旅を描いて、勇気と感動の涙をもたらす記念碑的超大作、ついに完結!
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最後はうまくもっていったなぁ。ワタルが最後に決断したこと。ミツルの最後。なんでもかんでも都合の良い終わり方ではなく、それぞれに筋の通った結末を用意しているところがなんとも宮部らしい。しかしここまでの長編をよく書き込めるものだ。すごい。
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幻界での経験がワタルを成長させた。何が大切で、何を選択するのか…最後のワタルの願いがとても良かったです。影の主人公・ミツルの結末も切ないけれど、そこをしっかり書くのが宮部みゆきらしいとも思いました。
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『ヴェスナ・エスタ・ホリシア』ワタルがミツルにこの言葉の意味を教えてもらうところですごく泣く。映画版との最大の違いはこの部分だろうなあ
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ワタル達の冒険が三巻目に突入。
上巻と中巻はワタルの冒険、状況にしぼられて物語が展開していましたが、
下巻ではミツルにも焦点がしぼられ、ワタルとミツルの両方の視点から
物語が進みます。
ワタルとミツル、そして仲間達の思い、葛藤がとても興味深く綴られています。
中巻まで読み終えた方は、このまま下巻を一気に突き進んでください。
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終わった。
ワタルの旅が終わったとともに、この物語へのあたしの心の旅も終わってしまった。
次から次へ、こんなにもか、っていうくらい降りかかる試練の数々。
希望というものに、もはや見放されてしまったのだろうかと思わせる展開。
「結末が見えた」と思わせておいて、まだまだ続く物語。
ハッピーエンドなのか? それでもこれ以外の終わりは想像できない。これでよかったのだ。
ファンタジーでありながら、決して綺麗ごとだけで創り上げられた世界ではない。
そこには、現実世界に存在する、相対するふたつの局面―真と偽、光と闇、美と醜、生と死...が織り交ぜられている。
本の中の「幻界」の出来事なのに、現実味を覚えずにはいられない。
そこにこそ、この作品の面白さ、味わい深さがあるように思える。
さすが、宮部みゆき。期待を裏切らない。
やっぱ最高です☆
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ちょっ・・・、ミツルがどうこうなる場面よりも、カッツさんの場面で泣きそうになるってどうゆうことですか!(知らん)
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いや、普通に面白かったですよ。でも、ラスト近くのテンポが速いのが惜しい。現世であれほど中身を詰められるのならば、後半も同じくらい重くしないとバランスが取れない気が……。難しいね。とにかく、面白いけど惜しかった。
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映画にもなった『ブレイブ・ストーリー』の文庫本。
両親の離婚を阻止し、父親や母親、そしてその運命を変えるために、少年ワタルが謎めいた転校生ミツルに教えてもらった、廃墟ビルから行くことの出来る異世界(ヴィジョン)で運命の女神を目指して冒険するストーリー。文庫本は上中下の3巻。
上巻は主に現世界での話、中巻下巻はヴィジョンの話です。ワタルが数々の困難を乗り切って成長していく姿には感動…!ですが、小説での終わり方には少しすっきりしない気もしますけど…。
全体的には星5つで文句無しだと思います!映画の前に、一読しておくといいかもしれません。
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運命を変える旅の終わりに見つけたこと。。。変えるべきは運命でなく自分自身であること。。。まぁ、予定調和的な結末で、予想通り、上巻で抱いた不安とか、中巻での重量級どん底感から浮上して、きっちりと落とし前つけてくれました。しいてあげると、ルウ伯父さんのウェイトが尻すぼみの感があり、もう一つ巻き返しを期待していたのに。。。といったところでしょうか。2006/8/30
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上中下とありましたが、字も大きく読みやすかったので
一気に読んでしまいました。
読み初めから頭の中にはストーリーがw
最後まで、色んな面で楽しめました。
映画化されたのも観ましたが、原作と殆ど変わってなくて
すごく面白かったですw
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過去を変える
その考え自体ネガなのかな。
過去を変えたい。記憶を消したい。なかったことにしたい。
その願いが叶うなら
わたしはみつるのように人も殺せる。
旅をして未来を見て歩んでいける人はいつかきっと大丈夫になった。
そうでない人間もいる。
それを「前向いていこー」なのが正解!的な終わり方は納得いかなかったな。
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勇者の剣の鍔に収めるべき5つの宝玉を獲得しながら、ミーナやキ・キーマと「運命の塔」をめざすワタル。ミツルの行方と幻界の未来は? 大感動のフィナーレ。
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涙なくして読めません。旅を通して本当に大切なものを見つけたワタルはもうあの頃のワタルじゃない。純粋で正直なワタルだからきっとこの旅を終えることができたんだ。