紙の本
新潮社の汚点
2017/11/06 06:57
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投稿者:碑文谷 次郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ライバルの文芸春秋が、又吉直樹で大ベストセラーを生み出したのに刺激されて、それじゃわが社も、と文芸出版の老舗がビートたけしを引っ張り出して「ピュアな恋愛長編小説」として売り出したものの(多分)、新潮社の社名を穢しただけの代物となった。
新潮社の編集者は、”世界のたけし”に恐れおののいてか、小説作法のイロハを教えていないらしい。たとえば30代のオヤジは、三人とも安っぽい涙のオンパレードで、昭和初期の少女小説の登場人物顔負け。三人ともそういう安易な造型で終始するので(つまり生きていないので)、読者も「まさか、こんな場面で泣くの?」と白けてゆく一方。たとえば、新幹線の中で母親を想って号泣し、驚いた隣の乗客が席を立った、などというシチュエーションは我々の現実生活の中では起こりえない。本当に号泣したいほど悲しみに突き動かされたら、一人デッキへ向かうだろう。それが、大人の分別というものではあるまいか。さらに、人間は本当に悲しいときは、必ずしも号泣したりはしないものだ、という程度の指導は、編集者の責務なのではないか。なぜ、この部分だけでも書き直しさせなかったのだろうか?
せっかく、デジタル時代にアナログ情緒を持ち込む、という着想を得ながら、登場人物が生きていないため全く小説にも何もなっていないまま出版したことは、新潮社出版史の汚点以外の何物でもあるまい。あまり読者をバカにしなさんな、と言いたい。
紙の本
アナログ
2017/10/05 01:20
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投稿者:さとるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ただただ、つまらないw
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こんな恋愛がしたいな、と思った。とても素直な気持ちで。
便利になったツールもそれが毒となることも多々ある。
PCはもちろん、メールやライン、SNSを使わずに生活をすることを好むデザイナーの悟はみゆきと名乗る女性に一目ぼれをする。
毎週木曜日“ピアノ”という名の喫茶店にみゆきはいるといい、約束はせずに。次ほんとうに会えるのかわからないアナログな恋愛。
「お互いに会いたいという気持ちがあれば絶対会えますよ」か。こんな恋愛したいな。
随所でお笑いが散らばっているリズミカルなセンスもビートたけしならでは◎
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シナリオや話の展開はすごく良かった。
さすがは、ビートたけし だと思う。
しかし、ビートたけし特有の品のないジョークが多すぎる。
それが、もう少しセーブされていれば、☆5つだったのだけれど。
こういう小説が書けるって、ビートたけしって本当は、すごく純心な人なんだろうな。
文学賞候補は当てはまらないかも知れないけれど、映画化すると良いかも知れない。
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アナログな恋の部分よりも、悟と山下、高木の友情の強さに感動した(下ネタの多さは除く)。落ち込んいる仲間を勇気づけようと、馬鹿なやり取りができる仲っていいな。3人のどんちゃん騒ぎの後ろには、いつもビートたけしがいるように感じた。
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メディアでみるビートたけしのイメージそのまま。
くだらない下ネタと掛け合いが約半分。その他が4割でお涙が1割くらい。
内容が薄過ぎた。
昔見た「菊次郎の夏」が自分の中で美化され過ぎているのかな?
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結末が微妙…
アナログを貫かないんかい!
主人公のキャラはいいのに
友だちとの会話がややうるさい。
たけしらしいといえばらしいなか。
やたらお母さんに感謝だし、とにかくお母さんの存在が女神的。
物語の中ではちょっと綺麗すぎかなーー。
最後もまだ付き合っていたわけでもないのに、そうなる?はちょっと違和感。
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紹介番組(コーナー)を見て、そそられた。
なんだその「君の名は」としか言いようがないソレは。
いや勿論、新海監督の近年のオシャレな若者の、句読点付きの方ではなく、戦後間もなくの女湯をカラにした、中井貴一の父親のやった、あの真知子巻きが大ブームになった、リメイクは鈴木京香と倉田てつをの、あっちだ。
でもなんとなく、PCやスマホと言うガジェットの無い手探りの血肉の通った泥臭いつながり?も今時いいよね、と言うコンセプトは分からないではない。私もまだまだアナログなのかな。
小説の技巧としては胃もたれ。
主人公友人の下ネタはしつこくてそれで読むのを挫けそうになったし、〆の言い回しもプロの小説家ならもっと余韻のある良いものになったと思う。
総じて、ビミョー。。。。。。
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ビートたけしの話題の純愛小説。
無理にこねくり回すことないナチュラルな小説だが、さすがにちょっと物足りない。あまりにシンプルすぎて、しかし一方イマドキのアイテムを無理に入れようとしているところも散見され、そこはちょっと痛い。
「火花」とは多分ベクトルが違っているのだと思う。
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感情移入できたり、引き込まれるような作風ではなかった。二人の関係性に必要のない描写が多すぎるのだと思う。読み飛ばしても良い場面がかなりある。すべての描写が二人の関係性への伏線的なストーリーでないと恋愛小説としては盛り上がりにかける。お互いが惹かれあった相性である人物像であることも全く伝わってこなかった。アナログ好きな二人というだけでは・・・。醸し出す雰囲気など字面では綴ってあったが何も伝わってこなかった。表現力の問題か?
そして二人の感情の揺れに繋がらないジョークは恋愛小説には全く必要がない。会話のセンスがない。
又吉には及ばない。
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シンプルな美しさやロマンティックさが映える。
が、ものたりない。勢いみたいなもので書いたのかな。
登場人物の作り込みや、時代描写はどうなんでしょう。
とても楽しみにしていただけに、うーんといった感じ。
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ビートたけしさんの映画を見ていても思っていたこと
残酷でリアルで赤裸々な人生を書きながらも
ロマンチックだなぁと。。。小説もやはりそうだった
すんなりと、しっくりと、頭の中に文章が入ってくる
目新しいストーリーでないから尚更、
素直に、優しい気持ちになれた
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連絡手段を持たずに木曜日に、という男女。アナログな恋のお話。
母親へみゆきへ、悟の熱い思いが伝わりました。それだけでなく友情や会社関係の人々より悟の人柄の良さも。友情は、カツラや下ネタ話題などお笑いが多く、そこはやはりたけしさんなのかなと(読み終わるまで頭にたけしさんが焼きついていて離れることはありませんでした)。
全体的に温もりを感じる小説でした。アナログですね。
たけしさんは無理して小説を書かなくても…映画や芸術の人かなと。
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全てがデジタル化する世界で悟とみゆきが交わした、
たったひとつの不器用な約束。素性も連絡先も
知らないまま、なぜか強烈に惹かれあう2人の
「アナログ」な関係が始まり…。誰かを大切に
するとは何かを問いかける恋愛小説。
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もっと重いものを想像していたけれど、ほっこりした。
ビートたけしは本当に優しく、ピュアな人なんだなぁと改めて思った。
悟の母の骨上げのシーンは、
たけし本人の母の骨上げのエピソードを彷彿とさせた。
登場する地名も、完全にたけしローカルという感じ。
目黒通りから環八を右に折れて第三京浜に入り…なんて
「ああ、等々力の交差点か」って想像できる。
目黒通りに環八、広尾や大井町、高輪、そして渋谷。
自分に馴染みのある街がたくさん出てきてそれも楽しかった。