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オリオオリオのオリオン座の蘊蓄が微妙だなと思っていたら、本人じゃなかったのか!
伊坂さんは陽気なギャング~でもカラマーゾフの兄弟を多用していたけど、古典に興味を持たせるのが上手いなぁ。レ・ミゼラブルも小説は読んだことないから読みたくなってきた。
そういえば稲葉の名字を因幡にしなかったのはさすがにやりすぎだと思ったからなのかしら。
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(2018/3/7読了)
星ひとつ足りないのは、物語が動き出すまでが、すごく長く感じたから。そして、いろんな場所で、時間を戻したりしながら、のちにリンクするであろう設定が多すぎた。
伊坂さん初心者には難しいんじゃないかな?一度挫折した人は、話が軌道にのるまでに、また挫折するかもしれない。
一転、動き出してからは、もう、止まらなかったね〜伊坂ワールド全開!残虐なシーンも健在(不謹慎?)
想像が当たったところで、本の中から読者が気づいたことを当てられたり、語り部が頻繁に変わったりも面白かった。
一点気になったのは、話が丸く収まり過ぎてるところ。前の伊坂さんなら、綿子ちゃんを短い言葉で星にしたような気がする。
(内容)
仙台で人質立てこもり事件が発生。SITが交渉を始めるが―。伊坂作品初心者から上級者まで、没頭度MAX!書き下ろしミステリー。
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伊坂ワールド全開であるが、作者視点の語りが新しい。
伏線、トリックともに巧妙で良し。
せっかくだから、綿子じゃなくてアリス(漢字で)にすれば読者をけむにまくようで面白いと思うんだが。
内容に注文しちゃダメですね。
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紙の上は無限に広がるけれど、紙自体は平面だからね。
面白い。
描写がマイルドになったよね。久しぶりに残虐さ満開のも読んでみたい。
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立てこもり事件を軸に(オリオン座の星回りなのか?)ドタバタ劇が起こるお話。
登場するレギュラーは黒澤さん。
■ ■ ■ ■ ■
『レ・ミゼラブル』がキーとなっているお話。
もちろん私も読んだことはないので、あくまで推論だけど。
で。ちょいちょい作者が影ナレよろしく進行してくのも、その進行の時系列が一列じゃないのも、もしかして『レ・ミゼラブル』への愛なのかなぁ?とも思ったり。
■ ■ ■ ■ ■
これを実写化しようとか難しそうだよね。
いや、もちろんしようと思えばできるんだろうけど面白さ半減以下となりそう。
でもアヒルと鴨は評判悪くなかったしなぁ。
才能ってあちこちですごい。
■ ■ ■ ■ ■
はぁーもう伊坂さんの作品ほど騙されるのが気持ち良いって感覚はほかにないな。
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そんなに複雑な話でもないのに、読むのに結構時間がかかり、しかも話の内容がすんなり頭に入っていかなかった。そのせいで何度も前の方に戻って確認したり読み返したりしないといけなくて、少し困惑した。もう一度最初から読んでみる。でも悪党も含め伊坂組ともいうべき登場人物には惹き込まれた。
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作者の語りが入る、という新しい感覚。違和感は徐々に消え、事件にのめり込みました。こんなに入り組んだストーリーを考えつく伊坂氏に舌を巻きっぱなしです。一回で理解しきれなかった鈍い頭のおかげで、何度も読み返して楽しめそうです。短い間に新作二作も読めて、伊坂ファンとしては嬉しい限りです。
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あー、面白かったー。
最初はどんな展開になるのか、ややもたついた感じの印象があったため、半年近く読むのをストップしていたけど、読み進めるとドンドン話が転がり始めて
気がつけばあっという間に読了。
半年間読まなかったことが悔やまれる。
全ての点と点が繋がって、それこそ星座を結んで一つの絵になりそうな展開。
レ・ミゼラブルの引用も絶妙でよかった。
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こんな短期間に、伊坂さんの最新作が続けて読めるとは!いつもなら文庫化してから買ってますが、時間的余裕がある時期だったので、AXに続き単行本で。
相変わらず話のテンポ、会話のユーモア、楽しい伏線回収があって、一気に読んでしまいました。大どんでん返しにも完全に騙されてはいましたが、ちょっと無理矢理というか、現実離れしてる感があったので、☆-1かな。
現実にありそうでなさそうで、というのは、伊坂作品ではいつものことな気もするけど、「偶然重なり過ぎじゃない?」「そんなに上手くいくか?」感が、今回は特に否めないかも。
古くからある手法らしいですが、レ・ミゼラブルを真似た語り口は、他の作家さんでも見たことがなかったので新鮮でした。
これだけでも充分面白いですが、黒澤や今村夫妻、そしてレ・ミゼラブルを知ってる方が、より楽しめると思います。
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前情報無しに読んでたらまさかの黒澤登場でかなり嬉しくなった!相変わらず黒澤は冷静で独特でおもしろい。泥棒なのに律儀だしね。今回は「レ・ミゼラブル」のような言い回しらしく、ちょいちょい作家目線?のような文が入るんだけどそれまた面白くて伊坂さんの書き方はやっぱり大好き。
今回も悪党なのに何故か憎めない悪党や、本当にサイコな悪党は最後にきちんと成敗されるところとかもとても良い。
オリオン座が好きな折尾さんとか、いとしの綿子ちゃんとか名前もおもしろくていいね。綿子ちゃんは善人なのに最後まで悪党の旦那さんを信じてて偉い。よく失望しなかったなぁ。いつも伊坂さんの書く女性は強くて良い。
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黒澤さん大活躍。緻密に計算され尽くしたドタバタ劇という矛盾を、あっさり成立させてしまう巧みさに感服。
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今回は、この人たちが絡んでるのか。ワクワク。
伊坂さんの得意技が出ている。(いつものことか(笑))
途中から「え?そうなの⁉︎」…そういうの、気付きませんでした…まんまと気付かなかった、自分万歳!最大限楽しめる。
そんなこんなで、面白かった!
読み終わったら、ええっとどのへんかなぁって探したくなる。
『レ・ミゼラブル』
私も読んだことがある。長いよ、あれは…(電子書籍で読んだけど、紙本で岩波文庫7巻分)
数ヶ月かかったような。
解説がかった箇所は苦痛にもなるので読むスピードが落ちるが、ストーリーはとても感動する。号泣もの。
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「でも星座って分かりにくいよ。無理やり点を結んで、これはサソリに見えます、と言われても、ぴんと来ないし、こじつけがひどい」
(兎田孝則)
もう一度読み返したくなる!
相変わらずの沢山の伏線、文中作者の語りが入ったり、安定の泥棒の黒澤登場と盛りだくさん。
オリオン座を語らせたら右に出る者がいないオリオオリオこと折尾豊は特別印象に残る。
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『いや、面白かった〜』ともう一度
最初から読み始める。
きっとそれは、全く違う小説になっているはずだ。
これこそ小説の醍醐味だと思う。
小説が持つ可能性というフィールドを
縦横無尽に軽やかにストーリーは駆け回る。
それが心地いい。
そして、語り口!
(彼)に言わせると古い手法らしいが、
その語り口は、独特のユーモアとリズムを
この本に与えている。
面白い小説を読んだという充実感がすごい。
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誘拐を生業としてきた兎田。合理的でシステマティックな仕事をこなしてきたが、その元締めである会社で起きた内部割れの騒動に巻き込まれ、最愛の妻を誘拐されてしまう。
会社から探すよう言われた人物を見つけなければ妻に何が起こるか誰よりも知る兎田は懸命にその要求に応えようとするが、不本意にも立てこもり事件へと展開してしまう。
事態は悪くなる一方、兎田は妻を救うことができるのか。
いつもと文体が少し違うが、さすが伊坂作品!ネタあかしがされるまでまんまと騙されてしまった。
他作品とのゆるやかなリンクもあり、それを知っているといっそうニヤリとしてしまう。
ハラハラさもあり、痛快さもあり、これぞ読書の醍醐味だなあと最後のページを閉じた。