紙の本
一流の識者による日本の現状を憂うとともに、それを打開しようとする書です!
2017/11/18 14:32
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本は今や、常識論や俗論や通念で凝り固まってしまっています。人々は深く考えることを放棄してしまい、政治家からは「覚悟」というものが消えてしまっています。また、企業人からはアニマルスピリットのようなものが完全に消失してしまっています。こうした日本の現状を憂いながら、この状況を打破するために、凝り固まった常識論や俗論、通念に真っ向から反論を試みる書でもあります。
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IT化された大規模農業が有望。
貿易均衡は二国間で考えても意味はない。
貿易黒字が良くて赤字が悪いとは限らない。家計とは違う。
世界中に重商主義的な考え方
貿易赤字がファイナンスされれば、良い経常赤字。
部分均衡分析では、経常収支はバランスすべきだが、一般均衡分析ではそうとは限らない。
貯蓄投資バランスが経常収支を決める。
課題解決先進国になる。リスクを取って新規分野を開拓する=生産性が向上し人口減でも成長する。
3つの過剰に対する警戒感が強い。
年齢階層別選挙区制度、余命別選挙制度、ドメイン投票制(子供にも選挙権があり親が行使する)。
罪刑法定主義は金融資本市場には単純には当てはめられない。
生産性の伸びは設備投資の低下により減少した=利潤率の低下=ゾンビ企業が生き延びる。
金利を上げればよい。
高齢者の変動相場制=一定割合を高齢者と呼ぶことにする。
為替が高くなりすぎて崩壊する国はない。むしろ安くなりすぎるほうが危険。強い通貨を求める声は危機感の表れ。
これからは円安をどうやって止めるか、が問題になる。
ドルの存在感は薄れる方向にある。
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経営者、経済学者などが語る、通説に踊らされない経済の視点を学ぶもの。高齢化社会に対する行き過ぎた悲観、株主を過度に重視する傾向、物的生産性と付加価値生産性のジレンマ、再生産コストがゼロということは希少性が生まれないということ、など、確かにと思う反面ややポジショントークもあり割り引いて読まないと。GDPはグロス・デッド・プロダクトとか、株主至上主義者は定款に何が書いてあるか読み直せとか、やはり自分にない切り口は面白い。