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ハイボール好きとしては読まないわけにはいかない。それにしても自伝かと思うほど描写が細かい。ターニングポイントとなると出来事は勿論、些細な会話まで再現されていてまるで傍で見てきたかのようだ。
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サントリーの創業者・鳥井信治郎の生涯。初の国産ウイスキーを造るという大事業を成し遂げた商人の話。上巻の方がやや面白かった。丁稚時代の小西儀助商店で合成酒を作るあたりが一番好き。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou26301.html
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サントリー創業者の鳥井信治郎の物語。両親や丁稚奉公先の旦那さんの教えを守り、ひたむきに努力する姿に胸が熱くなった。
商売の元手にもらった大金を、船旅に使ってしまうなど、豪快さを感じるエピソードも面白い。
下巻で大きく飛躍するであろう信治郎の物語の続きが気になって仕方がない。
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大坂は船場が商人の街であることは、秀吉の時代まで遡る。その船場・道修町で薬問屋の丁稚奉公から始め、世界のサントリーまで昇りつめたのは創業者・鳥井信治郎だ。
社名の由来は、お天道様(日輪)と鳥井、カタカナにすれば、サン・トリイである。
日本有数の酒造メーカーとて順風満帆であったわけではない。勿論、紆余曲折があり幾多の試練を乗り越えた。
著書の上巻で一度だけ出てきたワードは、「余市」という地名、それが彼の商人としての逆説のキーワードであることは物語をお読みになり確かめて頂きたい。NHK朝ドラの「マッサン」も参考になりますね。
若かりし頃、仕事の修業は大阪を拠点に選びました。
(ここから大阪弁)僕自身は、以前お酒を飲んでましたんや、嫌いになった訳ではありまへん。お誘いがおましたら、スコッチだけ飲めまっさ。
お酒好きには堪らなくおもろい、そして皆に元気が出る作品、お薦め本でおま。
どうぞお気張りやして、ごめんやっしゃ!
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日本初の国産ウイスキー造りに精魂をかけた鳥井信治郎。明治・大正・昭和を駆け抜けたサントリー創業者と、その「やってみなはれ」の精神を受け継ぐ末裔を描く。
功成り名を遂げた人の立身出世物語を読むのは楽しい。それが伊集院静氏の華麗な筆になるならなおさらだ。商家の丁稚上がりの鳥井信治郎がこのあとどうやって日本のウイスキーの父ともいえる竹鶴政孝に出会うのか、興味は尽きない。
(A)
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面白すぎて、一気に読み終えてしまいました。
もっともっと気張らなければ!と自分に喝を入れております。
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創業者は偉いですね。
並みのサラリーマンとは情熱が違います。
ホンマの話かどうかですが百円の使い方も豪快でいいですね。
今でこそジャパニーズウイスキーは全世界で愛されますが
それを世に出した商品力・開発力は見習うものがあります。
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2019年8月24日読了。
●鳥井信治郎と松下幸之助の逸話
●大阪・道修町
近江屋→武田長兵衛家(武田薬品工業)
田邊屋→田邊五兵衛(田辺製薬)
塩野屋→塩野義三郎(シオノギ製薬)
●配置薬
大和売薬→奈良高取
近江売薬→滋賀甲賀
守田宝丹
返本丸
六神丸…救心のもと
長命丸
一粒金丹
和中散
●電気ブラン→神谷傳兵衛
●生國魂神社
→大阪・天王寺
→鳥居は鳥井信治郎が寄贈
→近松門左衛門、井原西鶴ほかと縁
●平野水
→日本の炭酸水のはじまり。平野鉱泉。
→三ツ矢サイダーの大元。
●三大商人
・近江商人→三方良し(中村治兵衛)
→売り手よし、買い手良し、世間良し
・大坂商人
・伊勢商人
※それぞれ、その流れを組む企業がビッグネーム
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最近ライブ通いのおかげで、お酒を飲む機会が増えた。もともと、お酒はお付き合いで飲む程度だったのだが、5年前の友人の死をきっかけに眠れそうもない夜などに「梅酒」を飲み始めるようになった。その後ライブに通うようになり、梅酒だけではなく、ワイン、焼酎、ジン、ラム、日本酒…など色々な種類のお酒を飲むようになった。子供を産んで仕事を辞めてからはウイスキーを口にすることはほとんどなかったのだが、これもライブ友達のおかげで久しぶりに口にするようになった。そんな折、新聞記事で「琥珀の夢」というTVドラマの放映広告を目にした。そして原作を読んでみようと手に取ったこの本。伊集院静作。
付箋・女子は命のやりとりをしたらあかん。女子は命を授かって、それを育てんのが仕事や(儀助の言葉)
・琥珀色 その琥珀って、唐薬で使う琥珀のことだっか
・こまに連れられて山崎の寺社に参詣しに行った日のことを思い出した。この山崎の地が、後年、信次郎の商いの「母屋」になることなど知るよしもなかった。
・これが、神谷さんが売り出した「電気ブラン」です
・信次郎は、生國魂神社が、昭和の大造営をした折、大鳥居を寄進した。四天王寺の墓所へ忠兵衛の骨を納めた。
・西洋人が着るシャツのカラーが高かったことから「ハイカラ」と呼んだ。
・陰徳という考えが、ヨーロッパ人には解り難い
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日経新聞に連載された、サントリー創業者鳥井信治郎を描いた長編小説。
事業を興していく場面も面白いが、そこに至るまでの幼少時代や丁稚奉公の時代も事細かに描かれていて、引き込まれてしまう。もともとの商才もあっただろうが、奉公先の主人に学ぶ姿勢が印象的。
一方で順風満帆の人生を謳歌したかというとそうでもない。特に晩年に有望な後継者と目されていた長男を病気で失う場面などは辛い気持ちになる。人生は儚い。
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一代をなす人物は、幼少期から光るものがある。
聡明な主人公が次々と事業を拡大する展開はわくわくした。実際に大阪の地名や店が出てくるのも面白い。話し言葉が小気味いい。
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サントリー創始者、鳥井信治郎の大阪、船場での丁稚奉公から開店前夜までのお話?大阪弁でのかいわがコミカルで心地いい文体。また、大阪の成り立ちや世界情勢から見た日本、居留地外国人から見た日本が随所に描写されており一気読み…怒涛の如く下巻に…
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大阪弁のリズミカルな会話と、簡潔だけどしっかり意味の詰まった文章でさっと読めて楽しめました。
部屋にこもってじっとブレンドする情景、瓶を大切に抱える場面、先を見定める大胆なエピソード、様々な出来事を今、目の前で見ているようにありありと感じることができました。
鳥井氏の推進力もすごいですが、それを支える周りの人たちもとても頼もしく、関わった人みんなの夢だったのだなと感じました。
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当時、ワインを作ろうという考えに至るのが凄い。きっかけを知ると納得。利幅の大きな商品。前例のない事業をやるのは、安定志向の私には、無理。サクサク読める!
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松下幸之助は自転車の丁稚時代に鳥井の店に出入りしていた
店を開いた当初は缶詰でも炭酸水でも何でも手を出した