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自動車のコンピューター化が進んでいる。これによって、開発・製造・販売の各フェーズが以前とは全く異なるものとなる。例えば世界ではコンピューター上のシミュレーションによる開発が当たり前になっており、実物の車を使ってシミュレーションする時代は過去の話となっている。ただ、日本はそうした変化への対応が遅れている。日本の自動車メーカーは製造の技術が非常に優れているため、開発で少々コケても取り返せる。それゆえに効率的な開発手法を取り入れることに消極的なのではないかというのが筆者の見立て。
また、自動車のコンピューター化には莫大な投資が必要であり、それを回収するには収益を増やさなければならない。したがって、各国で自動車メーカーの合従連衡が進んでいることを筆者は説明する。