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レビューで中巻から一気におもしろくなると言ってるのがよくわかった。主人公の中学〜25歳くらいの話。
最後の1/5くらいがとても濃い。
SWITCHのインタビューでも西さんが言っていた、
信じることは自分で決めていいんだよ、
というメッセージが強く感じられる。
今橋家にとって邪魔なはずの姉がアーティストとして認められたり、
みんなにビッチと言われる鴻上なずなと親友になったり、
人気者なスクくんが阪神大震災で塞ぎ込んでしまったり。
みんなとかその社会がどう思っていても、自分がどう感じるかが大事なんだ、ということが、
「僕」の価値観が揺さぶられるたびに、ヒシヒシと伝わってきた。
その極みがおそらく彼の家族に対する考えで、
父も、母も、姉も、それぞれがそれぞれに対して感じることや、家族のあり方も違うんだ、と突きつけられた。
そのための刷り込みの上巻だった気もする。
そして、その上での信じることに対する推察。
どうにもならない気持ちを否したり、乗り越えるために信じるものや宗教があるという考えには、ハッとさせられた。
そして、小説やかくことに対する「僕」の考えも印象強い。
西さんは、かかれてる全てのことに理由を求められるのが怖い、と言っていたのでこれは深読みしないことに。
両親の離婚の真理、鴻上さんとのその後あたりがきになる。
早く下巻が読みたい!!
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家族ってヤツはややこしく面倒でしんどい。圷家の崩壊?に向け、また姉の突拍子もない行動が際立つ。着地が見えない展開から下巻に突入します。
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主人公の歩が小学校、中学、高校、大学と多感な青春時代を送っていく。大学を卒業してフリーライターに。両親の離婚、姉の宗教への帰依、父のドバイへの赴任。歩を取り巻く女性も多い。大学サークルの後輩、鴻上なずなが印象的。私、50人くらいの過去と悩み知ってますよ!私、神社みたいでしょう?悲しさを感じる科白です。
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家族のことを除いては順風満帆に見えた主人公の人生に影が陰りはじめます。自分の周りに起きている物事の捉え方次第で、その後の人生に大きく左右することを改めて感じました。
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上巻よりも読むペースが速かったのは、主人公の歩がだんだんと自分の歳に近付いて共感できることが増えてきたからかもしれない。モテモテなところは全く共感できねえけどな!
歩にとっては衝撃的な出来事が起こっているのかもしれないけど、読んでいる自分としてはどこか滑稽なので「笑っていいのかこれ…?」みたいな印象を受ける。その答えはもしかしたら、下巻にあるのかもしれないね。
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緩やかとだが、徐々に物語の核心に迫ってきている気がする中巻。
ゆっくりと成長していく歩。
そして、成長を止めてしまったような姉の貴子。
祈るという行為に縋っている。
信仰は、何でもいい。
自分が信じていれば対象は関係ない。
祈るという行為が大事なのだ。
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上巻で違和感を感じた独特の世界観にも慣れ、垰家のメンバーがどんどんバラバラに転がりだす中巻。
垰家がどこに行き着くのか、下巻への期待が膨らむ。
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中巻も、あっと言う間に物語の中へ引き込まれ、一気読み。
とんでもない方向へ物語は進みつつも、主人公の歩は成長していく。
上手く感想が書けない程に…笑
魅力的な登場人物と、そうでもない登場人物のコントラストに心地よく読ませられつつ、下巻へ。
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学校という名の小さな社会。自分をどう見せるか、どう身を置くか、それは大きな問題であって、痛いほど歩の気持ちに共感したり、時には姉くらいに吹っ切れたらとも思ったり…
下巻ではどんな展開になるのか、早く続きが読みたい。
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中巻に入り、歩や貴子は成長し場面や人物関係も目まぐるしく変わっていきます。やはり、というか物語も中盤終盤に差し掛かり姉と父は宗教に大きく傾倒し、主人公の周りにも宗教の気配が色濃くまとわりついていました。
個人的に些か自由奔放が過ぎる母親にイライラさせられましたが、ようやく歩が少し物申しましたね。
母が、別れた父から搾取して自分の幸せを掴むことに対して当の父が怒るでもなく喜ぶわけが未だに明かされていないように、まだまだ物語に不可解な点が多いので最終巻でどのように帰結していくのか楽しみなところです。
ここまで一気読みだったので下巻も期待大です!
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クールにそつなく過ごしてきた少年歩。サブカルライターとして「誰かに合わせて」生きてきたことから卒業した矢先、家族の問題が続々と…
下巻が楽しみ。
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上巻に引き続き、主人公歩の成長過程というか、少年時代から青年までが描かれている。
変わらずスラスラと読了。
今のところ、ただ月日が流れている感じだけど、この後、下巻にてどう展開するのか…と期待。
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しょうもない主人公を設定した意図はあったのだろうけど、しょうもないばかりでちっとも面白くない。
しょうもない者にとってしょうもない話をされたって楽しいはずがない。もっと何か手立てがなかったのだろうか。
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幼少期から青年期へ、大した苦労もなく輝ける時代を過ごす主人公と
相変わらず暗闇をのたうち回る姉の対比。
それから、身近で起こる謎の新興宗教の勃興。
なんとなく受け入れるでも遠ざけるでもなく付き合っていくことになるけれど
そこには神様を信じる信じないの少し手前にある
信仰のもっと素朴な部分が描かれている。気がする。
信仰とはなんだろう。
そして、そういうものから距離をおいて、
なんだか冷めた処世術だけで生きている主人公は
どこへたどり着くのだろう。
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一人の男の青春を生々しく書き出す。まるで自分が主人公として物語の中にいるかのように。
思い通りにいくこと、いかないこと。特に人間関係は深くも儚く、一時どんなに仲良くても、そのときの環境に応じていとも簡単に上書きされていく。主人公と全く同じ人生を歩んだ人はいないだろうけど、重なる部分がゼロの人はいないのではないだろうか。だからこそ万人受けしてるんだろう。(主人公の名前の「歩」にはもしかしたらそんな意味も?)
これから思春期を迎える親が読むと良い巻なんじゃないかと、何となく思いました。上巻は、大人の行動はこんなにも子供に影響を及ぼすという意味で、これから子育てする人向け。
この物語はどういう風に結末を迎えるのか、最後の下巻が楽しみである。