紙の本
好みが分かれる
2021/10/06 15:18
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーとしてどう評価するか、難しい。
クローズドサークルやトリックなどミステリーのきほんのきを重視するか、社会的背景や人物の内面といったサスペンス要素を重視するかによって、かなり好みが分かれるのではないか。
レビューなどでも高い評価を得ているように、エンタメとしてはかなり成功していると思う。
ただ設定や背景などが現実離れしすぎていて、いま一つ物足りず、結果的に幼稚なコメディといった印象を受けてしまった。
主人公と同世代の若者読者には楽しめるのかもしれない。
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これこそ本格の面白さ。設定は少々奇抜なもののフェアだしロジカルにまとまっていて目立つ齟齬は見当たらない。
前評判のせいで期待が大きくなりすぎたがさほど裏切られなかった。そちらよりネタバレ気味のツイートのせいで綺麗にミスリードに引っかかった。
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なんてハラハラするクローズドサークルなんだろう!
あー、少しでも話すとネタバレが絡むので超面白いとしか言えない。
ラストも綺麗にまとめてデビュー作とは思えない満足度。
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クローズドサークルの新しい形を見せてもらった。単なる舞台装置に終わらせず、この状況だからこそ生じた事件、にまで昇華させているのはお見事。密室トリックも盲点を突いてくるし、そこからの犯人特定への論理もシンプルゆえに隙がない。狂気のホワイダニットに戦慄が走る。終盤の山場はベタだけど感動する。デビュー作とは思えない完成度でした。
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第27回鮎川哲也賞受賞
ニヤニヤのちうげーっそしてほっほぉ。
なんだなんだどういうことだ、と気になり心配になり不安になり。
いやぁ、なるほどなるほどなるほどね。
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ネタバレを気にしてる未読の諸君。そこまで、気にしなくても大丈夫。楽しみが半減するだけで、本作の評価が下がることはない。
納得の鮎川哲也賞受賞。極めて異例のクローズドサークルものだ。
作者の巧さが光る。本格ミステリとしてみる以外の、登場人物のキャラわけだったり、物語の引き込み方だったり、隙がなく、エンタメとしても完成度が高い。
久しぶりに心が沸き立つホワイダニット。大好物である。ぜひ唖然としてもらいたい。
仰天のトリックといいロジックといい、大満足である。デビュー作で、これほど書ける作家なんて、今後も大いに期待してしまう。名作のいいところを集めました感。
話題作と騒がれているうちに、この波に乗ったほうがいい。本ミス上位は間違いないのだから。
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○○○が登場した瞬間、あ、これは苦手かも、と思ってしまい、ずっと引きずりました。確かに類をみない設定で、ものすごく凝った感があります。でも、どうしても不自然さが抜けませんでした。あんな状態になってる死体をいつまでも置いといて、何度も見に行くって。逃げられないとはいえ、彼らに囲まれたままずっと生活し続けるって。設定ありきで突き進んだように思え、違和感が最後までぬぐえず。きっと私とは相性が悪かったのだと思います。かなりな大事件が前提としてあったようですが、それは置いてけぼり?次巻に続くの?そんな??も残ってしまいました。
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前評判、ネタバレに関する煽りが多く出ハードルを上げてしまったが、むしろハードルを上げ過ぎないほうが正統派ミステリとして面白く読める。7.5
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<こんなクローズドサークルは嫌だ>
どんなクローズドサークルも巻き込まれたくはないけれど,これだけは....
しかし,そんな「ゲテモノ」感は置いておき,内容は本格ミステリー.
状況を利用したトリックに,探偵と助手の関係,謎解きの意味.
一気読みのゲテモノ本格ミステリー!
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鮎川哲也賞受賞作。
クローズドサークルといえば、嵐の山荘や絶海の孤島を舞台にしがちだが、この著者は独自のアイデアで「外部との遮断」を創り出している。まずそれが素晴らしい。その状況にトリックを絡めているのも良いし、フーダニットのミステリとしても巧く出来ている。「受賞の言葉」で、本格ミステリに傾倒していなかったと書いてあるが、それが謙遜で無くてこれだけ書けるのなら、もう才能と言うしかないだろう。これは傑作。星4つ半にしたくなる位だった。
一つ不満を言えば、今作は一人称文体で、記述者が自分の事を「俺」と表記しているが、丁寧な話し方や純朴な感じが「俺」では合わないと思った。ここは「僕」じゃないか?
いづれにしても、今後大化けしそうな予感のするデビュー作だった。次作が大いに楽しみ。
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新人賞としては稀に見る傑作。鮎川賞はややピンボケした本格もあるが今回は端正な本格推理ものとして疑いようがない。
設定の秀抜さとリーダビリティの高さは今作を唯一無二の個性的な作品にしている。突然の「アレ」からのクローズドサークル、そして殺人事件、更にその解法は美しい消去法推理、フー・ハウ・ホワイダニットを丁寧に説いているのも素晴らしい。
登場人物が覚えやすいよう工夫されている点や、探偵と助手、人ととあるものとの対比、投影の描写など繊細に背景を彩る要素もバランスよく書いている。
「新たなる」王道の推理小説だった。
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とても気持ち悪かった。
こういうのはダメです。私はという意味で。
途中で何回も投げ出しそうになりながら、なんとかエンディングを迎えました。
ゾンビはだめだわ。あかんわ。現実的にありえへんわ。
男勝りという設定の高木さんの話し方はとても違和感を感じました。だってまるで男やもん。剣崎さんの話し方も。
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なるほど、確かにこういう形でクローズド・サークルということの本質を知らされた気がする。読み終えた段階ではどことなく違和感があったけども、その違和感の正体を最後の解説の部分での指摘を受け、あぁそうかそうかと。だけども、個人的には本筋じゃないの方の事件についても決着はつけて欲しかったと気もする。でもそこまでやると、複雑すぎるんかなぁ。
個人的には最初の調査報告書は必要なのかどうかっていうところなんだけどもねぇ。それが本編とさほど関係ないというか、単なるクローズド・サークルを成立させるための枠組みに過ぎないというところが、ちょっと違和感から不満につながる気がしている。ただ、それもミスリードを誘う筆者のねらいなんだろう。そういう意味でまんまとやられたんだな(笑)
全体としては読みやすかったし、面白かった。
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大学の映画研究部の夏合宿。別荘でのクローズド・サークル。次々と起こる殺人事件。
と来ればミステリの王道なんだけど、閉鎖状況になる要因がかなり突飛で面白い。
正直こんな設定のクローズド・サークルは読んだことがない。
探偵役(と言うかワトソン役)がミステリ好きということで、フーダニット、ハウダニット、ホワイダニットについてもかなり丁寧に検証され、説明されてるので、ミステリに馴染みがなくても問題なく読めそう。
途中挟まれたミスディレクションや、きっちり回収してる伏線。本格なんだけど、テンポよく読みやすいので大学生らしい青春ミステリ風でもあり、人がたくさん死んだ割りには重くなりすぎない読後感。
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ミステリーだと思って読み始めた。途中で、うん?何これ?えっー!
他の人感想の意味がよくわかった^_^確かに面白かった。
ゾンビ^_^