電子書籍
弱くても意外と鋭い
2022/11/29 09:14
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『マル暴甘糟』がマル暴に全然似合わないあまりやる気のない今風の刑事・甘糟を主人公とする最初の作品ですが、脇役としてはすでに任侠シリーズで登場していたということをこのあとがきで知り、今度はそっちを読んでみようと思うくらいには面白かったです。
多嘉原連合の構成員が撲殺された事件から始まる捜査で、反社会的勢力同士の抗争なのか、被害者の反グレ時代の怨恨なのかを巡って捜査一課と対立しつつ、マル暴独自の捜査をするというのが粗筋です。
このシリーズの面白さは、甘糟刑事の「あーいやだなあ、面倒くさい」という心の中が駄々洩れで、全然熱血・仕事熱心でないわりには、刑事を辞めてしまうほど仕事が嫌いというわけでもなくて、できれば定年まで勤めあげたいという動機からそれなりにまじめに仕事をするという主人公のスタンスと、意外に鋭い洞察力があって、捜査にきちんと貢献できてしまうところにあるように思います。
まあ、やる気もあんまりない上に無能だったら物語として成立しませんが。
紙の本
わーすいません。
2021/07/04 09:53
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投稿者:吉村ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の
「わ^すいません」がとてつもなく笑える。
今野さんのキャラクターはどれも特色あるひとばかり。
この甘糟さんもなかなのもの。
もう一つの総監も読んでみたい。
紙の本
ゆるキャラのマル暴
2019/03/03 20:05
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投稿者:neige - この投稿者のレビュー一覧を見る
任侠シリーズのスピンオフ。
マル暴もイヤだけど、強行犯係もイヤだ。
童顔のマル暴 甘粕達生巡査部長 35歳
コワモテの先輩刑事に怒鳴られるのと、暴力団事務所に事情を聴きに行くのとどちらが怖いだろう?なんて真剣に考えて、ヤクザより先輩刑事の方が怖いと結論を出す甘糟が可笑しい。『お茶なんて出されても、僕は飲まないからね』ゆるっとキャラが、なんとな~く事件を解決していくの様は面白い。
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史上最弱の刑事という触れ込みで、コメディか?!
とあまり期待してなかったけど、そこは、やはり
今野節の効いた刑事のストーリーで、面白かった!
続巻のマル暴総監も早く読みたい!
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オビに書いてあった「あの」面々は、何処に出てた?
すでにシリーズ化されてるようで。
あっちこっち手広くシリーズ化されているが、だいじょぶか?
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警察小説
甘糟達夫は「俺のこと、なめないでよね」が口ぐせのマル暴刑事だ。ある夜、多嘉原連合の構成員が撲殺されたという知らせが入る。コワモテの先輩・郡原虎蔵と捜査に加わる甘糟だが、いきなり組事務所に連行されてー!?
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こんなマル暴刑事で大丈夫〜❗️と思わせておいて、おっとどっこい事件解決しちゃたよ。郡原虎蔵(如何にもな名前)とのコンビネーションもバッチリ❓次の『マル暴総監』も楽しみ(^。^)
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このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
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甘粕達夫と言えば、任侠シリーズ(『任侠書房」『任侠学園』『任侠病院』)でお馴染みの”マル暴刑事”。
任侠シリーズでは、阿岐本組の組事務所を訪ねては「お茶なんか出さないでよね~」と言っていた最弱刑事。
今回はその甘粕が主人公。
マル暴刑事とはもっともかけ離れていると思われる35歳の巡査部長だが…
実は最も向いている。
愛すべきチャラの持ち主。
シリーズ化されており、第2弾も控えているのだとか。
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面白かったです。
話しも読みやすく、楽しく読めました。ドラマになってもいいかもと思いました。
アキラが中々憎めない。悪いやつなんだけどね笑
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竜崎シリーズで大好きな今野さんの本。
史上最弱の刑事という帯に惹かれて店頭購入。
やはり期待を裏切らない面白さだった。
刑事にあるまじき正直な心情を吐露する感じが親近感を持たせる。
話し方も柔らかいのでほんとに弱そうに見えるのに、いろんな人と話をする中で一目置かれていそうな感じが心地よい。
他の任侠シリーズにも出ているとのことなので、そちらもチェックしてみるかな?
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任侠シリーズが好きで甘糟さんのキャラも好きだったから楽しみにしながら読んだら期待以上におもしろかった!ところどころに挟まれた甘糟さんの弱気な発言にクスッとさせられる。
身近なわりに何も知らない警察のこともよく分かる内容で興味深かった。
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マル暴甘粕が主人公、任侠シリーズのスピンオフ作品。
いつもふんわりしていて、マル暴には向かないと本人は言う・・・樋口 顕シリーズもそうだが、氏は、この手の主人公を書くのがとても巧い。
スーパーマンではなく、どこにでもいそうな人物を描くことで、等身大の主人公として会社員目線で物語に入っていけるところが好感を持てるのかも。
甘粕に対して最後にアキラが言う、立場が違えば一緒に飲めたのかと訊ねる場面・・・とても良かった。
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今野敏さんの「任侠○○シリーズ」でも時折、阿岐本組の事務所に顔を出す気弱なマル暴刑事、甘糟達夫の物語(新シリーズ)です。「マル暴 甘糟」、2014.12刊行、2017.10文庫化。甘糟のキャラからくるものとは思いますが、テンポが悪すぎると思います。
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気弱で普通極まりない甘糟君が、マル暴の担当としてなぜか活躍する話です。
マル暴といえば、柚月裕子の「孤狼の血」のように自分自身が暴力団一歩手前というイメージを逆手に取ったニューヒーローという感じでしょうか。
さほどガツンとくるようなエピソードがあるわけではないのですが、意外な人物が有能な動きを見せる話はそれだけで胸がすく思いがするので、なかなか楽しく読む事が出来ました。
今野さんは読む前に勝手にハードル上げてしまっている自分がいる・・・。