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このノンフィクションを原案とする同名の映画を観た後、
実は自宅に本が既にあったことを知って読んでみた。
東京新聞の記者さんの自叙伝であり、
新聞記者という職業にまつわる様々な話、そして、
現代日本に渦巻く問題について、etc.
滅茶苦茶マルチタスク。
視野が広く頭の切り替えが早く、行動力があって、
協調性も高くなければ務まらない職種なのだな……と感心。
ここからはパンフレットを登録できず、
鑑賞後に感想を書けなかった映画について少々。
女性新聞記者の熱意と奮闘をクローズアップした
フィクションで、
制作サイドが「世界観」を共有するために、
望月衣塑子『新聞記者』を読み込んだ、ということなのかな、と。
映画のストーリーと雰囲気は、
テレビでよく見る二時間ものの刑事ドラマから
刑事を差し引いたかのような趣だった、
変な言い方だけれど。
したがって、途中、
「警部殿、そろそろ出番ですーーー!!!」
と叫んでしまったのだった(笑)――心の中でね。
ともかく、マスメディアは「公人」に対しては
一切の忖度なしで
今、何が起きていて、どこが悪いのか、
事実を正確に伝えてほしいと思った。
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菅官房長官と記者会見で激しい攻防を繰り広げている記者。
望月さんには、そんな印象を抱いていました。
本書読むと、「熱い人」だと分かります。
本書では、生い立ちから新聞記者を志した理由、駆け出し時代や印象に残った事件、家族や新聞記者という職業に対する思いなどが平易な文章で綴られています。
熱い思いが先に立ち過ぎて、それが逆にマイナスに響かないか少し心配してしまいますが、内容はいちいち共感できます。
本書が「原案」となった映画「新聞記者」も劇場で見ました。
映画の本筋に関わる部分で納得できない点があった(ああいう荒唐無稽な設定ではなく、あそこはリアリティのある設定で良かったのでは?)のと、劇場内の冷房が効き過ぎていたのが不満でしたが、それ以外は楽しく見ることができました。
映画でなく、ドキュメンタリーで見たかったかな。
本書では、望月さんが千葉支局時代に、刑事部の鑑識を務めていたベテラン捜査員の言葉が紹介されており、それが最も胸に残りました。
「頭がいいとか、どこの社とかじゃない。自分が新聞記者に情報を話すかどうかは、事の本質に関して、その記者がどれだけの情熱を持って本気で考えているかどうかだ。」
日本のジャーナリズムが関わる問題点を知る上でも好著ではないでしょうか。
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「武器輸出と日本企業」がとても衝撃的だったので手に取ったが、少し期待外れだった。そもそもこちらは自叙伝要素が強いので比べるものではないのかもしれないけど。
ただ、著者のジャーナリストとしての姿勢はとても尊敬するし、これからも注目したい。
あと、映画とは別物だと感じた。すごく意義のある映画だと思うけれど、本当の記者はあんなにあまい取材はしないのでは。
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読んだ理由:
映画「新聞記者」を観て原作を読みたくなった。
映画にもあったけど、厳密には「原案」。
よかった点:
著者の新聞記者としての姿勢が伝わる熱い本だった。
新聞があるべき姿について、著者の考えが明確に書かれている。
自分も、どういう視点で新聞を評価すればよいか、新聞からどんなことを読み取ればよいかを改めて考えることができた。
いまいちな点:
著者自身も書いていたが、少し猪突猛進的な印象。
著者の中で善悪がはっきりしているので、政権側の言い分みたいなものは見えない。
そこを知った上で、自分で判断したいと思った。
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熱い想いをもつ記者さんなのだなと思った。
でも、新聞に求めるものは、私はスクープではない。じっくりじっくりいろいろな人の話を聞いて、様々な視点で見つめて、その記事を書くひとりの人の立ち位置がわかるもの。だからこそ、望月さんが、結婚され、お子さんを育てながら記者を続けるところのほうに惹かれた。
どうして、日本は、質問したり批判的なことを言うことに躊躇するのだろう。メディアの役割は何なのだろう。メディアに関わっている人は、何のためにその職業に就いたのだろう。(すごい倍率をくぐり抜けたはずなのに)。世の中に中立なんて存在しない。それぞれが、それぞれの立ち位置や価値観を持って出来事に向き合っているのだ。そのことさえわかっていれば、「中立」にこだわることの無意味さに気づけるはずなのに。なんてkとをぐるぐる考える今日このごろ。
某トリエンナーレの企画展が断念されたニュースを見て、本当に驚く。そんな時にたまたま読んだこの本にいろいろ考えさせられた。望月さんだけを応援してはいけない。彼女のような記者が「当たり前」になることを願い続けなけれないけないと感じた。
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新書で映画化されてるというのはどんな感じなのかなと気になって読んでみた。本読まなければ偏向報道で良くない印象しか持たなかったかもしれないなと思った。この本繋がりで詩織さんや清水潔さんの本にも興味が湧いた。
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ことさら正義感を振りかざす記者は個人的には好きではないが、仕事に対する強い使命感は感じた。
知名度を上げ、単なる一記者より大きな影響力を持った彼女が、今後何を発信していくのかに注目したい。
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2年前の刊行であるが、封切りされた映画の原案ということで、一躍ベストセラーに。
著者のジャーナリストとしての歩みと、記者としての思いを綴っている。
著者の「メディアの萎縮が言われて久しい」との指摘は、門外漢にとっても頷ける問題と思える。
太田愛が小説『天上の葦』で、「ひとつの国が危険な方向に舵を切る時、その兆しが最も端的に現れるのが報道です。報道が口を噤み始めた時はもう危ないのです」と、作中人物に言わせている。
本書の著者も、共通する思いだろう。
今後とも、時の政権に媚びず、ジャーナリストの本来の精神を貫いて、報道に与することを期待しよう。
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管官房長官にくってかかる東京新聞の記者の本ということで読んでみた。記者クラブ制の弊害を内側から暴露しているところが良かった。。楽に取材しようとするからこのようなことになるのだと納得。
主張には共感するがジャーナリスティックな書き方はいただけない。(新聞記者が書いた本にはいつも同じコメントをしている気がする)
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とても面白かった。何度も心震え、涙が出た。特に詩織さんの話が……。フェミニズムに関心がある者として、許せないと感じた。信じたくはないが、日本は今あまり良くない状況にあると思う。いつの世も言われることかもしれないけど、望月さんのタフで強い気持ち、権力が隠すものを暴くという精神を、記者でない国民たちも持たなくてはいけないと思った。
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望月氏の情熱が詰まった一冊。事件記者時代から官房長官への質問まで、一貫して取材に対する熱量はハンパない。断片的に知っていた彼女の「熱源」がどこにあるか、少し分かったような気がする。
映画の方も悪くはなかったが、脚色のないこちらの「原案」の方がよりリアルでいい。
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この本が出されたのが2年前。映画にもなりましたが、状況は悪くなるばかり。まず教育、次にマスコミを従えるという為政者の戦略が着々と進む。望月さんの頑張りは素晴らしいですが、新聞というメディア自体が若者の心を動かすことができていないんだろうなぁ〜、東京新聞いいこと書いてあるのに、活字じゃ伝わらないってことなんだろうか?
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官房長官の会見に彗星のごとく現れ、次々と質問を繰り出す著者。脚光を浴び、声援を受ける一方、心無いバッシングや脅迫も。自民党や医療業界の利権構造を暴いてきた、一記者の思想と生い立ちがここに。
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管官房長官の定例会見で、「同じ質問を繰り返してしないでください。」って
コメントは、聞いたことがあったけど、
著書の望月衣塑子さんだっとは、知らなかった。
彼女の考えが正しいか、賛同できるかは、
私に知識がないので、簡単には言えないが、
疑問に思うことをどんどん質問する彼女の姿勢には、
賛同したい。
官邸が力を持ちすぎている今、
彼女のような存在は貴重だと思う。
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熱くて、自分も熱くなりたいと思った。
自分の意見を持つ、言う、という、苦手なことをやってる著者に憧れる。
新聞を読むことから始めるぞ。