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投稿者:犬丸52 - この投稿者のレビュー一覧を見る
エラい人たちが美しい国だのこの国の伝統だのと空論をほざいている間に,いかに市井の人々の生活が激動しているかを如実に示した一冊。食も家族も,物凄い勢いで変動しているのである。読んでてクラクラした。いやはや,これは凄いよ。みんな読んでよ。面白いから。
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びっくりした。
世の中の母親って、今こんなんなんだ。
うちは母親が一汁三菜どころか、
一汁六菜とか八菜くらい出してたので
今でもうちの姉妹はおかずで三品くらいないと
なんだか寂しいと思って夕飯作っている。
もちろん、仕事の時間の関係で
朝飯はおにぎりだし、夜も夫とは別々だけど
毎日大体おかずは二、三品作る。
大学入って一人暮らしはじめたとき、
本や母に聞きながら毎日おかずを
三品、味付けや調理法をかえて
作る練習したのが効いてるのかも。
味噌汁飲むし、麦茶は食事中じゃなく
食後に飲むのも育った環境だな。
今はもう母親に料理習えないけど、
お手伝いや舌の記憶で作ってる。
でも行事食とかも作らなくなったし、
和食が文化遺産って、たしかに皮肉だよな〜
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和食が世界遺産に登録されたものの、私達日本人が食べているのは、決して和食とはいえない。
そこには、親子が一緒に台所に立つことがなくなったことによる、食文化の継承がなされず、インターネットのレシピだけをたよりに料理が行なわれている実体がある。
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親世代のように食事を作ることに熱心ではない私たち世代。自分でしなくてよい環境・時代に育ったツケかもしれない。
小さい頃から、専業主婦だった母が至れり尽くせりしてくれたし、今でもしてくれる。しかも喜んで。そういう30代、40代の親は多いのは、従兄弟、友人の話を聞いても感じる。本の内容と一致してしまう。
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約8年ほどまでにも著者の本を読んだ。今回も同じように家族の食卓を定点観測してそこから見えてくる、日本の平均的家庭、食事の姿を調査している。著者は1998年からこの調査を続けているが、その20年の間に劇的に日本の家族や食事は変化していると感じる。
私などは調査対象者から外れている世代(基本は子育て世代)で、ここに登場する家族の食卓とは少々違うと感じるところもあるが、それでも「これは日本の現在の家族の姿であり、食生活だ」と痛感する。
無形文化遺産に登録された「和食」であるが、本当に今の日本に「和食」は存在するのだろうか?有名な料亭等で出される食事が「和食」だとほとんどの若い世代は思っているのではないか。自分たちの日常は「和」の家庭料理、惣菜を作ることも口にすることも少なくなってしまっているのではないか。
マスコミ等で取り上げられる「和食」の姿と現実とのギャップを感ぜずにはいられない。
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「みそ汁なんていらない」「白いご飯は面倒」――家庭で作られる和食の驚きの実態。食を通じて日本人の価値観と家族の変容を描き出す
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和食の無形文化遺産登録は
『本当に私たちはそれを取り戻したいですか?』と問うているという著者の言葉。料亭で食べる特別な料理「和食」に
なってしまうのかな と思わざるを得ませんでした
罪悪感を持つとかじゃなしに
面倒だからで 切り捨てちゃ「残念」な部分もありますよね
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今どきってホントにこんなんなの?と驚くような食卓が多かった。
20代の若い家庭ならまだしも、30代後半や40代の主婦でもびっくりするような事を言う。
「一汁三菜」を「汁物をお野菜を3種類」って言ってたり、「煮物は肉じゃがしか作ったことがない」とか。
箸をあまり使わなくなってきたっていうのにも、驚いたし、家庭で子供に箸の使い方をちゃんと教えてないってのにも驚いた。
驚いてばっかりだ。。。
日本人としては、箸の使い方くらいは子供のころにしっかりと教えてほしい。「どんな持ち方でも、基本食べれていれば大丈夫」とか「自分なりの持ち方でも、食べているからいいと思う」とかあったけど、やっぱり箸がきちんと持てない大人は恥ずかしいと思う。
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この作者が長年続けている日本の過程での料理の記録の最新版
親から子への料理の伝承がなくなっていることが如実に表されている
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写真が残念なのと文章で驚きと戸惑いを煽っているから「え!?」って思うけど、多かれ少なかれどこの家庭でも日本食の崩壊はあると思う。
確かに読み進めると「えーこんな事になってるの!?」って思うけど、自分や実家を振り返ると確かに少なかれどあったなぁという事に気づくんじゃないだろうか。
めんどくさかったり食欲がないときは小皿にご飯を盛っちゃうし、魚料理はかなり意識しないと食卓に出ないし(魚高いし)、酢はほとんど使わない。
焼きそば食べたあとに物足りないと食パン食べたりするし。それが崩壊っちゃ確かに崩壊だけど、もはやそれを意識する事すらない。
それにクウネル『ただいま食事中』の洒落臭い食事写真だって一汁三菜の人なんてほとんどいない。ランチプレートを使ったおしゃれな食事風景なんてカフェでは日常あふれているし、家庭料理だけ見て、こんな事に!?なんてちょっとナンセンスじゃない?とも思う。
まぁショッキング度と「まったくもう」って気持ちを味わいたいのなら最適だと思うし。食卓の変容という資料としては価値はあると思う。
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現代家庭のリアルな食生活を詳らかにする内容がたいへん興味深い。だが、どうしても「責められてる感」を感じてしまった。調査協力した主婦のコメントが必要以上(と私は感じた)にくだけた口語のままだったり、食卓写真のうつりが酷かったり。これらをストレートに読み取ると、家庭料理の担い手(=主婦)に悪い印象を抱いてしまうのでは。現状の批判や「和食」の復権は意図しないとまえがきにあるが、意図せずともそのようになってしまっていると思う。
こちらを読むのであれば、土井善晴著「一汁一菜でよいという提案」も併せて読むことを薦める。