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これは、絵本、でいいのかな?
マヌエーレ・フィオーレさんの絵が、とても素敵。
お話も、また素敵で、大人のためのクリスマス、という感じ。
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伊坂幸太郎著作としては初となる「絵本」。
小説自体は2010年の企画本にて発表されており、Kindle
シングルでもリリースされている有名な短編。何故に有名
なのかというと、この作品が実質伊坂幸太郎の初作品であ
るから。
というわけで、レベルの高いファンタジーであることは最
初から知っていたのだが、これに差し込まれているマヌエ
ーレ・フィオールのイラストがすばらしい。誤解を恐れず
に言うのなら、タッチはゲームのレイトン教授+寺田克也
の良いとこ取り、といった雰囲気。初作から“らしさ”を
醸し出している伊坂幸太郎の文章と絶妙すぎるマッチング。
完成度は異様に高い、と思う。
ただ、問題なのは対象年齢・・・かなぁ(^^;)。
体裁は絵本だしすごく素敵なストーリーだから、子どもた
ちに是非読んで欲しい!・・・と言いたいところだが、物語
の入り口がちょっとアダルト過ぎる(^^;)かもしれない。
個人的にはR-10かなぁ・・・。
なのでこの絵本、小学校4年生になったら読むべし!
当然オトナの人たち、特に伊坂フリークの皆様は必読にし
て必携です。
・・・クリスマスにレビューすれば良かったな、コレ(^^;)。
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探偵業を営むカール。クリスマスの晩に浮気調査の仕事でローテンブルクに来た際、公園で若い男と出会う。彼に探偵だと見破られたカールは、彼の正体を推測するも・・・
物事は見方次第で変わってくる。自分が真実だと思っていることも、もしかすると違っているのかも。
いったい自分は何歳までサンタクロースの存在を信じていたのだろうか?
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伊坂幸太郎による初の絵本。。。とはいっても装丁が絵本というだけで普通の短編な感じのボリュームでした。幼い子供が読む感じではないですね。
大学生の時に著者が初めて書いた小説のリメイクということですが・・・現在のスタイルの片鱗はなんとなく感じるものがありますが、そのせいかお話は可愛らしくもやっぱりなんとなく「荒削り」な感じはしましたね。そこはまあ「絵本」という特殊な読ませ方をすることでそれもまた味わいみたいにも思えましたけども。
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クリスマスに探偵と謎の男がベンチでお話しする♪なんだか探偵の身の上相談みたいになっているけれど、謎の男の「こじつけ」で、どんどん心が暖まっていく(*^^*)クリスマスにぴったりの絵本だ!
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ちょうどクリスマスに読んだ。
あとでつながるところもあって、伊坂さんらしい。
若い時に書かれたもののリメイクということで、言われてみれば若さを感じた。
そしてほっこりするところもあり。
これはこれで楽しめた。
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+++
舞台はドイツ。
探偵カールがクリスマスの夜に出会った謎の男とは……?
伊坂幸太郎が贈る聖夜の奇跡の物語
大学生のときに著者が初めて書いた小説(初出『文藝別冊 伊坂幸太郎』/2010年小社刊)を自身の手により完全リメイク!
デビュー以来の伊坂作品のモチーフ、
「探偵」「男2人」「親子愛」「巧妙な構成」「ラストのどんでん返し」……
などのエッセンスがすべて凝縮された、珠玉の物語。
伊坂作品にはおなじみ、あのキャラクターの元祖とも言える人物も登場。
* * * * *
生まれて初めて完成させた短篇が元となった作品です。 ──── 伊坂幸太郎
お話の最後ではいつも呆然となり、もう一度読み直したい気持ちで胸がいっぱいになりました。 ──── マヌエーレ・フィオール
+++
街角にたたずんだだけで、物語の登場人物になった心地になる、ローテンブルグの街が舞台の絵本である。時はまさにクリスマスイブ。ロマンティックな物語が始まるのかと思いきや、主人公の探偵は浮気調査の真っ最中。偶然公園で出会った男と何気なく始めた会話がなんとも味があって深い。話しているうちに判った浮気調査の実態にまず驚かされ、男が繰り広げる仮定の話しの見事さに目を瞠り、最後の最後にさらなる驚きが準備されていて、知らず知らずに頬がゆるんであたたかな気持ちになる。絵本とは言え、題材が子ども向きとは言い辛いが、波立った心が静かに凪いでいくような一冊である。
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物語の中で、サンタクロースについてのウンチクというか豆知識が語られます。私は、この感じの伊坂幸太郎の豆知識が好きなので楽しめました。クリスマスのお話には愛もあふれてます。
挿絵も雰囲気があって良いです。
ただ、舞台が西洋、たぶん西洋の人の書く人物…『鼻の高い若い男』が、物語から私が抱いたイメージとかけ離れていたことにビックリ!挿絵が出てきてびっくりでした。
何か意地悪な中年男みたい…すみませんm(__)m
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伊坂幸太郎の絵本。絵本ではあるけれど大人向け。物事は見方次第で変わってくる。自分が真実だと思っていることも、もしかしたら良くも悪くも違っているのかもしれないと思わされた。
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絵も素晴らしかったし、伊坂節満載ながらほのぼのとさせる素敵な本。
“こじつけ”という言葉は普段はあまりいい意味では使われないものだと思うが、
こんなとらえ方ができるなら本当に幸せだ。
激務のサンタさん休んでいるとみせかけて心温まるプレゼント。
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クリスマスの絵本、舞台は海外、とちょっと異色だけれど、間違いなく魅力的な伊坂作品。独特な空気感のある絵も、大人の絵本という印象の本文にあっていてよかった。読んだのは2月。
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伊坂氏の絵本。
大人向けの絵本なのかな。子供向けの絵本なのかな。
そもそも絵本は子供向けということで判断して良いのかな。
いろいろ複雑な雰囲気の絵本でした。
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絵本と言うことだけど、それは見た目であって、絵本じゃないと思う。これは「挿絵が入った文章」。絵で読ませなくては、絵本ではないのだ。
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実は初伊坂幸太郎。
これで伊坂幸太郎を判断するのは、『羊男のクリスマス』で村上春樹を判断するくらい無謀だとは思うけど、『羊男のクリスマス』にも、村上春樹の作家性は(特に初期の)よくあらわれており、これも元々はデビュー前に書かれた作品であることを考えれば、伊坂幸太郎の作家性や雰囲気はある程度わかるとではないかとも思う。
で、どうだったかというと、驚いたのはあまり日本語がこなれてないということ。これほど売れている作家なのだから、美しいとまでは行かなくても、読みやすく、引っ掛かりの少ない日本語で書かれているのは当然だと思っていたので。「それから二人は、ドイツの統一の問題点について話し合い、東の車が頑固にスタイルを変えなければあれはあれで価値がでるのではないか、であるとか、もしくは(P28)」というようなまだるっこしさ、「心が汚くなる(P9)」という表現の拙さ、「興醒め(P53)」や「ただ」の使い方(P55)などに引っ掛かりまくってしまった。
話としては、まあ、特に面白いというほどではないし、内容・絵ともに大人向け、というよりは伊坂幸太郎ファン向けという印象。
でも、きっと本格的な長編なら、この日本語にも慣れるだろうし、ストーリーが面白ければ、気にならないだろう。というか、ストーリーが面白過ぎて、他のことはどうでもよくなるのかな。
一冊くらい、ちゃんとした小説を読んでから伊坂幸太郎を自分としてはどうしたいか考えます。
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伊坂流のクリスマスのお話。挿し絵に味があって、絵本も久しぶりに読んでみると良い。初めて書いた作品らしいけど、すでに伊坂さんのエッセンスがたくさん詰まっている。小気味良い会話に心温まるストーリー、またクリスマス近くに読んでみたい。