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20180303 作者の年齢は関係なく読んで引き込まれる小説だった。前知識がなければ人生の意味とか価値とか考えさせられる内容。お母さんのブレない感性が読んでいて気持ち良かった。できたら直ぐに十年後の田中さんや三上さんの話を読みたい。
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中学生作家の作品、ということで話題になっていたの読んでみたのだが・・・。
全くそんなことは気にならず、読み終わって改めて驚いた。
母子家庭のどこまでも明るい日常が短編で描かれるのだが、テイストは一作一作が微妙に違う。
特に”花も実もある”の完成度がスゴイ。
笑わせる名前の由来から始まって、母親の見合いとそのヒネッた顛末、そして落としどころの巧さ。
もはや、うまい中学生ではなく、上手い作家が中学生というだけ。
今でこのレベルの小説を書けるのだから、次の作品が本当に楽しみ。
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読了。
14歳の作家、話題のデビュー作ということで、読んでみた。
最初の感想は、『本当に中学生(実際は小学4年時に書いたものもあり)が書いたものもなのか? 大人が書いて子供と、偽っているのでは?』だった。
本人の顔写真も最後に掲載されており、間違い無いのだけれど。それほどに、読めば読むほど、言葉使い、表現が素晴らしい。
子供らしい視点もある。体験を元にしているわけではないという。母子家庭の母と娘の暮らし。本人が花実と同じ経験を身近に知っているのか?想像だけで書いているのか? どちらにしても、良い本だった。
花実や三上君の心の描写が素晴らしく、ハッとさせられ、最後の三上君の話は涙がこみ上げてくる。最後に三上君がどうかこの先幸せでありますようにと願う。花実とお母さんも楽しく幸せに暮らせますようにと心から願う。
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神童だわ。
これは神童だ…中学生が書いたなんて絶対思えない完成度…最初から最後までのめり込んだ。
るりかちゃんは日々何を思って生きているのだろうか?
どうすれば中学生なのにこんな成熟できるのだろうか…
個人的には、信也君のその後が気になる。
死にたいくらい悲しいことがあったらとりあえず飯を食え。その言葉が中学生から紡ぎ出されたことに衝撃を受けた。なんと心強く人を支えて行くのに相応しい言葉なのだろう。
中学生がこう言うんだ、大丈夫だ!
そんな気がしてくる
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いやあ、ただただびっくり!これ、本当に中学生が書いたの?読み始めは色眼鏡をかけて(中学生が書いたものだから多少大目に的な感じで)読んでいたのだが、すぐにそれは間違いだったと思い知らされた。
最初からそんな先入観がなくても十分面白く、そしてすぐに引き込まれてしまった。とにかく面白い!そしてホロリとさせられたり、時には清々しい気持ちにさせられたり。
物語としては、貧しい母子家庭の小学生の女の子、田中花実の目線で語られ、毎日の出来事だったり貧乏でも逞しく生きるってことがメインとなり、まあ、そこまで大きな事件があったりするわけではないのだが、それでも面白い。お母さんは貧乏でも逞しく、毎日を笑って過ごすことのできる人。そしてそんなお母さんに育てられた花ちゃんは賢くて可愛い子。
普通、こんな境遇だと心が病んだり、反抗したりするだろうなと思っても、花ちゃんは素直で良い子に育っている。本当に逞しい。
途中途中、著者である鈴木るりかちゃんの顔を確認するのだが、本当にこの子が書いたのかと思わずにはいられなかった。
今後、どんなスゴイ作家さんになるのか期待大。ただ、結局お父さんはどうしていなかったのかな?
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いやはや、恐れ入りました。ど真ん中直球でリアル、テンポよく進むし、それぞれの人物がたいへん魅力的。小学4年生のときに見かけただけの「工事現場で働くおばさん」から、ここまで話を膨らませて続編も早く読みたくさせるなんて、ほんとにすごいとしか言いようがない。るりかさん、お父さんのこと、気になるから早く書いて~。全寮制の男の子のことも、二階のお兄さんも、大家さんも。
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中学生が書いたということを抜きにしても、本当にすごい作品だと思った。
大人でさえ知らない諺や格言!藤井六段に続く驚愕の中学生である。
食べること、生きる姿勢について、深く考えさせられた。最後の章の「さよなら田中さん」は、教育熱心な親ならば必ず胸を突かれるだろう。作者自身が中学受験を経験しているのか、子供の心情がリアルに描かれている。
西原さんによる表紙の絵が、最初はあっているのか?と思ったが、読後はああ、西原さんだからこそなんだなぁ…と感じた。
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主人公の花実が、冷静に自分の状況を見て判断しているのに好感が持てる。
母娘の貧乏生活にくさらず、同級生の心無い言葉に傷つくが、凹まないが読んでいて心地よい。
さよなら田中さんがどういうことか、ようやく最後の話で分かった。心が痛む内容でも、明るく読めて楽しめた。
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貧しいながらも、明るくしっかり者の小学生花ちゃんの日常の5つのお話。日常のお話というか、、うち、貧乏なんだよね、、ということにまつわる話なんだけど、嫌味なく楽しく読みつつも、、時折、これ小学生がほんとに書いたのだろうか?と思える、文章表現、語彙力に驚く。
5つのお話の中では、「いつかどこかで」が一番物語性があり、おもしろく、ちょっとほろりとして、よかった。
作者は貧乏とは無縁ゆえ、興味深いこともあり、貧乏暮らしの設定にしてみたのではと思うけれど、設定ありきではなく、等身大の自分として色々書いてみてほしいと思う。
いい編集者さんが鈴木るりかさんにつくことを、切に願いたい。
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この文章を小学4年、5年、6年、のときに書いたのかと思うと驚きです。とにかく 読みやすいし 面白いし 泣かせるし 将来がものすごく楽しみな作家さんです。
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ビンボーな母子家庭の子ども、花実ちゃんを主人公に、パワフルなお母さんとの日々を小学生らしい視点で描いた短編5作。(ただし、5作目の主人公は親子ではない。)
普通に物語としても面白かったです。
また、読み終わって、作者は中学生という事を考えると、すごいな、と思いました。
本を読んで知った世界と、自分の目で見て知った世界を、重ね合わせて、奥行きを想像できる、っていう事は、本を読んでも勉強しても大人になっても、誰しもが大きく育めるものじゃないと思う。
田中さん親子の生き方や言葉に、勇気や元気をもらえる、そんな力のある物語を書けることがすごい。
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読書記録です。まだの人は読まないでね。
おばちゃんはびっくりした。著者の年齢と経歴を読んで。「史上初、小学4,5,6年連続で小学館主催『12歳の文学賞』大賞を受賞、受賞した(当時の)作品に大幅加筆はしたものの、書き下ろしも含めてうちの子より年下(中2)で第三刷っていうことに!
もっと子どもらしいほわほわした作品と思って読み始めたのに、けっこう重い内容もあって読み応えありました。田中さんのお母さんの過去もいつか書いて欲しいです。その生きていく強さと洞察力はどんな人生で培われたものなんだろうか、読んでみたい。
西原さん、もっと黒くても良いからもうちょっとキレのあるシャープなお母さんにして欲しかったな~。これじゃお見合いと卒業式のキレイな姿が想像できないよ…
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そうだ、笑いとばせばいい。
どうにもならないことは笑いとばせ。
著者は本当に12歳前後でこの作品書いたのか。
ただただ驚いた。
自分と比べちゃ申し訳ないけど、少なくとも私は小学生のときこんなに冷静に物事を見れてなかった。小説を書くって自分の気持ちや物事を客観的に見るってことだ。想像力や視点のはっきりさに度肝を抜かれる。
しかし著者の年齢の件を抜きにしてもとびきりすてきな小説だった。まず花実とお母さんの明るさ、強さに惹かれる。他人から見たら恵まれた環境にはいないかもしれない。でも悲しいことを悲しいことにしない。それは「強さ」だ。
「Dランドは遠い」で花実はものすごく行きたいDランドに行けない。でもそれは「家が貧しい」からじゃない。花実が自分の遊びのために、お母さんに無理をさせるのが嫌だから、なのだ。そして花実はそのDランドに行けない事実すらそっと笑いとばす。そこに私たちが見るのは「強さ」だ。「かわいそう」とか「健気さ」を見るのではなく「強さ」を感じられる。
それがこの作品のすてきなところだ、と思う。
他にも「花も実もある」の紅茶の茶葉のジャンピングのくだりでは声を出して笑ってしまった。そんなユーモアもたくさんあって、本当にすてきな作品だ。
また時間を置いて読み直したい。
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14歳の少女の書いた小説と言うことで
最初は興味本意で読み始めたが
そんな事はすぐに忘れてしまった。
みずみずしくて
その感性に脱帽
登場人物も魅力的で
木戸先生の使い方が上手!
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帯の紹介文に錚々たる作家さんのお名前が!
それでも中学生の作品でしょう…と思いながら読み始めたら…とんでもなかった!私何様!なんたる上から目線!
途中から中学生作家ということは忘れて夢中になって読んだ。
私も小学生の頃、両親の離婚経験があり、父子家庭での生活を思い出した。幸せだったし不自由はなかったが、それでも時々感じる両親が揃っていたら…とふと思うぶつけどころのない切なさ。
みずみずしい感性で心に素直に染み込む…とても良かった!