電子書籍
考えさせられ考える力が鍛えられる。
2018/05/09 11:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな問題が入試に出るのか!と思わせる問題が
61問。明確な正解が決まった問題はほとんど無い。
何しろその問題を解こうと考えると、出題とは別の
問題が出現する。それも複雑に諸条件、諸事情が
絡んでくる。
答えそのものよりも、その問題を通じて大切な課題を見出し、大切なことが何であるかを考えさせられる問題が多い。
非常に示唆に富む内容。頭を使わされる、
だがそれがいい。
紙の本
世界の名門大学の深い思考力を問う入試問題に対して、あなたはどのように解答しますか?
2020/06/09 09:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、イギリスの名門大学で、そのレベルの高さは世界中にも響いているオクスフォード大学とケンブリッジ大学の入試問題を紹介した興味深い一冊です。同大学は、やはりエリートを育成するために、入試問題でも深い思考力を問うものが出題されています。読者の方々はどのような解答を導き出せるでしょうか?ぜひ、挑戦してみてください。面白く、分かり易く解説されてるので、あまりかしこまって取り組まれる必要は全くありません。気楽に楽しく読める内容になっています。
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<目次>
省略
<内容>
確かに考えさせられる問が並ぶ。たとえば、「自分の腎臓を売ってもいいでしょうか?」「自分を履行だと思いますか?」「幸せだ、とはどういうことですか?」「木を描くとします。その木は現実のものですか?」答えられそうなものから倫理的・哲学的なもの、科学的なものなど様々…。考えなら読んでいくことをお勧めする。
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図書館で借りた本。ケンブリッジやオックスフォードの面接に出た60の質問で学部は色々。これらの質問に答えるには斬新なアイデアを創出する考え方が必要。利口になる道への最大の障害は利口ぶる事である。哲学のような質問もあり自分の浅はかな思考能力を改めて知る。運命とは何ですか?幸せとはどういう事ですか?これらの質問は主観や客観視で答え方は千差万別であるが人としての本質がバレそうな気がする。
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非常に興味深いですね。
こんな問題が日本で出されたら「珍問」「奇問」で非難殺到、大炎上確実。でも、この様な問いを繰り出す真の目的に鑑みると、こういう“頭の柔らかさ”“教養の深さ”を確かめるには、こういう手法なのかなと思います。
これが、歴史ある先進国と、東洋の訳の分からない島国の差なのかも。
それと、こう言う事を未だに続けていると言うところに、世界の海は失ったとしても、未だに世界に強い影響力を与える英国の奥深さを感じました。
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オックスフォードとケンブリッジの入試に実際に出た問題とその解答例が、まとめられてました。
考える力をなくした頭では考えることができず、解答例を見てそういう考え方もあるのかと思うのがやっとでしたが、少しは頭への刺激になったような気がしました。
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こんな入試問題あり? 一筋縄ではいきません!
話題だったので。どうしてこんな入試問題が、と思いつつ、最後の解説を読んで腑に落ちるところも。論理的に討論することが、人生や仕事の上で必要だと考えられているからだ。オックスブリッジ出身の人は、政治家だったり社会に大きな影響力を持つ人になる。そういう人は、自分の意見をきちんと述べられないとダメだから。ちなみに、昔はもっと変な質問があったらしいが、今は専攻分野に関するものが多いらしい。それは、公立校にあまりに不利だったから。確かに私でもオックスブリッジに行くのは、パブリック・スクール出身が多いかな、という印象をもっている。教育の機会均等はひとまず置いておいて、このようなオックスブリッジの入試問題を突破して、そこで学べば、豊かな人生、社会に羽ばたく人材ができるということ。こういう論理的に討論できる人材をイギリスが求めているということ、それがわかった。
問題のところを読んだら、なるほど、と思うことも、へ理屈じゃないか、と思うところもあるんだけど、とてもイギリスっぽい。大事なことは、その質問の意図はどこにあるか考えること。これはオックスブリッジの入試問題じゃなくても、当たり前かも。
ケンブリッジ大学〈英語英文学〉「あなたにとって悪い本とは何ですか?」すごくわかる。悪い本って数え出したらきりがないんだ。だって、色んな本に影響されてきたから。勉強できなくなったり、性格が変わったり、新しい世界の魅力に気付いたり……。
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欧米的な「利口さ」「頭の良さ」とはどんなものかを感じることができた。日本の一般的な大学生に比べると、やはり外国の大学生は賢いと感じる部分が多く、その要因の一端に触れられたと思う。
やっぱりなんとなく、子供にはこの「欧米的な利口さ」を身につけてほしいと思ってしまうんだよなー。日本語や日本の歴史・文化と合わせて、この利口さも学んでほしい…、って、自分も学ばないと!
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きっかけは、本屋さんで平積みしているのを見つけたとき。面白そうだと思いながらも、「積読が他にも溜まっているから」と言い聞かせていたけど、結局ガマン出来ずに、いそいそと購入。
買ったは良いけど、ネックなのは「翻訳物」ってところだなあ…。と思いながらも、最近の翻訳物は読みやすいようにも感じるし、買う前にパラ読みした時も問題なさそうだったから、大丈夫なはず! と思い、他の積読ほったらかしで、早速読み始めました。
まず目次を見て思ったことは、「大学ごとでも、学部ごとでも、分野ごとでもなくランダムに問題を並べてあるなあ」ということ。そういえば、森博嗣の「つぶやきシリーズ」も、ジャンル関係なく、徒然なるままに書いていました。入試と日常じゃ一緒くたに出来ないかもしれないけど…と一瞬思ったけど、両者とも「多角的に考える」ことをさりげに伝えたいのかもしれない・・伝わらなくても、そういう構成にしとけば、自然にそうせざるを得なくなるし(気になったとこだけ読む、なんてことをしない限りは)、と勝手に解釈。
そして各質問も、面接のときに聞かれたら、「うっ…」と答えに詰まって、しどろもどろになりそうだと思いました。「世界一考えさせられる問題」とは、まあもちろんそうなんですけど、同時に、「自分の知識の無さ、教養の無さを自覚させられる問題」とも認識させられた次第です…。だって、建築物が犯罪を減らせる、なんて思いつきもしなかった…。牛一頭が世界中の水の何パーセントか、なんてそもそも世界中の水がどれぐらいあるかも想像出来ないのに。「ハムレットの上演時間が長いと思いませんか?」って聞かれても、ハムレットの演劇見たことないし! と、自分の知識不足を棚に挙げて、下手したら逆ギレしてしまいそう。でも、著者の方が広分野に渡って博識なので、面白く読みました。ただ、残念なのは、キンドルのレビューにも書いてあったけど、その質問に答えて合格した人たちの回答が載っていないので、そっちも取り上げて欲しいなあとは思いました。
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期待してたのと違った。
知識で顔面を殴ってくる感じ。できれば想像力で顔面を殴られたかったよ。思考実験って帯にあったからさー、もっとこう、「この質問からそういう方向に持って行くのか!」っていうのがあるのかと思ったんだけど、普通に、それこそ専門的な知識を引っ張り出してきて解答例を展開させていくので、まあ、面白くなくはない程度。大学の入試問題だし、真面目に答えなきゃいけないんだろうから、これはこれで正しいんだろうけど、読み物として驚きや新鮮さはなかったな。知識があればそういう答えをしますよね、って思うものばっかりでした。
個人的に、あとがきに引用された文章が好きなのでそこを抜粋。
「もし、輝かしき才能で相手を幻惑できないのなら、馬鹿馬鹿しき無駄話で相手を当惑させるべし」
当惑したかった。
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議論のトピックにはなる。これで合格不合格を決めるとして,評価の観点はどうするのだろう。水平思考と垂直思考を展開することらしいが,受験者数が多いと大変だろうな。いわゆるフェルミ推定の問題が多い気もする。論の説得力が問われるのかな。
「あなたは脳のどこが一番好きですか」「あなたならリンゴをどう説明しますか」などが問いとして目を引いた。ただ好みを言ったり説明しても面白くないだろうから,どうプレゼンするかが知的に刺激的だ。
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ライバルおフランスの大学入試資格試験バカロレアの2018年哲学の設問は 1.人文系 文化は我々をより人間的にするのか? 2.経済社会系 芸術に無関心であることは可能か?3.理系 欲望は我々が不完全であることの証拠なのか?だそうです。哲学はバカロレアの必須科目で初日に設定され試験時間は4時間らしいです。 心から日本人でよかったよかった。
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前作未読。
表題の2大学で出題された問題について筆者の考えを綴った本。
一見えっ?という問いでも考えると色々な切り口がありますね。
「月はグリーンチーズで出来ていると思いますか?」「人間にはなぜ目が二つあるのですか?」「ここに一枚の木の皮があります。これについて話してください。」等々。出題が面白い。
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突拍子もない「お題」に対し、ああでもないこうでもない、とひねくり回し続ける力、一応のロジカルな説明をつける力、できるだけ多面的に考えることのできる力、一片のユーモアを溶かし込む幅の広さ、といったことに気づかせる本。
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哲学的なことや心理学的なことを考えることが好きな人は読んでみると楽しいかもしれません。
「もし全能の神がいるとしたら、彼自身が持ち上げられない石を造るは可能でしょうか?」
「カタツムリに意識はあるでしょうか?」
「人はいつ死んだことになりますか?」
などなど十人十色な解答がある問題ばかりに、筆者なりの解説をしています。
一番なんだこれ?と思った質問は
ケンブリッジ大学の「あなたは脳のどこが一番好きですか?」とういもの。
なによりも驚くのはその質問者のユーモアではないかと思います笑