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もと週刊誌のライターである著者が、その職業を目指すきっかけになった差別問題について、中高生向きに書き下ろした1冊。「中高生向き」とはいえ、現場に足を運び関係者と直に接したならではの視点で、大人でも十分目を開かせてくれる内容。
取り上げられているは外国人労働者、在日朝鮮・韓国人、そして沖縄の基地問題、これらに関する差別の実態だ。こうした「暗い」テーマについては、差別されていない僕らのような人間にとってみれば、知らなくとも何の不都合も起きないことだろう。でもやっぱり、人間には想像力があるのだから、そこを働かせて、直接の関係性はなくとも、この社会の仕組みの中で、不合理な差別を受けている人たちの痛みを感じることは必要だと思う。多くの人がそうした痛みを感じなくなった時、人は理性を損ない、人間関係、地域、社会が壊れていくんだろう。著者が述べているように。
こうした差別解消に向けて、自分に何ができるのかはわからない。でも、事実を知る、そこから始まるんじゃないか、なんてことを感じてます。
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ヘイトスピーチとその対象になる人々への差別の実態をざっくりわかりやすく書いている.でも,深くはない.これを読んでも何も変わらないと思うが,安田さんは書かずにおれなかったんだろう.
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カントの論を待つまでもなく、
それが得かそうでないかを越えた次元で
人間には、いくら孤立しようが不利益を被ろうが、
人間としてなさねばいけない善や倫理が存在する。
善を成そうとする意志を諦めた時、
魂は死ぬ。
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そもそも著者が好きになれなかった。ヘイトスピーチの取材では、売り言葉に買い言葉、暴言に暴言で応酬してしまうみたいだし。なんでもかんでも「差別」が悪い!という結論に短絡的に落とし込んでくるので、本ではなくてブログでも読んでいる気分。
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ひらがな で 書かれた
「差別と排除」は絶対に駄目だ!
という一冊
これから を 生きる
若い人たちに 向けて
発信された一冊
本文中にも
出てくるけれども
ヘイトスピーチのデモに混じって
罵声を挙げる 若者がいる
その 若者たちが
この本を
手に取るチャンスは
あるのだろうか…
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http://www.libro-koseisha.co.jp/society_education/chugaku-sabetsutohaijo/
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タイトルや本の厚さから想像するよりもかなり読みやすかったし、わかりやすかった。
知らなかった言葉がいろいろ出てきたけれど、それぞれがどういう意味なのかを理解しながら読むことができた。
外国人研修生は、このような働き方をしているのかと読みながら考えた。
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色々な差別の現状を取材して記述している。
が、ここまで差別に対してあってはならないものと思うのならば、もう少し丁寧に掘り下げて取材できるのではないか、と作者に対して思った。
ヘイトスピーチなど行うデモに対してカウンターという立場の人たちの集まりがあるのは初めて知った。
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著者の主張に反対ではないのだが、特に新たな見方ができるようになったとか、こんな歴史や実態があるのかというような新たな発見があったとかいうことは、この本にはなかった。まあ知ってる内容。
中高生向けに書かれた本だからべつにそれでもいいのかもしれないが、同じ子ども向けでも『感情的になる前に知らないと恥ずかしい中国・韓国・北朝鮮Q&A』や『娘に語る人種差別』は、大人が読んでも新たな見識が得られる良書だったから、残念な感じだ。
何より引っかかったのは、著者が感情的というか理論的でないこと。
ヘイトスピーチをしている人から「安田、死ね」と言われて「同じような言葉を相手に投げ返せば気が済みます。」(P146)って、いやいや、同じような言葉を返したら同レベルに成り下がっちゃうでしょう。死ねとか殺せとか言うような感情的な、知性もモラルもない人と同レベルになってどうするの。相手が恥ずかしくなるくらい、落ち着いて毅然としてなきゃ。
サブカルチャーは自分にはクールでもなんでもないとか(P214)、全く本文と関係のないディスりも必要なし。ただ多文化共生はかっこいいって言えばいいだけなのに。
読んでいても、ちっとも話が深まっていかない感じ。
ヘイトスピーチをしたり、在特会に入ったり、ネットで韓国を叩きまくってる人たちはどういう人なのかというのも全く見えてこないし。そこをきちんと取材して書けば面白かったかもしれないが、そういう人達に同じレベルで暴言を吐くようじゃ、相手の懐に入って話を聞くようなことはできないだろう。
学校では教えてくれない、と言いながら、読んでも教えてもらった気持ちにならない。
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分かりやすくて、心に響いた。
外国人実習生へのひどい待遇、在日への差別はそれぞれショックだけど、大体話を知っていた。
一番読んで良かったと思えたのは、沖縄の話。
沖縄の人の生活は、半分くらい基地に頼っているのかと思っていたけど、実際には、5%くらいとは。
そして、2013年のオスプレイ配備反対を訴える集会とその後の銀座のデモをきっかけに、那覇市長だった翁長さんが基地移転反対の意思を固めた理由。
在特会の人とかが、「国賊」「売国奴」という言葉を投げつけるのを平気な顔をして見守っていた人たちを見たからだという。
知らん顔してること、私にも沢山ある。
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色々デマと決めつけていますが、かな~り怪しい話ばかりです。
ということで、こんな話は、学校で教える話ではありません(こういう人に騙されちゃだめだよ、と反面教師として教えるなら話は別だが)。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/476074376.html
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わかりやすい文章、わかりやすい主張で読みやすかった。一貫して理性的な側面から、いじめを含む差別について語られており、共感を覚えた。
一方でそれぞれの問題について、理性的な理由以外の各問題に関する背景も掘り下げて欲しかった。他の本を読むべきなのかもしれないし、差別について問題意識を持たせることがこの本の役割とすれば、そこまで求めるべきではないのかもしれないが。
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雑誌記事にたまに見られる、おどろおどろしい表現で注意を引こうとする文章でなく、穏やかな文体で、普通の市民が出来ることを書いていた点に好印象。
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著者が経験した「いじめ」のこと、外国人労働者、実習生のこと、差別する人々はなぜ差別をするのか、ヘイトスピーチとはなにか、なぜ沖縄は差別されるのか
私達はなぜ差別の心を持ってしまうのか。
もしかしたら、はじまりは知らないものが怖いからなのではないか。だったらどうしたらいいんだろう?
今、学校で現実にいじめられていたり、いじめの現場を見て苦しい思いをしている人、そしてできれば
いじめを(した/された)経験のある、大人にこそこの本を読んでほしい。
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著者の安田浩一さんの著作をまとめ読みしている最中ですが、中学生や高校生向けに書かれていることもあり、これまでの著作から伝えたいことのエッセンスが、わかりやすくまとまっているので、タイトルの通り、差別や排除を知るための入門書として、最適だと思いました。
ただ、誤字が2ヶ所ほどあり残念。