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8月-21。3.5点。
羽州ぼろ鳶第三弾。全員惨殺する火付け強盗一味が、江戸へ。一方羽州の家老も倒れ、新任の若手が江戸へ来る。
二つの難題が、更に鬼のように強い火消しとの揉め事も。。
面白い。キャラが確立したところで、新キャラや敵など登場。相変わらずのスピード感、臨場感。
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火付けをしその隙に皆殺し強盗を働く千羽一家。町火消し最強の「に組」頭九紋龍。経費削減に苦しむぼろ鳶組。入り乱れる江戸に火消しが走る。
今回は御連枝様と九紋龍をお気に入りに追加し、一番は変わらず深雪さんです。
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『夜哭烏』に続き、今村作品三作目。今回も熱〜い作品でした!最強の火消、辰一こと"九紋龍"の背景描写が巧みすぎて、作者の才能が怖いわw 彫り物の件なんて感心してため息しか出ない…。最後は、我らがヒロイン・深雪さま(?)が大活躍し、良い結末であった。星四つ半。
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シリーズ第三弾。
新庄藩の江戸家老・六右衛門が病に倒れ、代わりに藩主の親戚・戸沢正親が江戸へやってきて、火消の削減を打ち出してきます。
源吾からしてみれば、そもそも新庄藩から火消の再建を依頼されて、それを立て直したら今度は削減せよってどういうこと!?って感じですよね。
さらに江戸の町に“千羽一家”なる凶悪な盗賊組織が入ってきて、放火をした隙に強盗に入るという凶行をしだすわ、島田率いる火盗改方は頼りにならんわ、火事の現場では、辰一率いる、に組が野次馬を捕縛するという謎の凶行に出て大混乱になるわでもう大変。
“ぼろ鳶”メンバーも辰一に歯が立たず、とんでもない怪物が登場です。ただ、この辰一の行動も訳アリな様子でただの凶暴な頭ではないところに注目です。
そして登場当初は、一橋卿の手先かと思われた正親様が実は、めちゃめちゃ民思いの若様という事が判明し、印象が逆転しました。
このように、毎回出てくるキャラに深みがあって愛着がわくのもこのシリーズの魅力ですね。
さらに、終盤では我らが“勘定小町”もご活躍。商家の嫁に引っ張りだこだったというのも納得です。
今後も深雪&正親様で、新庄藩の財政立て直しを担って頂きたいです。
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ぼろ鳶組の主な登場人物はいつもながらに息がぴったりで、彼らの掛け合いも楽しい。
今回は町火消との意地の張り合いがあり、主人公と仲間たちが奮闘する様が描かれる。
主人公の人柄が周囲を巻き込んでいく様子が楽しい。
火付盗賊改めが三流なところも面白い。
そして主人公とその妻の仲睦ましさも時代劇とは思えないもので面白かった。
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『羽州ぼろ鳶組』シリーズその3。
新たな仲間も加わり、ようやく体制が整ってきた羽州ぼろ鳶組。
しかし、新たに赴任してきた藩主代理の戸沢正親から、俸給の削減、さらには方角火消しを辞退すると言い渡されてしまう。
一方、ある日の火事場で、江戸最強の火消と言われながら訳あって江戸を離れていた“に組”の頭・九龍紋と衝突する。彼らは火事場に居合わせた野次馬を片端から乱暴に捕縛し、止めに入ったぼろ鳶組の面々も一方的に叩きのめされる。
そんな折、火付けで人目を逸らした上で商人宅に押し入り、家人を皆殺しにするという残虐非道な強盗・千羽一家が江戸へ戻ってきた。
九紋龍の行動は、千羽一家を捕らえるためと察した源吾たちは…
いやはや、またまた熱い!熱すぎる!!
源吾たちと対立するかに見えた男たちも皆、実は心に熱い思いを抱く男たち。
今作は千羽一家との対決がメインだが、終章の“勘定小町、参る”がまた痛快。
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令和3年6月20日読了
火付け強盗千羽一家と ぼろ鳶組、そして に組頭辰一とその配下の攻防戦。
戸沢藩財政立て直しの為、江戸屋敷に現れた羽州戸沢藩主一族の戸沢正親。
戸沢藩火消し組の縮小を策略。
貧しくしかし、実直な戸沢の人々。
その藩民を江戸で想う、火消し達。
後半の火事場での 炎と火消しの手に汗握る戦い。
読み終えた時には、登場人物の、各々に感情移入して キャラ惚れする事間違いなし。
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今村翔吾著『九紋龍』#読了
羽州ぼろ鳶組3
江戸町内で火付けの上豪商に押し入り一家全員を惨殺する悪質な押込強盗が頻発
ぼろ鳶組が火消しに向かうと、同所で、に組が野次馬達を縛り上げていた。これを止めさせようとするぼろ鳶組と喧嘩。そこに、に組の頭・九紋龍の辰一が現れぼろ鳶組は惨敗する
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シリーズ3作目。
読み終えるのに少し時間がかかったけれど、
最後の深雪のエピソードは良かった。
勘定小町に深く納得。
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火事を起こした隙に押し込み強盗で皆殺しを働く千羽一家
藩主の親戚が火消しを削減する宣言
に組の九紋龍こと辰一とのいざこざ
と困難だらけ
最後までぐいぐい引っ張る面白さでした
男達の見せ場もそれぞれあって良かった
そして深雪さん最高!
あと鳶丸可愛いです♪
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内容(「BOOK」データベースより)
火事を起こし、その隙に皆殺しの押し込みを働く盗賊千羽一家が江戸に入った。その報を受け、新庄藩火消通称“ぼろ鳶”組頭・松永源吾は火付けを止めるべく奔走する。だが藩主の親戚・戸沢正親が現れ、火消の削減を宣言。一方現場では九頭の龍を躰に刻み、町火消最強と恐れられる「に組」頭“九紋龍”が乱入、大混乱に陥っていた。絶対的な危機に、ぼろ鳶組の命運は!?啓文堂書店時代小説文庫大賞第1位シリーズ続刊。
令和3年11月5日~13日
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江戸と上方を股にかける極悪組織との戦い、新庄藩の財政問題に端を発する御連枝との駆け引き、に組の辰一の暴走など、様々なトピックスをうまく一つの物語にまとめて、かつ熱い火消し魂を織り交ぜる構成が素晴らしい。
江戸で最も権力を持つのではないかと思えてしまう勘定小町様の活躍もまた素晴らしく、読んでいて本当に楽しい作品です。
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火付けに押し込み強盗。挙げ句に一家皆殺し。
なんて酷いことを…。
「源吾、早く何とかしてー!!」と思いながら夢中で読了。
「に組」頭 辰一の過去やその心中を思って苦しくなった。
どんなに今すごくても、そこに至るまでには見えない努力や苦悩があり行動の裏には訳がある。
みんなが一致団結して火に立ち向かう姿には痺れました!
そして相変わらず源吾と深雪の格好いいこと♪どんどん味わいが増してくる夫婦の掛け合いもすごく好き。
深雪の活躍がいっぱい楽しめる「勘定小町」の章がお気に入り。
本作もおもしろかったです。
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「羽州ぼろ鳶組」の3冊目。
今度は、火事を起こしその隙に皆殺しの押し込みを働く盗賊・千羽一家の狼藉から幕が開くお話。
その盗賊が江戸に入ったと思しき火付けを止めるべく奔走する<ぼろ鳶>だが、病に倒れた家老に代って江戸に入った藩主の親戚・戸沢正親に火消の削減を宣言されるわ、現場ではに組の頭・九紋龍の辰一の大立ち回りに大混乱と、内憂外患の危機的な状況に…。
物語が進めば、最初は嫌な男と思われた正親の思惑や辰一の心情が次第に知れていくが、それにしても、どうして今回出てくる男たちはどいつもこいつも格好いいんだ。
新庄の民を思い火消見廻役に盾突く正親や背骨が軋んでも膝を折らなかった辰一はもとより、今回も盗賊を殺さずに斬り捨てていく新之助や己の過去をぶちまけて過ちを償う卯之助に加えて、素知らぬ顔で辰一を切り放つ牢屋敷の石出や羽州の良品を相場の倍で引き取る彦右衛門といったチョイ役まで、凛とした男たちの姿に惚れ惚れする。
勿論、源吾も『江戸っ子は五月の鯉の吹き流しってなもんさ』と、人を恃まぬ辰一の言い残した言葉を全うする男振り。
と言いながら、最後の最後でみんな持っていく勘定小町・深雪さん、恐れ入りました。
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今回の敵は、放火をしておき、そちらに目を引きつけておいて、別の所で、押し込み強盗を企てる輩ども。最初は嫌だった家老の代行の正親が、後半では頼もしくて、素晴らしい存在に。そして今回も深雪がいい味を出しています。新之助、今回の九紋龍、魅力的なキャラがいっぱいで今回も満足な読書でした!最後の終わり方も爽やかで次巻も楽しみ^_^