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日本の性犯罪に対する現状を
あらわにしたドキュメンタリー。
レイプ被害にあったのは著者本人。
あの記者会見の映像を私は覚えている。
なんと美しい人か、なんと勇気のある人かと思った。
性犯罪の被害者はもっと怒らなければならない、
というより
怒りを持っていいのだと、訴えていいのだと
怒ることが当然なのだと、
被害にあった人のサポート体制も含めて
そういう国になってほしい。
他国と比べても、
先進国とは思えないお粗末さである。
わたしにとって意味のある一冊であった。
伊藤氏の勇気に感謝。
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ストーカー殺人事件など警察の対応に接すると不信感や怒りを感じることがありますが、所轄から捜査一課に担当が変わり、挙句に不起訴となる、今回のレイプ事件の対応は不可解です。彼女の人格や経歴は本件の本質ではありません。印象操作に走らず、国民の信頼確保に努め、情報を公開し、誠実な説明こそが警察に求められています。
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安倍総理やそれに近しい方々の権力とそれの私用、悪用が本当にあるのだなと想像させます。小説だけの話ではない、本当の怖さを感じますし、一強体制の怖さも感じます。
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強姦というものをしたいと思う人は沢山いるのでしょうか。何食わぬ顔をしてその辺歩いている人の中にも強姦した事がある人がいるのでしょうか。気持ちの上では強姦をしたら死刑でいいんじゃないかなと思っています。
強姦なのか和姦なのかという区分けが物凄く難しいというのは分かります。痴漢と同じで人を陥れるに便利な罪状であるのも確かですから。
でもこの本で一番問題となっているのは、強姦をされた事を言い出せない社会的なシステム。男社会から脱却できない警察のセカンドレイプ。社会的地位によって警察や司法を使って握りつぶされる真実など、さまざまな障害が立ちはだかります。こんなにハードルが高くちゃ誰も言い出さないのも分かります。
そんな世界に風穴を開ける書と言えれば良いのですが、本書の著者伊藤女史は何故か世間から叩かれまくって現在日本にいる事が出来ず、英国に居るようです。
家族まで中傷されて相当に苦しい中、勇気をもって書かれた本書をもって解決となればよいのですが、まだまだ続いていく苦しみを思うと本当に胸が痛みます。
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すべての人にあって欲しくないことだけど、知識として一読して欲しい。著者がつらい想いを抱えながらもこの本を苦しみながら書いたのもそのためなのだから。
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レイプ被害者自らの告発本。その勇気には賛辞を贈りたいが、やはり感情的になっていることは否めず。山口は今どこで何やってるのだろう?安部首相の影がここでもちらついていた。早く辞めてほしい。
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ほぼほぼ事実だったんでしょう。そして、山口敬之氏は狙って計画的にコトを運んだとも思う。でも「デートレイプドラッグ」とかいうのを使ったに違いないって主張は、今更どうしたって仮説だ。「私は酒に強いから、あの程度の酒では正体をなくさない」というけど、彼女が覚えてる範疇でもかなり飲んでる。まあ、ジャーナリストとして筆が立つし、大きな決心をしたんだから、しっかりと世に問うてみるといい。中村格刑事部長の隠蔽工作指示は、まるでドラマの世界だけれど、これもほぼほぼ事実なんだろうねぇ。
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信頼していた人物からの、思いもよらない行為。しかし、その事実を証明するには、あらゆるところに“ブラックボックス”があった…。レイプ被害に遭ったジャーナリストが、自ら被害者を取り巻く現状に迫るノンフィクション。
分類が「文学」というのに引っかかる。
勇気のある1冊。
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セクハラや性暴力を考える上で、被害者の体験が綴られている。
司法の壁による、被害者が事件を立証する事の難しさが歯痒いほど伝わってくる。
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レイプは魂の殺人である。筆者があとがきで語ったこの言葉がこの一冊を表しているように感じた。一方にとっては一瞬の欲望であっても他方にとっては一生の傷となる。そのことを忘れてはならない。
日本は性犯罪に対する整備が整っていない。だからこそそういった被害がなくならないのかもしれない。そのような整備が整い、その犯罪がいかに卑劣で残虐なものなのかを訴えることができ、それに対する処罰がより厳格化されればこのような被害はもっと減っていくと思う。
それにせよ、被害を受けただけでも大きな傷を負っていた伊藤さんが、この犯罪に立ち向かい、同じような被害者を作らないためにとった行動は非常に勇敢なものであった。
このような被害にあった人に対して、かわいそうで終わらせてしまうのは非常に冷酷だ。この本を読んで、このような犯罪に対して、より当事者意識を持って考えていく必要がある。
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読まなくてはと思いながらも、事件の描写を読むのは本当に苦しかった。著者がどれほどの苦しみの中でこれを世に出したのかと思うと…。
私自身、一度もレイプされたことがなく、フラッシュバックするような体験を持っているわけではないのに、だ。
この日本社会でオンナをやってきた私も、知らないうちに幾度も心を殺されてきたのだろう。同じ体験をしていなくても、一緒に人権を踏みにじられてレイプされてさまざまな圧力をかけられている追体験をしてしまった。
途中で何度も本を閉じてしまいながらも、Me too と奮い立たせて読了しました。
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真実はここにある
フリージャーナリストの伊藤詩織さんが自ら被害にあった事件を綴ったノンフィクション
読んでいて怒りで震えた
PTSDを発症しながらも真実を追求しようとする伊藤さん
その必死の問いにのらりくらりと、時には恐喝まがいで、時には話をごまかして、時には仕事をちらつかせながら…の返答で逃げようとする元TBSの山口敬之
警察、検察、そしてついには安倍総理の側近でもある内閣情報調査部のトップを務めた北村滋の手回し、そして逮捕状を取り下げさせた警視庁の中村格
その無念さは言い表せない
そして、誰かわからない被害者A子さんとしてではなく、
相当な覚悟を持って挑んだ実名での記者会見
なのに、やれボタンを外しすぎだとか、美人だからとかのわけのわからん中傷にさらされた詩織さんの気持ちを考えると本当にやるせない。
本書にも書いてあったけど
それじゃレイプされた女の人って何を着たらいいの?
煽情的な服を着てる人はみんな何をされてもいいの?
答えはNO!
詩織さんの行動で勇気をもらった人はいっぱいいる
強姦罪を裁く法律が変わるきっかけになってほしい
沈黙は何も生まない
でも声を上げることの難しさを女性たちは知っている
だからこそ伊藤詩織さんの勇気ある行動がどれほど大変なことで血を流すような苦しみを伴うのかを知っている
一人でも多くの人に読んでほしい本
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レイプを受けた直後(著者の体験より)、本人は完全に混乱してしまい、冷静な判断が全くできなくなり、誰に相談すればいいのか、何処に相談に行けばいいのかがわからないという。著者はすぐに警察に相談したが、そこでの対応はあまりにも杜撰だと言わざるを得ない。セカンドレイプを引き起こしているのだ。 本書では、レイプ被害に遭った著者自身の経験から、適切な対応策が紹介されている。 レイプを未然に防ぐことは非常に難しく、被害に遭われた方の事後のケアがなによりも大切だと痛感した。
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ここに書かれている被疑者が逮捕を免れていることはもちろん問題外のありえないことだが、この本の価値は、それを指摘することにとどまらない。多くの男にとって重要なことが書かれている。
男はともすると、女性の尊厳を忘れ、知らずに傷つけていることがあるのではないか? 多くの男性が読むべき本である。
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傷つき、それから勇気を持って
行動をおこしたのに
権力に潰されたような感じ。
仕事をもち、頑張っている女性を
地位を武器に、性対象として見る男性が
気持ち悪すぎる。
そんな目でしかみられないのかと。
食事にさそい、薬を飲み物に混ぜて、
意識をとばしてと完全に計画的で
ほんとに悪質極まりない。