紙の本
おいしいご飯に救われる
2019/07/10 23:03
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
孤独のグルメ的小説かと思いきや、依頼を受けて誰かの夜を見守る「見守り屋」で生計を立てる女性を描いた読ませるお仕事小説。バツイチで子供と別れて暮らしてて、仕事に一喜一憂して、仕事明けの楽しみはおいしいランチと昼酒。バツイチでも女性でもないのに引き込まれる。
良い仕事ができた朝も、モヤモヤする朝も、一ヶ月ぶりに娘と会う約束を反故にされても、おいしいご飯は悲しいくらいにいつもおいしい。分かるなあ、分かるなあと物凄いスピードでページを捲っていたら、心地良い読後感と空腹感。帰宅後にいつもより多めに夕飯を食べた。無性に唐揚げが食べたくなった。
電子書籍
見守り屋
2020/06/28 16:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
という職業が実在するのか、ランチ酒できる店も、本当にあるのか、小説の中だけの話か、実在していてもおかしくない世界なのかわからないところが余計に物語に惹きつけられます。
電子書籍
人の情け
2017/12/14 17:21
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公祥子は、同郷の友人亀山の仕事「見守り屋」をしている。そこで出会う人と人との関りや、温かさ時には不愉快さもあるけど、人の情を体で感じながら、自身のこれまでの生き方を振り返る少しほろ苦さもあり、切なくなる場面も。
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タイトル買い。ランチ酒ほど幸福なものないだろと思ってるので。
原田ひ香さん久しぶりです。デビュー作依頼に読みました。
タイトルからランチ酒レポのような本なのかなーと思っていたら、見守り屋という夜に単に見守る仕事を終えた後のランチ酒のなかで、仕事の依頼者やら自身の家族関係についての有耶無耶をランチ中に晴らすという連続短編集。
地名と食べたものがあって、わたしの馴染みある街も多く検索しなくても食べたことあるこれ! 行ってみたいと思ってた店だ! もあったし、検索してもよくわからなかった店があったので店名まで買いて欲しかった。
中身としてはまぁ普通。突拍子なこともなく。続編も評判良ければ出そうな雰囲気。
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出てくる料理がどれも美味しそうで夜には読めない。
話自体は淡々としているのだけど、なんとなく心に残る感じだった。
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さすが食事をテーマにしているだけあって描写がうまくてお腹がすきました(笑)
私の地元、大阪もあって嬉しかったです。
深夜に色々な人に寄り添いお話ししたりお世話したりする「見守り業」をしている祥子。
様々なワケアリや内情を持った家を行き来する過程で、住人と教えてもらったり教えたりします。
惹かれ始めた男性と交際期間がほとんどないまま、若くして結婚、出産。
子どもも可愛いし(元)主人もその母親も悪い人ではないけれど離婚。
引き取ることは考えたものの裕福な夫側のほうが何不自由なく暮らせるだろうと親権も譲ってしまう。
子供がそばにいない虚無感と色んな意味がないまぜの罪悪感に苛まれる身分としてはお酒も飲みたくなりますよね。
そしてそんな人生をそのままにしているのではなく顧客との関係で祥子なりに消化していっているのがいい。
多分祥子は消化したように見えて一生消化しきれないだろうけれど。
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見守りやをしてる主人公
夜から、朝方まで見守り、ランチが、みんなに夕食と一緒の扱い。
だからこそお酒を飲めるランチができるお店がいい。
1食ずつにエピソードがくまれて、ページ数も少ないものが、集められているので読みやすかった
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見守り屋として深夜に働く祥子が、眠りにつく前の最後の食事がランチ。
唯一の贅沢としてランチとお酒を楽しむ。
グルメ系エッセイかと勝手に思っていたら小説だった。
読み始めてすぐに食べ物のおいしそうな描写にやられた。食べてる時が楽しそうな一方、見守り屋の仕事は少し物悲しいストーリー。時に悲しく時に優しい話。
主人公に友達がいてくれて良かった。別作品も読んでみたい作家さんが増えたなぁ。
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「三人屋」「はじまらないティータイム」の原田ひ香さん「ランチ酒」(2017.11)、良かったです(^-^)犬森祥子、夜、何でも屋をしながらランチ酒を楽しむバツイチ女性(小2の娘は元夫の方)の物語。短編・連作16話。元夫をはじめダメな男が2~3人登場するも、なかなか面白かったです。多岐にわたる仕事、嬉しい仕事も、切ない仕事も。総じて、小説家原田ひ香さんに平松洋子さんと吉田類さんがドッキングしたみたいな味わいに(^-^) 余韻が残ります。続編があるような気がします!期待しています!
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バツイチ、アラサー、愛する娘は分かれた夫のもとに…。
泣きたいときもあるけれど、夜勤明けの疲れを
吹き飛ばすのは、街で出会ったおいしい料理と
うまい酒。心を癒し、胃袋を刺激する絶品小説。
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見守り屋という変わった職業の内容も様々で面白かったし、食べ物も美味しそうだったし、娘とのその後の関係も気になるし。
是非続編を!
2017.12.19 読了
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弱ってしまった元子さんの見守りが悲しかった。悲しい。明里ちゃんとの関係も悲しい。なんだか悲しみばかり。面白かったけど。
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犬森祥子の職業は「見守り屋」だ。営業時間は夜から朝まで。ワケありの客から依頼が入ると、人やペットなど、とにかく頼まれたものを寝ずの番で見守る。そんな祥子の唯一の贅沢は、仕事を終えた後の晩酌ならぬ「ランチ酒」。孤独を抱えて生きる客に思いを馳せ、離れて暮らす娘の幸せを願いながら、つかの間、最高のランチと酒に癒される。すれ違いのステーキとサングリア、怒りのから揚げ丼とハイボール、懐かしのオムライスと日本酒、別れの予感のアジフライと生ビール…今日も昼どき、最高のランチと至福の一杯!心を癒し、胃袋を刺激する絶品小説。
これはただのグルメ小説ではない。
自分の生計を立てるだけで精一杯、離婚した夫と暮らす娘を引き取りたい気持ちを抑えて、娘の幸せを願いながらも、不安や何ともならない鬱憤を、食べたり飲んだりすることで解消している。
どんなに辛くても、悩ましいことがあっても、食べることで生きられる。
食事が、気持ちに潤いをくれる。
生活が劇的に変わるわけではないけれど、前向きにこれからのことを考え始めた祥子に、勇気をもらった。
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ガッツリ系の料理が多くて、潔い。ビール好きにはたまらないチョイスの料理が多い。食べ手側の視点から、味を細かく描写しており、味がイメージしやすい。個人的には、食べながら思い出す仕事や自分の元家族のことが、もっと好転したり、癒されたりすると好きかなぁ。
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確か王様のブランチで紹介されてたから、気になってすぐに図書館で予約したら、すぐに借りれて、割と早く読み終わった。食べ物の物語は好き。それを上手く物語に入れるのがしっくり来ている小説はいい。
変わった職業だけど、ストーリーがあって、楽しめた。