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「ご家庭にあった本 古本で見る昭和の生活」(2012年)の文庫化。一冊の古書を取り上げたコラムをまとまたもので,その本が出版された当時の様子が分かりやすく描かれるとともに,関連書籍の情報,著者の蘊蓄も盛り込んでいて楽しく読める一冊。
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古書店で見つけた本などの内容などから時代背景などを考察するエッセイ(?)
昭和どころかもうすぐ平成も終わってしまうけど、その時々の空気のようなものが垣間見えて興味深い。
「新語の泉(S23)」の項で「若い女を親しんで言う」ことばで「むちゃちゃ」というのがあるけどほんとかな、みたいな表記があるけど、スペイン語の「muchacha」由来かなと思った。
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古本収集家の著者が昭和初期の古本を通して
当時の生活スタイルや
著名人のルーツなどを読み取ります。
全く知らない文化人も紹介されていますが、
著者の古本から得る知識は、まさに一を知って
十を知る力と言っていいと思います。
そんな新たな知識を得るにはうってつけの一冊です。
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とても興味があって憧れる世界なのだけれども古本の世界は、よほど気合を入れて取り掛からなければ、生半可な覚悟で手を出してしまっては、エライことになるのは火を見るより明らかな、私は懐古趣味者。最後に思いがけず友部正人の著書が紹介されていて、嬉し。
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一世を風靡し大量に出回ったベストセラーや、生活に密着した実用書など、どこの家庭にもあったような本は古書店では二束三文だ。だが、これら古書値もつかない、捨てられた本や忘れられた本にこそ、時代を映しだす面白さがあるのだ。宴会でのかくし芸に悩むお父さん、まだ珍しかった女性ドライバーの話…。古本ライターが雑本の山から昭和を切り取る。(表紙裏)
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テーマ別に章立てされており、読み手の世代や関心事によって印象が変わる本です。私が一番馴染みやすかったテーマは『科学とリクツ』ですが、それとは別に『憧れの大東京』で紹介された青木湯之助なる方が、岡崎さんの書きぶりと相まってひじょうに興味深く、罠にはまったように昭和32年の本を入手した次第です。またほんのさわり程度ですが、『暮らしの片すみ』で好きな作家(吉田篤弘)の作品からも引用があり、無性に嬉しくなりました。