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父親と二人で暮らしていた周作。シングルマザーの紫織と結婚という時、父より誰かが貯めた預金通帳を手渡される。詳しいことを聞き出す前に父は倒れてしまう。調べを進めると、母親は傷害致死事件の被害者ということが発覚。過去を明らかにしようとする周作。自分の母のこと、幼い頃の記憶、紫織の子供・父親のこと、家族の物語。タイトル、装丁のイメージとは少々違かったけれど、それぞれの思い(悲しみ、愛しさ、寂しさ)が凝縮された物語でした。しかし、未成の子が背負ってしまうのは悲しすぎだ。血の繋がりがなくとも家族でありたいという想い、良かったですが、少々劇的すぎかな。
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終盤、ああやっぱりと思ったけど、でも最後は良かった!
何もやってないのに日陰の人生送ることないよー!お父さんそりゃないよ!と思った。
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面白かったけど、お母さんの件が軽いというかアッサリしてるなーと。
不思議な関係だけど、大事な支えだったのだと思う
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父が意識不明で倒れる。
以前にもらっていた、詳細不明のお金の入った通帳…
自分の出自について調べ始める主人公。
そんなに珍しくないストーリーだったけど
読後感はいい。
ただ
腐女子的な深読みをしてしまった自分の
汚れちまった心を恥じた(笑)
サッポロラーメン塩ラーメンは
ほんとに美味いし
野菜入れるとさらに美味いので
今度ウズタマやってみたくなっている。
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色々ネタバレになりそうなので言える事が少ないのですが、自分のルーツとなる父母の情報が不自然な形で欠落している事を、父が倒れた事によって気がつき、少ない情報から辿っていくミステリーです。
額賀さんは青春物が多いのですが、どれもこれも完全なハッピーエンドにならずどこか口の中に苦さの残るような本が多いです。
これは青春ものではないので、ちょっと作者の若さが出てしまっているような気がしますが、途中途中胸が詰まってしまう位に感情を揺さぶられました。
若さが出ているというのは、主人公の感情が少し幼稚に感じる部分でしょうか。でもその若干の幼児性が、全体として永遠の幼子のような寄る辺なさを出しているともいえるので、狙っている可能性も捨てきれない所ではあります。
若干ネタバレになりますが、母親の扱いが少々憐れです。
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血は水より濃い…けど水の方が優しい?みたいな。なんとも切なくて、優しくて、でも最後まで読んで良かったと思えた。
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血の繋がりはなくても家族になれる。
周作がここまで皆瀬を慕うのは3歳の時からずっと大切な家族だったから。
周作は紫織と結婚して真結の父親になって、皆瀬も含めて家族になっていくんだろうな。
・・・周作側から見ると良い話だと思うんだけど、お母さんが殺された上に大学生と不倫だなんて汚名まで着せられてかわいそう。
言葉が遅かったり食が進まない子だったら母親が神経質になってしまうのも無理はないと思う。
お母さんのことは家族じゃなかったのか?
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題名の「ウズタマ」って、何?と、思いながら、初めての著者 額賀澪氏の作品を読む。
主人公の28歳周作が、シングルマザーの詩織の子真緒と、水族館へいくのだが、、、どう、子どもに対処していいのかが、わからない。
結婚へと、決めたのに、父親が、脳梗塞で倒れ、植物人間に、、、
倒れる前に、渡された謎の1通の預金通帳、、、
父親の事も、そして、自分が育って来た家庭は、どんなだったか?を思い出せないでいた周作。
自分が、母親と、一緒に居た時間が、空白である。
そして、自分には、父親以外の人物が、、、自分の母を殺したその当時学生だった人物は、、、、
その障害致死事件を追ってみるのだが、不可思議なことに、誰もが、その学生の悪口を聞くことが出来ないし、自分自身も、その人が悪人には思えない。
父親は、物も言う事も、今は出来ず、眠ったまま、、、このままでは、自分は、独りぼっちになってしまうと、、、寂しさが、募る。
やっと見つけた、自分の幼き日の思い出と、血も繋がらない皆瀬という当時の学生との楽しかった生活。
実父の犯した罪を、そのまま被って、今まで、後ろ指をさされながらも、生きていた人物、 皆瀬が、、、、これから結婚をするだろう周作の前から姿を消す。
早く続きを一気に読みたい衝動にかられながら、結婚相手の子 美緒が、実夫に攫われそうになるのを阻止するために、、、、登場人物が、、、、やっと、現れた!!
最終になりながら、ドキドキしながら、最後まで、読み終えた。
4人の水族館。
目の覚めない実父、、、
これから、良き繋がりが、持てたら良いのに、と、思いながらも、皆瀬が、周平から姿を消した時の、犯罪者という名の身内が、側にいるというハンデが、付きまとうのか?とも思いながら、こんな、不合理な無実なのに、過去の事が、持ち上げられて、破談になったり、仕事に影響の出る世の中に、、、考えさせられる1冊であった。
最初に「ウズタマ」の意味が、、、、そして、表紙のラーメンの絵が、頭に焼き付いた。
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初読み作家さん。高評価と同時に塩ラーメンが食べたくなると聞いていましたので、最初はどうしてこういうストーリーからそう感じるのか想像もつかずびっくりしました。でも読むにつれ、嫌な思いではなくいろいろなことがしみじみと心に伝わってきます。最後は思わず涙がこぼれました。人は人に優しくされることで、人にも優しくできる。人は一人で生きているものではないのです。今後、主人公は間違いなく幸せな家庭を築いていくことでしょう。現代では、今回原因になってしまった〇〇のような人を助けられる社会であることを願ってやみません。
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最後まで読んでボロボロ泣いた〜。
ウズタマのタイトルの意味、後半でようやくわかった。
時間が行ったり来たりだけど、分かりにくいことはなく、どんどん読み進められた!
本当に自分の人生を犠牲にして、赤の他人のちびっこ(彼にとっては赤の他人ではないのか)を守るようなこと、できるのかなぁ。
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色々な形の家族があっていい、どんなにいびつでもそこに温かささえがあれば。
映像化してほしくない本は山ほどあるけれど、映像化してほしいと思った本は初めてかもしれない。
悲しみではなく、人を大切に思って流す涙は温かいんだな。
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夢中で読み進めて、読み終わったあとは思わず「いい本だったー」と呟いてた。
とってもあたたかい話だった。
4歳の周作を思う父親と皆瀬の真実に驚いた。
本当の家族でなくても、本当の家族以上の絆は作れるもの。
自分の人生を犠牲にしてまで、自分と同じように周作が児童施設に入る事から守った皆瀬は優しいを通り越してただただ家族のような愛情だったのだろう。
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全般的に暗い感じの本だが嫌いではない。ただし主人公に感情移入できない点とちょっと偶然過ぎるという場面があった。
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4歳の女の子がいる『詩織』との結婚を控えた『周作』だが、唯一の肉親である父親が倒れ意識が戻らない状態になる。結婚を延期にしたことを内心で安堵しながら、一方で強い寂しさを感じていた。
倒れる前父から託された銀行預金を不審に思い、父に繋がる人物を探し始めた周作は、母親が殺人事件の被害者だったことを知る。
ふとした瞬間に昔食べた『アレ』がもう一度食べたいと思うときがある。でも、同じものを食べているはずなのに、同じ味とは思えなかったりもする。きっとその時の全てが含まれて味となってるんだろうね。その証拠に、味というより情景がぱあっと広がる感じがするから。
周作が思いだしたのが野菜がたっぷり乗った塩ラーメン、天辺にウズラの卵がちょこんと乗っている。自分が愛しまれているということだけは感じられて、でもそれを作ったのは母ではなく、母を殺したとして逮捕された青年『皆瀬』だった。でもどうしても彼が悪人とは思えず調べていくうちに、皆瀬と父の隠した真実に辿り着く。母を殺したのは父だった。周作の為にそれを隠したのだ。
誰も悪くなかった、なんて言えない。むしろ詩織が言ったように、嫌になる時なんて誰でもある、みんながちょっとずず悪いんだ。そんなに酷いことをしたわけじゃないのに、招いた結果は悲劇だった。お母さんは本当に苦しかったろう。真面目すぎた故に悩んで、でも自分がいない方がうまくいっているのを見たら堪らなかっただろう。皆瀬も、未成年と言う年齢で、他人の短期間世話をしただけの子どもの為に自分の人生を捨てる覚悟ができるなんて・・・。自分は親に捨てられ、家族が大事だと知っているからこそ、周作の母親の場所を奪うような形になったことを悔いただろうし、周作を守りたかったのだろう。父親は今でこそ酷いと感じるかもしれないが、当時は普通、いや実際には今だって育児は母親任せの人はゴロゴロいる。一つだけ言えるのは、それぞれに幼い子どものことを守ろうとしたということ。それぞれの心情が苦しくて痛くて、ぐちゃぐちゃになるほどこちらも心を揺さぶられた。
重要アイテムの塩ラーメン。辿り着いてみれば『サッポロ一番』!ものすごく身近なものと言うのがまた効いてくる。とても身近なのに特別になる。
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養護施設出身の大学生、皆瀬が家事手伝いとして幼児のいる家庭に入っていて事件が起こる。
皆瀬が大きくなった周作だと名乗らなくてもわかったところがよかった。ただ殺人の罪をかぶったばかりに、素晴らしい人格の皆瀬の一生が台無しになった話を読むのはつらかった。
血のつながりが無くても心で繋がることはあるというところでじーんとした。