紙の本
ほとんど同じ体験をした者です。
2018/07/31 06:00
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リンドウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに、エホバの証人問題関連の本を読みました。
作者の体験と重なるところが多く、胸に突き刺さりました。
「エホバの証人の子」として育てられた幼少期はもちろんのこと、そこから抜け出すために婚前交渉をしたことや、タバコを吸ったこと。
それから、「あとがき」にあった、体験を漫画にするために苦戦したこと(「描いていてつらい気持ちになったり体調を崩したりしたこともありましたが、」と書かれ、【このシーン描きたくないよー ぐえ~~~】【ぼけーーー ぬけがら状態】というコマがあります)、これは18年前に、僕が学士論文「エホバの証人の子供たちにおける価値観とアイデンティティの形成」を執筆していたときに似た状況なのかもしれません。※文字通り血反吐を吐いたり、極度の鬱状態になったりしました。
とにかく、辛い経験を漫画という方法で表現して下さった、いしいさや先生に拍手を贈りたいと思います。
紙の本
厄介な宗教と思いました
2018/08/27 12:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
例の「よく宗教勧誘に来る人」の宗教の教えが、いかに現代社会で生きていくのに窮屈なものなのか、と伝わる内容でした。
ここまであらゆること、ものが禁止ではツラいなと思いました。でも、信者は窮屈に思わないのでしょうね。よく続けられると思いましたが、それがこの宗教なのでしょう。
この宗教に疑問を感じ、新たな人生を歩もうとしている作者の女性には、しがらみなく生きてほしいです。
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宗教やイデオロギーの信者の子が描いた、信者の子供の生活。
想像以上に過酷だった。よく鞭打ちされずに脱け出せた。
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子供は親を選べない。
神、仏、悪魔、信じることは自由。正しい教えだから子供に教えたい気持ちは分かる。
しかしサラッと自然に子供に強要するのは如何なものか。
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エホバから脱出できた作者の幼い頃の話。
エホバって悪質で(その家の子供にとって)不幸な宗教だったんだなぁってのがわかる。児童虐待で摘発できないのかな?
脱出してもまとわりつく罪悪感を振り払うためにわざと罪(禁止されていること)を犯さなければいけなかったって悲しいことだな。
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タイトルまんまの内容で、その宗教の価値観や日常が興味深かったです。
知らない世界を垣間見れるという点でも貴重な1冊!
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宗教について良し悪しはないけれど単純に疑問のひとつが解けました。
世界的に見れば無宗教の方がマイノリティなので強弱はあれどずっと付き合っていかなくてはいけない問題ですね。
個人的にはお互いが違うことを理解しようと思う心が大切だと思います。
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色んな意味で興味深かった。信仰の自由ってあるんで一概にこういうのが良くないとは思わないんだけどその他の自由が許されない(決してそういうわけではなさそうだけど)というのはちょっとね。
後そういう判断が不十分な子供に押し付けるのはやっぱり理解できないところがあるかなと。
こういう仕事をすると関係者にはきっと身バレすると思うんで作家さんは大変だなとは思います。
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エホバの証人の宗教活動と、不本意ながらそれに巻き込まれている少女の話。
母親もマンガの主人公のさやちゃんも、どこかボーっとしたような顔で表現されている。作者の絵柄がそうなのだが、私には乖離した人間の精神状態に見えた。
小学生低学年の子が、マンガを印象で描いたような、特徴が“薄い”絵。個性が無くて他人事のように淡々としている。
これがさやちゃんの日常だったのか……
淡々と描かれていながら、読んで噛みしめてみるとえぐみが出てくる。エグい。
その発端となる、妙にエロ描写がある。その“薄い”絵のタッチで描かれた、体罰の描写が、尻をこちらに向けている。
そういう描写に著者の性的衝動の強さを意識させられた。
この描写が、後に辞める衝動にもつながるのだろう……
母親とのやり取りが、後半になると読んでいて嫌悪感が強くなる。
さやちゃんが「嫌だ(辞める)」と宣言した時、母親は「一緒に自分の信仰の“楽園”に『行ってくれない』」ことに涙し、その後、普通の生活を送っているようでそれは、さやちゃんと表面上の接し方をしているとしか思えない。それはさやちゃんを“無いもの”と見做しているように感じる。
母親との密な共感は、さやちゃんが学童の時には存在しないし、二度と得ることができない。それを思うと読んでいて、痛い。
新約聖書の人を愛する説話は、“汝自らを愛するが如く、隣人を愛せ”であって、自分の事を好きでないと人を信頼もできないし、それは今を生きる現世のもの。死後の後の話ではないだろう。
さやちゃんの母親は今を生きるのが辛い人なのであろうことはわかる。それに対応できない弱い人間であることも。
辞めたさやちゃんは、反動のように安っぽいセックスをして煙草を吸う。
それは一昔前(から今もか?)のヤンキーの定番コースだった。
与えられたルールを破ることで抑圧されたを自分を解放させようとする安易な行動だ。さやちゃんの性的衝動が強かったのは事実だが、そのセックスは"make love"に見えない。ただルールを壊すためが目的としか。
その嫌悪感と一種の反面教師となる内容を評価する。
しまだ『ママの推しは教祖様 ~家族が新興宗教にハマってハチャメチャになったお話~』( https://booklog.jp/item/1/4041069378 )とも併読。
どちらも家族問題を抱えている話だった。
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自分の親は新興宗教を毛嫌いする人だったので、どちらかというと偏見が強い。だから本当にわからない。
子供のためだ、子供の意志で集会に連れていくのだというが、子供が拒否できるはずがないだろう。
母親が好きで嫌われたくないと思うのは当然ではないか。
長じてその支配から逃れられたとしても、幼い頃から刷り込まれたことは、間違っていると思っていても破ったら罪悪感や嫌悪感が発生してしまうものだ。
争いがダメだと言いながら子供を鞭打つのは何故だろう。
それが聖書に基づいた指導だというならば、争いはダメだが一方的な暴力はOKということになる。
信者以外の人は悪魔で係わるのは良くないというのなら、何故勧誘に来るのだろう。
それは悪魔を仲間に引き込むことではないのだろうか。
詳しい教義を知りたいとも思わないので調べるつもりもないが、何故信じられるのかが分からない。
お父さんはお母さんがのめりこむ様を強く反対はしていないようだが良く思っていはいないようだ。
両親共に信者の場合はなかなか難しいが、そうでないなら子供を救い出してあげて欲しいと思ってしまう。
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他宗教も含め、宗教育ちの2世、3世にはとても共感できる内容だと思います。宗教という正義で子どもの自由を奪う親の在り方に疑問を持てる読者は、ある意味『正常』なのではないでしょうか。
歪な世界は今も確かに隣り合わせで存在し、『教義=絶対正義』で育つ子どもが本当に幸せなのかを考えさせられます。
宗教育ちの生きづらさが楽になる、ひとつのきっかけとしてお勧めの一冊です。
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タイトル通り、カルトを信仰する母親に翻弄され、宗教漬けの生活を送っていた作者の実録漫画。
子供は、母親の影響を強く受けざるを得ない。
争いを否定しておきながら、子供を鞭打つなど、腑に落ちない教義だと思うが、信仰する者にとっては、絶対のことなのだろう。
シンプルな絵が、カルト信仰生活の異常さを際立たせているように感じた。
本人は、カルトに疑問を感じ、抜け出せたようだが、
話が、唐突に終わっているので、
その後の精神状態や、暮らしなど続きが他人事ながら気になった。
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本の内容自体は興味深かったし、
読んでてすごく面白かった☻
信仰の自由はあるけれど、
子どもに強要するのはな〜て、、。
子どもにも決める権利が平等に合って
本人の気持ちを大事にしてあげるべき
なのではないかなって思った。