優しくほどいて みんなのレビュー

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

この人大丈夫かと思うくらいの
惚れっぽさと惚れたらストーカーもどきに追う水沢春樹
この水沢の有り様が思っていた以上で・・・かなりびっくり。
犯罪一歩手前にかなりびびる。
で、そこに高校時代の同級生の湯ヶ原が同じ職場に転職してくる。

とにかく水沢さんのエキセントリックさに目が奪われ続けるのだが
もともとの性質もあるのだるけれど、
そういう風に形成されてしまった理由もあって。
（…母の気持ちもわからないでもないけれど、
子供にとってつらい環境でもあったよねぇ）
そこが切ない。

「首の後ろの骨」って言われたときにはもう目眩がしそうでしたけれど
いや、ここらで湯ヶ原と再会してくれてよかったと心から思ったりしました。
犯罪者になっていた可能性も・・・
いや犯罪まではいかなくても身バレして社会的な失墜になっていたかもと思うと
本当に良かったと思います。
なぜそのように恋に落ちてしまうのかという原因と
あっさりと恋心がなくなってしまうのかも違和感なくすとんと落ちてくる感じで
エキセントリックでありながら、切なくて・・・愛おしい。

湯ヶ原が温泉みたいに（湯河原とかけているのが密かに私のツボ）
水沢さんを包んでくれて
（あるいはサンドバッグになってくれて）
「愛したがり屋の正体は、重度の愛されたがり屋か」と言ってくれる。
彼以外には致した後に「野菜を刻みたい」という水沢さんを
抱きしめられる奴はいないと思わせてくれる流れでした。

最後の歪んだセーターのシーンで
このタイトルが絶妙なのだと感じてすごくしっくりと自分の中に落ちてきました。

☆4.5

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投稿者：うりこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

受がまあ、結構めんどくさいので、それを受け止める攻の包容力が際立つ。
受け止めて暮れる相手が見つかって、良かったね。
お話は読みやすくてさくさく進みました。