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切なさとか苦しさとか甘酸っぱさが、本の随所に散りばめられているようなお話だった。本を読んで胸がキリキリしてぎゅーってなる感じ、久しぶりに味わったなあ。最後の最後で思わず唸ってしまった、あれはずるい、心が切なさに蝕まれてしまいそう
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桐原と由井の恋を軸とした、恋愛小説。五編、中学時代のクラスメートたちの登場人物を主人公とした物語もある。大人になってその頃を振り返るといった風。由井の家はお父さんの問題や経済的な問題があり由井は苦しい毎日を過ごす。大人が信じられない。そんな中、桐原と恋に落ちる。桐原は、一筋の光、由井は生きてて良かったと思えるようになった。時が流れ由井はやはり苦労した男(母が亡くなり父は自分たち兄弟を施設に入れた)と結婚をし娘を授かる。娘との旅で出会ったものは…。帯に椎名林檎さん絶賛とか、各書店さんのコメントがいくつかありましたが、読み終わって本当に圧倒されました。もうヒリヒリ感。親の都合で引越しして桐原と連絡がつかなくなる…辛い、その後由井は結婚をし、娘も誕生する、しかし、しかし、その時になって桐原の手紙を受け取る。どうしようもない、なんという運命、運命を呪いたいねえ、切ないよねえ。最後に有島武郎を持ってきて、うまいなあ。人世は淋しいって。ビリビリくる。由井の話ではないところでも、話を聞いてくれる男とか、随所随所に著者の主張、想いが散りばめられ、十代、二十代のいろんなことを思い出した私でありました。高山の話も良い。こちらも切ない。一筋の光の物語。
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好きです(*^^*)
キュンキュンする甘酸っぱい感じがよいです。
お話はあっちの人のその先と、こっちの人のその先と…
あとは読んで楽しんでいただきたいです♡
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第15回R‐18文学賞読者賞受賞作。
帯には椎名林檎も絶賛の文字。レビューも高評価だが、好みがかなり分かれる作品だと思う。
何人かの視点から描かれ、またそれが交錯するので、人物を把握しながら読もうしたら、世界観に浸れなかった。
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全ての登場人物が出会いと別れに
〜しなければ
〜していれば
〜だったかもしれない
『1ミリの後悔もない、はずがない』
評判通り『ヒリヒリ』もする。
同時にイライラもして、キュンキュンもして、ガミガミしたくもなる。
由井という不遇な環境に置かれた女の子と、繋がる人物たちの短編集。みんな深刻さは様々、そしてみんな真剣。わかるわかる。わかる‼︎
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誰にも共感できないけれど、読後は悪くない。
由井と桐原の空白の時間をおもうと切ないけれど、途切れたからこそ美しいままでいられるのかも。
これ、文庫になった時に誰が解説書くのかなぁ。
そこに興味がある。
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全5話の連作短編集。連作と言ってもほとんど関係ない様な話もあったけれど。
1話目で綺麗な話だな〜と思って2話目を読むと何だかモヤモヤ。3話目も4話目も決してつまらなくはないのですが、多かれ少なかれモヤモヤが残る話でした。ですが、5話目を読み終わって…途中のモヤモヤが吹き飛ぶくらい良い終わり方でした!!ふわっと心が温かくなりました。
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『桐原がかばってくれた。強い大人に屈せず向かっていってくれた。わたしが傷つくことに対してノーと言ってくれた。自分がなにか、もろく壊れやすい、大切なものになったような気がする。』
『わたしにとって桐原は、いいことなどなにもないこの世界ではじめて得た宝で、生きているという実感そのものだった。』
『まただ。頭の中でアマームが鳴り始める。危険。大人がきれいなことを言い出したら危険。』
『敬う人間くらい自分で決めます。反論する。心の中だけで。反論もできない関係など発展しようもないが、面倒だから。すこしでも意に沿わないことをすると詫びか感謝を強要する叔母に、もう本心を伝えることはない。』
『手がかゆい。心がかゆい。桐原の声がよみがえる。
うしなった人間に対して、一ミリの後悔もないということが、ありうるのだろうか。』
『桐原と出会ってはじめて、自分は生まれてよかったのだと思えた。彼を好きになるのと同時に、すこしだけ自分を好きになれた。桐原がわたしを大事にしてくれたから。
あの日々があったから、その後どんなに人に言えないような絶望があっても、わたしは生きてこられたのだと思う。』
『運転席には、ハンドルを握る高山。大きな手と、高貴な横顔。車内に満ちる笑い声、ポテトの匂い、コーラのはじける炭酸、紙袋の音。その光景は、思いうかべるだけで気が遠くなりそうなほど幸せだ。』
『死にたくないと思う一方で、いつかこんな日が来るような気がしていた。
だって僕は幸せになりすぎた。
この十年。たとえ眠れない夜があっても、僕は一人じゃなかった。寝室に満ちる由井さんの寝息を聴いていると、焦りが消えて穏やかな気持ちになった。僕だけこんなに幸せでいいのだろうか。よくそう思った。やっぱりだめだったんだ。』
『二十年後の私は、今の私がいったい何をしていたら喜ぶのだろう。』
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なんだろう、この感じ。心が苦しくなるような、ヒリヒリするような感覚。何でだろうと考えて、この作家さんは、きっと大人になると、みんなが忘れ去ってしまうような、純粋な心を持ち続けている人なんだろうなと思った。いずれにしても、こういう感覚を呼び起こさせる書き手はなかなかいない。
短編集だが、全て繋がっている。そして、全て幸せの中にも切なさが潜んでいて、まさにこのタイトルが全てを表しているようだ。
心を揺さぶられるとか、そういう言葉があるが、この小説がまさにそうだ。私は1ミリの後悔のないはずがあるだろうか。せめて、これからは後悔のない人生を歩んでいきたい。
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学生時代に感じるようなことが、そのまま文字になって1冊の本に全部詰まっていた。
恋愛に限らず生きてると後悔をしないはずがなくて、それで失ったものだったり間違った選択だったり悶々とした気持ちを持ちながら生きる登場人物たちの姿はリアルそのものだと思った。
最後の1ページでとても心を揺さぶられて余韻がすごい、、、
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初読みの作家さん。連作短編集だが、どんな風にどの人が関わっていくのか、とても興味深く読み進められた。設定が少し暗めなのに、読後はなぜかふんわりとしたやさしい気持ちになれる。
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林檎さんの帯に惹かれて読みました。恋愛や性愛の側面で、生きることそのものを切り取った小説だと思う。とても良かった。。
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結構好きな感じ。久しぶりにドキドキした。
オムニバス形式で繋がる作品が好きな身としては、今後が見えるのか過去が見えるのかハラハラしつつも安心して最後まで読める。
学生時代のジリジリした閉塞感、
小さい世界でのヒエラルキー、
社会でのヒエラルキー、
どうでもいい瑣末なできごと、
嘘をつく日常、
そのなかでの大事な時間、
心苦しくなる瞬間、
逃げ出したくなるけど逃げたあとのつらさ、
救いなどない日々、
チリチリするけど見て見ぬふりしてるようなこと
まとめてぜんぶ昇華してくれそう。
そんなことはないけど、そんな気持ち。
最後にふわっと掬い上げてもらえたような気がする。
潮時とは、物事をするのに1番いいとき、チャンス。
というのを知った。そして、1ミリも後悔しないことなんてないね、と思える一冊だった。
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結構好き。
じっくり味わって読むのがよさげな本なのにタバコ臭くて一気読みしてしまったのごもったいなかった。
2019.3.11
42
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帯の椎名林檎絶賛に惹かれて読みました。連作短編でものすごい心に残るような話ではないけど、棘のように突き刺さってくるようなお話たち。幸福な結末ではないけど、心地の良い切なさがある。