紙の本
夢のビーチを目指して
2021/09/19 22:37
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
安定した職種と住みかを手放して、感じるままに海を渡る主人公・坂井が羨ましいです。紆余曲折の末にたどり着いた場所は、ゴールでもありスタートでもあるのでしょう。
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二人はどんな景色を見ているにだろう。冷えたビールを合わせて乾杯しながら思う。香港で生まれ育ちカナダに移住して外国人として香港に戻り起業する。ゲーム会社専業の広告会社を興し急成長し顧客を一手に握って東南アジアまで攻め込む。
彼らは隙間を埋めたのだ。
その先も見ているんだろう・
必要とされている。
他人の背中ばかり見て隙間も見ず、必要ともされなかった俺とは大違いだ。
彼と一緒に働くしかない。
「神林君、自分のビジネスが上手く行くのってどんな気持ち。どうゆう気持ちで手広げてんの。」
「必死で生き延びただけですよ。生き延びてたら
、何かが来るんです。」
「何かてなんだよ。」
「なんだろう追い風?」
なぜだろう、ブルーライトに照らされた神林の表情に俺は同意した。まっすぐ伸びるもの。時代の追い風を背に受けて、ふわりと離陸する軽やかさ。その軽やかさをどうしようもなく、惹かれている。
「なんか客と商品はどんどん近くなってくる気がするんですよ。でも売り手と客の距離は離れていって、お互いの顔がどんどん見えなくなってる気がするんです。」
「想像力て全ての源じゃないですか。」
「でもさ、成功すると失われてきます。」
写真を見たとき湧いてきたような感覚が内側からどんどん出てくる。清々しい気持ちが海風と共に吹き抜けてゆく。
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ITベンチャーで疲れきった俺は、偶然取引先で見たベトナムの蒼い海の写真に惹かれて、海外に飛び出した。
ベトナムでゲストハウスを経営してみるものの、客が来ずあっという間に倒産。
一文なしになってたまたま運よくベトナム人の社長に拾ってもらい、小間使いのような仕事をしていた時に
知り合ったのは中国の経営者だった。
彼らにベトナムを案内しながらも自分をよく見せることに成功した俺は
彼らの事業拡大に伴い一緒に働くようになり
現地で知り合った日本人経営者や、日本からバイトをしにきている学生たちと
人脈を広げ、自身も新たな経営について考える日々。
ぎらついているねえ。すごいねえ。