投稿元:
レビューを見る
本当にステキなお話
瀬尾まいこさんの優しい言葉や空気感
小説って心の為に必要なものだと改めて思いました
投稿元:
レビューを見る
あたたかくてゆるーくて、でも優しい本だった。
梨花さんも森宮さんも、優子の親はみーんな優しくて本当に優子を大事に大切に想ってたことがひしひしと伝わり、心がほんわかした。森宮さんのすっとぼけた会話や行動が可愛いし、一生懸命「父親」を楽しくやっている姿が可笑しくも良い。
ずっと優子視点で描かれていたのに、最後は森宮さん視点だなんて泣かせる!
投稿元:
レビューを見る
設定が面白かった。その人の属性で、決めつけるっていけないことだと改めて思う。悲しそうにしている人だけが悲しいわけではなく、何に悲しんでいるかわかってもらえないことより決めつけられることの辛さがあるはず。ひとり対ひとりとして、人間関係を築いていけたらいいと思う。
投稿元:
レビューを見る
優子ちゃんの親がそれぞれ大事にのびのび育ててくれてこれこそが「いい親だな」と思いました。
血もつながっていないし離婚していて結婚相手の子ですらないのに、って不思議に思うくらい。
高校生らしい純粋で頑固すぎるくらいの暗黙のルールもよく描写されていました。
ホント高校って不思議なくらいルールが絶対的に正しいんですよね。
狭い世界だからかな。
投稿元:
レビューを見る
いま「家族である」ということよりも「家族になる」ということに時代の中心は移っているような気がします。同性婚とか養子縁組とかお墓問題とか…そんな時代のテーマをズドンと受け止める是枝監督の「万引き家族」のようなヘビーなメイン料理ではなく、時代の気分を巧みに掬い取ったスィーツのような小説。実際、甘いものがいっぱい出てきてこの作品の滑らかさを作り出す補助線になっています。甘味とともに作者が仕掛けた補助線は音楽です。スィーツとピアノ、どちらも理屈を超えた安らぎを与えてくれるガジェットで、難しい時代への心地よい向き合いを実現させています。一見ありえないような柔らかなファンタジーですが、とてもリアルな問題へ対処を示していると思いました。スィーツとピアノと瀬尾まいこで、ギスギスした毎日を乗り切ろう!?
投稿元:
レビューを見る
映画が地上波で初放送される、と知って映画を観る前に読みました。
想像を上回りました。よかった、とにかくよかったーこの本と思える本でした。
登場する人たちみんなが温かくて良い人たちばかりでほっこりします。
現実には血がつながっていても残酷な事件があったりすれけれど、この本に登場する人たちは血の繋がりのない優子の親になって、親であろうとするその姿がすごくて、血が繋がってるとか繋がってないとか関係ないな、と思いました。
優子と森宮さんのやり取りがとても好きです。
これは本屋大賞とるよーと納得の一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
(2019/3/11読了)
星はオマケして4つ。突拍子も無い設定。親がころころ変わる環境なのに、良い子に育ち、どの親からも愛されて。
余りあるほどに幸せな本なんだけど、優しく読めるのは、文章がきれいというか、正しいというか。やっぱり、国語の先生なんだな。
着地点はどこかと思ったら、成人し、結婚がゴールだった。ラストに梨花さんを逝かせちゃうのかと心配したけど、杞憂に終わり。ハッピーエンドが似合う本。
(内容)
血の繋がらない親の間をリレーされ、四回も名字が変わった森宮優子、十七歳。だが、彼女はいつも愛されていた。身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作。
投稿元:
レビューを見る
親が何人もいて、家族がたくさん変わって
そんな背景だとふつうは
主人公が悩んだり嫌気がさしたりする話になるはずなのに
瀬尾まいこさんにかかると とたんに柔らかくて胸が温かくなる話になる。
いつも瀬尾まいこさんの本で泣くのは、
悲しい涙ではなくて感動の涙。温かい涙。
投稿元:
レビューを見る
ほこほこする本
日常生活の感じがメインだから、あっさりよめるから
なかなかほこほこに気づけないんだけど
読みおわってからじわじわと
ほこほこを、感じられる本
投稿元:
レビューを見る
ほぼ3年毎に変わる苗字。普通ならば屈折して家出もしかねないような状況。でも、優子はあまりにも目まぐるしく変わる環境に抵抗するのではなく、執着せず距離を置くことで適応してきた。どの親もその人なりのやり方で彼女を大切にし、愛してくれていると分かっているからだ…。
実際にこのような環境を想像すると、優子のようにはいかないだろう、と考えるのが普通だ。ITの進化、snsなどが張り巡らされた環境は、子どもや親をある意味では自由にし、また孤独にもしている。今やマイノリティである子どもにとって、生き辛い時代とも言える。瀬尾さんは、そんな時代に生きる「家族」というものへの希望をこの作品に託したのではないだろか?2018.8.23
投稿元:
レビューを見る
身近な人が愛おしくなる。帯のコピーそのままの、素敵なお話でした。子どもを持つこと、家族であることって、こんな風に幸せであってほしい。
冒頭のページがニクい! しばらく読み進んだところで改めて読んだら、いつの場面なのか察しがついて......もうウルっときちゃいました。
投稿元:
レビューを見る
やはりの瀬尾まいこ。
飄々と?生きる、深く考えずに、今を生きることを見つめる主人公と、彼女を愛する血が繋がったり血が繋がってなかったりする親たちの生活の物語。
子供を持つのって、いいな、と思わされた。ぐ。
さすがの瀬尾まいこ。
ラスト付近の結婚のくだりでは、もう、涙が止まらないよ!
父さんの手紙、森宮さんの早瀬母への手紙、梨花さんの愛、泉ヶ谷さんのどっしりした安心感。
みんな、他人だからか、遠慮しながら、優子のことを一番に考えながら、生活している。
愛だ!
ラストの、だろうね!という展開もありがたい。
全員集合の、親たちの全員いい人感が溢れてる、ラストに涙が止まらん!
投稿元:
レビューを見る
父親が3人、母親が2人、いろんな形態の家族を経験してきた高校生が主人公。それぞれの親によって関わり方、愛し方も違う。
血縁だけが家族の形じゃない、と思える素敵な本。
投稿元:
レビューを見る
入り込むように読んだのは後半から。
最初は良くも悪くも波乱万丈な人生の割に平穏すぎて期待ほどではないかな?と思ってしまった。
ただ読んだ後はあったかい気持ちで満たされた。
もう少し優子ちゃんの魅力に気づけたら感情移入できたのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
親が五人もいる女の子、優子。生みの母は小さな頃になくなり、父は転勤で海外に。その父と結婚した女性(梨花)と長く暮らすが、父は2度変わる。そして、梨花は離れて行き、三人目の父(森宮さん)と長く暮らし始める。高校時代があり、恋愛・結婚までの様子が書かれているが、なんて、楽しそうに、明るく、育っているのだろう。もちろん家庭事情で悩み苦しむときがあるが、周りの大人、親たちがみんな暖かい(そして魅力的)。苦しみを背負って、成長もしている。「親子でも離れたら終わり、目の前の暮らし、いま一緒にそばにいる人を大事にしよう」と、強くなってゆく。高校の先生も、良い先生。真剣に付き合えばこそ、ゴタゴタがあり、それが平気なんてつまらない、家族もギクシャクして作られていくなんて、自分にも言われているみたい。そして、また印象に残ったのは、自分の明日と、より未来と可能性を含んだ子供の明日、未来が二倍以上になるっていう宮森さん。考えたことなかった。すごいなあ、森宮さんみたいな方、変わってる風だし、憧れちゃうなあ。女の子なんだから好かれなくてはダメだよ。人に好かれるかどうかで女の幸せは決まる。梨花のセリフもどきっとするし、この本は圧倒的でした。みずみずしく、暖かい家族の素敵な素敵な本でした。