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紙の本
博愛主義、侵略戦争否定を説いた墨子の思想が理解できる一冊です！
2020/07/14 09:22
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、紀元前5世紀後半から紀元前4世紀前半の中国戦国時代の思想家であった墨家の始祖、墨子によって著された書です。墨家の学団は春秋末期に墨子によって創始され、戦国末まで儒家と思想界を二分するほどの勢力を誇りましたが、秦漢の統一王朝成立とともに急速に衰え、思想界から姿を消しました。博愛主義（兼愛）を説き、侵略戦争を否定（非攻）するという、当時から見れば異端思想であると同時に、その独特の思想に基づく武装防御集団を組織して各地の守城戦で活躍しています。本書は『墨子』の主要部分を抄録し、読みやすくしたものです。内容構成は、「親士篇」、「修身篇」、「所染篇」、「法儀篇」、「七患篇」、「辞過篇」、「三弁篇」、「尚賢篇」、「尚同篇」、「兼愛篇」となっています。
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