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琴子、かっこよすぎる!!
やっぱり負の感情は、負しか呼ばないのだなー
秀樹が自分の自己満足イクメンだったとわかった時は、結構イラッとした。
おばあちゃんが奥さんを大事にしろ、と言っていた裏に、あんな深い意味があったとは。秀樹は大事にする意味をちょっと間違えていた。残念。
ありがちな、嫌な終わり方だったけど、おもしろかった。
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この章立て構成は面白かった。単純な悪霊じゃなく捻りが効いてるし。2019年に映画公開らしい。良いホラー映画になりそう。
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第1章のインパクトは強かったが…ラストは平凡。まあ、初長編&初ホラーにしてはよく出来ている、とは思う。
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ホラー苦手なくせして、またまた手を出してしまったこんな本。私もずいぶん耐性ができたと見え、これぐらいなら平気っぽい。だけど映像化されても観たくないなぁと思っていたら、来年公開予定の映画版は、中島哲也監督のうえに凄い豪華キャスト。映画のキャストも併記します。
新婚の秀樹(妻夫木聡)と香奈(黒木華)。幸せいっぱいのはずが、秀樹が幼少時に体験した怪異を思い起こさせる出来事に見舞われる。大学で民俗学の教鞭を執る旧友を通じてオカルトライターの野崎(岡田准一)と知り合った秀樹は、霊能者の真琴(小松菜奈)を紹介され、さらにその姉・琴子(松たか子)の力も借りることになるのだが……。
3部構成で、1部は秀樹、2部は香奈、3部は野崎が語り手。各部で同じ人のことを語っているにも関わらず、視点が変われば印象もまるで違うのが面白い。善人を自負していても、周囲の人は内心そうは思っていない。どす黒い感情がうごめいています。結局のところ、澄んだ場所には化け物は現れない。心が健康であれば、入り込まれる隙も溝もない。ホラーという名のイヤミスでしょう。
しかし、どうしてみんな、こういう思わせぶりなエンディングにしたがるのか。寝言、可愛くないからっ。安心できたらホラーにならんか。嫌だよ怖いよと思いながら、きっと映画も観に行ってしまうのでした。
映画の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/8696b51948ed3e6e95ea6d9440d38649
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図書館本。
ふと読んでいた雑誌などで何度か書評を読み、気になっていた作品。
ホラー、なんだけれど、興味がひかれる紹介記事だったし、図書館でタイミング良く借りることができたのでいざ挑戦。
まず、タイトルが何??ぼぎわんて何???と気になってしまう。
子供の頃の出来事、突然現れた不思議な来訪者。
その時はそこまで気に留めていなかった“それ”が大人になってから再び現れる…。
その設定が既に怖いわ。
ドアの外で物音したらびくっとするようになってしまうタイプの話や。
でも、怖いのと同時に夢中になってしまい、ぐんぐん読み進める。
物語が進み、登場人物も増えてくる。
ライトノベルのようには感じなかったけれど、少し漫画めいたキャラクタも出てきたり。
そして、怪異の名前が“ぼぎわん”とされ、ますます怖さに拍車がかかる。
名前が無いものも怖い、けれど、名前が有るものは存在感が強くなる。
しかし、第一章から第二章と語り手が変わる。
第一章が夫、第二章が妻。
その視点が変わることにより、家庭の空気が一変する。その変化によって見えてくる日常生活は同じような小さな子供を持つ身としてはホラーだった。
第二章の中盤までは第一章よりある意味ぞっとした。
だけど、第二章後半にはそれをひっくるめてほろっ。
忙しい…。
第三章はいよいよ登場のあの人物がカッコ良かった!
今回登場した人物たちがこの後の作品にも出てくるらしいので、早速『ずうのめ人形』も読んだ。
あと1冊『ししりばの家』までリンクしているようなので、それも読むつもり。
全部文庫になったら集めてしまうかも…。
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角川ホラー大賞文句なしの受賞作と太鼓判を押され世に放たれた作品だったので、さぞ殺しにかかってきてくれるんだろうと超楽しみにしてたのですが、途中で飽きてしまいました。恐らく人知を超えた理屈の一切ついてこない恐怖を求めている人間には向いてないのかもしれません、、、
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最強の化け物現わる!
被害者でありながら誰かにとっては加害者にもなり得る人々。
そして圧倒的に加害者としての存在が、閉じた環の中に侵入してくる。
人間にとっては遠すぎる時間を軽々と跨いで粘着され、喰われる。暴かれる。晒される。
巧みな話運びで過去を辿り視点を変えて不意打ちを食らった。
ぼぎわん、痺れた。
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読むのをやめられない怖さ。怖いけど、でも面白い。何となくのタイトルだけで買ってみたら大当りだった。あまりホラーは得意じゃないけど、こういう面白い本があるからやめられない。
180723
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ホラー好きにはたまらない。久しぶりのワクワクする怖さ。
第1章のラストのゾワゾワ感がヤバイのなんの。
もうどうにもならない状況において全てを悟り、諦観の念を抱きつつ、恐る恐る振り返る。ついさっきの取り返しのつかない過去を。その全てが時間にすればほんの一瞬。
しかもこのシーンの構成がまたいい。きっとみんな一旦最初のページに戻るでしょう。やられたぁー。とおもいます。
この感覚を映像も音楽もなしに、文字だけで魅せる作家ってすごい。しかもこれがデビューって。恐れ入りました。
巻末の解説にもありますが、章ごとに主観と客観がぱきっと切り替わります。でも主観の時点で、なんだかもう本当に絶妙な濃度で、ねっとりしたいやぁーな感じを滲み出すんですよね。これまた作家の妙。ホラーの湿度です。
そして琴子さんがいい。いい意味で娯楽色を出してくれる。個人的にホラーに文学的重厚感なんか求めていないので、絶対的なヒーローみたいなのがいると安心します。ホラー好きはホラー嫌いよりもホントは怖がりですからね。
これがシリーズって言われたら、山のような積読を放置して、続編を買いに書店へ走ってしまいます。
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筆力あるな。
そうそう、「ホラーや怪談やミステリを読み過ぎたひとの小説」。スティーヴン・キングやクーンツや宮部みゆきや鈴木光司や小野不由美をうまーく消化して、独自のホラーの世界を作ったな、という感じ。特に瑕疵もない。
比嘉姉妹、気になる。
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"洒落怖"が好きな人にはオススメできる本。Tさんを受け入れられる人には特に。
第1章・第2章は、どこか不条理感のあるJホラー。そこに民俗学的な要素が組み合わされていて、結構しっかり怖かった。
第3章は、除霊・退治モノになり、急にどうした?という感じはあるものの、これはこれとしてエンターテイメントな着地。
第1章の主役である男性を、2章・3章と視点を変え、ろくでなしさをあぶり出し、一瞬、"イクメン()"叩きっぽい雰囲気になりそうで、「あー、この話でその要素はノイズだなー」と思いかけたけど、そこでもう一度彼の良かった面にも言及されていて、憎まれすぎないように、調整できていて。
絶妙のバランスで構築しているのが、巧いなーと思わせる作品でした。
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初伊智。ホラー小説大賞作。映画「来る」原作本。いやはや、とても面白かった!三章全て違う人物視点で語られ、特に一章・二章の対比にはこんなに違うのかと吃驚した。恐怖の描き方、構成も良い。日本は元より海外の伝承をも参考にし、この“ぼぎわん”という何とも言えないネーミングセンスに拍手を^^ 星四つ半。
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結局最後まで、どのような怪異なのかは明かされない。
それでも、それだからこそ、想像力が掻き立てられる。
世間一般的に言われる「イクメン」に対する私自身の気持ち悪さが明確な言葉となって表現されているように感じた。
どこまでも自己満足で自己中心的な男性陣と、時代のせいなのかひたすらに耐える女性陣。
そしてそれらの呪縛から解き放たれようとしている母子。
もしも自分なら、確かに怪異に身を落としても相手を呪い殺してやろうと思うだろう。
憧れながら、大事に思っていながら、だからこそ遠ざけてしまう姉妹の葛藤や、家庭・育児に拒絶反応を起こすパートナーの描写にとても心惹かれる。
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いつの間にやら随分雰囲気が変わってしまった角川ホラー文庫では、久々かもしれない本格ホラー。日本ホラー小説大賞受賞作。
一人称の語り3章構成なのだけど、妻子を愛するイクメンはモラハラ男だったり、主人公を助けていた民俗学者が助けるふりして呪っていたりと、視点人物が変わると、嫌な面が見えてきます。
比嘉姉妹の姉・琴子さんの化け物退治が割と単純な力業のように感じられてしまいました。
あの終わり方、これからも、ぼぎわんは、来るかもしれない。ということで、良いのでしょうか。
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ホラー小説は初めて。某小町好きブロガーさんが、小町好きなら絶対好きと言っており見てみる。
夫がみてる世界、妻がみてる世界、全然違う。同じ家庭で見てる世界がかけ離れてることは、すきまを呼び、その隙間から見知らぬものが入ってくるのだろう。
訪問者である見知らぬものの描写は、ぞわっとくる。何かわからないものは恐ろしい。