怖い、けど勇気が出る。
2020/08/28 11:44
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
19世紀の世情を描いた、大人の絵本。声高に差別を訴えるのではなく、当時言われていた説を大袈裟に、本当に女性はひ弱で何語も成せない存在なのかと絵を添えて綴っている。
淑女はそうでも、多くの労働者階級は女性も男性のようにたくましい腕や手をして働いてるじゃないの?そいつは女じゃないのかしら?
ムカつきながら、自分らしく生きようも考える。
ほら、女性だって考えられるし、歩いたり、走ったりできるんです。
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ヨークシャー在住の漫画家、ジャッキー・フレミングが書いてくれたこの絵本を読んでいると、いつのまにかヒクヒクと口角が上がって来る。
これは、、、何?
描かれているのは19世紀の女性の事。
この時代の女性に対する扱いと女性を評した【天才】達の言葉。
「女性を家の中に閉じ込めておけば、男性のように結果を残すことができないので、女性が生物学的に男性に劣るのも必然」、、、ダーウィンさんのご意見
「娘たちには人生の初期に挫折させてやる必要がある。そうすれば、男性を喜ばせるという女性の自然な役割がより自然にできるようになる」、、、ルソーさんのご意見
「男性だけが天才に不可欠である完璧な客観性を備えており、過度に精神的だったり肉体的な労働に女性が向いてないのは体型からも明らか」、、、ショーペンハウアーさんのご意見
これは、、、怒り?
いいや、怒りだけではない。
ブラックな笑いもある。
キュートでアイロニカルなイラストと文章がめちゃくちゃ好み。
ただ、男性の天才たちを思いっきりコケにしているので、ちょっと気の毒になって(上から目線で)「誰にでも間違いはあるさ」と声をかけたくなる。
と、同時に女性たちの苦難を思うとやりきれない怒りで切なくなる。
10分くらいで読める、本当におとなのための絵本。
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女性差別の歴史?を皮肉たっぷりの文章と絵で紹介した1冊。
絵の感じと、皮肉を交えた文章がイギリスっぽい。
ただ、実際の歴史をちゃんと知らないと、完全に理解するのが難しい。
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レビューはブログにて
https://ameblo.jp/w92-3/entry-12375364238.html
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ジャッキーフレミング「問題だらけの女性たち」http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309207391/ … 読んだ。3分で読める。おもしろかった。試験会場に羊を放つ、がツボ。今も全く変わらないじゃん。相手をとりたてて邪魔したり敵視したり悪口言ったりするのは、敵わない相手だと認めてる証拠なんだけどなー(おわり
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ジャッキー・フレミングのオシャレな絵本、の体裁を採った諧謔に溢れる諷刺作品。
はなっから逆説的であり、一見女性蔑視とも思える内容が、実は男性による偏見だとコミカルに訴えていることは、2,3ページも読んだところで気づく。
あとは同じ論調(論?なのかどうか)で、事例の羅列が続くので、まぁ短いこれくらいの文量で絵本仕立てで程よい感じか。
「娘たちには人生の初期に挫折させてやる必要がある」(ルソー)
「女性は芸術やほかのいかなる分野においても、真に優れた、独創的な偉業を成し遂げることができない」(ショーペンハウアー)
「女性がボールを投げようとしている姿は見るも無残で拍手をしているほうが自然」(クーベルタン男爵)
過去の偉人、思想家、哲学家などによる女性蔑視の発言を並べ、19世紀以前の女性の置かれた理不尽な境遇を皮肉たっぷりに描く。
特にヤリ玉なのがダーウィンだろう。生物学的に女性は男性より劣っていると唱え、人としての進化も未熟(子どもと大人の間)と言ったとか言わないとか。
ダーウィンの諸説までは知らないが、先に読んだ『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(森達也著)の中、生物学者団まりなとの対話が思い出される。
ダーウィニズムの根幹である思想、「自然淘汰」や「適者生存」でさえ、男性による闘争本能が生んだ妄想に過ぎぬと言う。
「男の学門がそう思いたがるのだと私は考えています」
とバッサリ切り捨てた言葉は見事。
本書で著者も最後に、ダーウィンは「大きなお猿さん」とこき下ろす。
絵本としての体裁を保つ為か、上記の偉人の発言もその背景もよく分からず、時折、差し挟まれる、そんな境遇の中でも活躍した女性、サラ・フォーブス、ルイーズ・オーギュスティーヌ・グレーズ、ジョージ・エリオット、キュリー夫人etc.etc.も浅学博識の身には、ピンとこなくて分かりにくい。
翻訳版としては、もう少し脚注なり巻末資料などで、補ってくれたらありがたかったかな。
「まぁ、女性の進化なんて
まだ途中みたいなもんですよね。」
ダーウィンの進化論を皮肉っての著者の言葉だろう。森達也も、アカデミズムの現場ですら、男性原理、あるいは市場原理に支配されての理論形成が成されてきたと記していた。
これからの世界、女性がさらに台頭し、男性同様、それ以上、むしろ世界を支配するようになれば、あらゆる価値観がひっくり返りそうで面白なと思う。
そんなことをニヤニヤと想像するキッカケになる楽しい一冊だ。
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最高の皮肉です。
主に19世紀の女性に対する偏見を面白おかしく書いた本。
「女性の頭は小さいので裁縫しかできない」
「女性の脳はスポンジ、あるいは軽い」
「生物学的に進化の途上」
「学問をすると髭が生えるor胸が小さくなるのでやめさせた方がいい」
などなど。
ただ、この本の「表面的な内容」を本気にする人はいないですよね…
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ひとつひとつのエピソードは憎たらしくても、読み終えてみたら世界って実際も結局はこんな感じなんだろうな〜って笑えてきた。
イラストの可愛らしさがポイント。科学を学ぼうとする女性が一生懸命腕を伸ばすイラストは、部屋に飾りたいくらい好き。
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なんと。この本ページがふっていない!
女性が差別されてきた歴史をデフォルメを加えて、皮肉っぽく語る。
ある意味、面白いんだけど。ちょっときつい。
そんな読後感で。
これくらいきつく書かないと伝わらない課題なのかもしれないと考えさせられた。
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女性に対する偏見や馬鹿にしている考え方を羅列した風刺絵本だと思う。でも、いまだに同じように考えている人が大勢いると考えると笑えない。むしろ怖くなった。
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ずっと「ハァッ!?」とか「カァッ!!」とか言いながら読んでた。そんなにも女性を閉じ込めておきたかったのか。こんな屁みたいな理屈で。これはもう黙ってられないね。
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ジェンダーの風刺。
女性の社会進出が遅れた理由(どう男性から思われていたか)が、とても皮肉に書かれている。
分かっていても、読んでいて悲しくなった。
うっかり評価された間違いは
歴史のゴミ箱に捨てることで修正できた。
女性たちは何千年にもわたり
歴史のゴミ箱からお互いを回収し合っている
この言葉が印象的
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痛烈すぎる皮肉!
昔はこんな理論がまかり通っていたのか。
それをこんなユーモア混じりに批判できるとは、センスしか感じない。
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国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11407317
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偉人達がそういう風に女性のことを考えていたんだと思うと、尊敬の念がすうっと消えていく。笑
まずは、今の私たちの生活は、何千年にも渡る理不尽な思いをしてきた先人達の苦労の賜物であることに感謝。
そして、私たちは、これからの未来の女性達のために現状を改善し続けないといけない。