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駐車場1台分のスペースに、人間が快適に住めるという事を初めて知り驚愕。読み進めて行くうちに、自分も生活をそぎ落としてみようと思えた。
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Bライフの高村友也さんの本。
世界中で「小さな家」に住まう人々の実例を紹介しながら、スモールハウスの根底にある考え方について書かれている。
本書に登場する人々がスモールハウスに住む理由は様々だ。
大きな家のために人生を犠牲にして働くことに懐疑的な人、モノを持たないシンプルな生活の方がストレスが少ない人。
中には環境への配慮や、世界を良くするというところまで主張する人もいて、個人的にはそこまで行ってしまうと評価が難しいのだが、少なくとも初めの2つの理由については共感できる。
著者の高村さんはこの点についても結構バランス感覚のある人で、あとがきで、逆説的だが現在の社会は筆者のような「私的ないきにくさ」と持った人間には生きやすく現在の自分の生活も消費社会の「エアポケット」として成立しているにすぎない、と述べている。
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支出を減らすことで得られる自由もあるのだなと教えてくれた本。
住宅は自由を奪う敵ではなく自由の味方であってほしい。
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2019年12月読了。
「小さい家だから良い」ということではなく、「自分の全能感が満たされて、かつ過剰な経済的負担を負うことなく、維持管理にさして手間がかからず、それでいて多少のお客さんの受入れもできるくらいの家」が良い家ではないかと頻りに思うことがある。家だけでなく、オフィスなんかもそうだと思う。美は装飾に宿るのではなく、機能に宿る。「用の美」の発想は人が活動する空間にも当てはまることだと思う。
45ページ
生活をシンプルにしようとするとき、最も難しいのは、何が自分の幸せに結びつくか見極めて、それ以外の余分なものから逃れることだ。
65ページ
大きすぎる家屋は、家というよりは、債務者の監獄だよ。
→自分の所有物に縛られることがあまりにも多すぎる。
166ページ
時間がないとかお金がないといったことは、
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ミニマリストのアメリカ版みたいな感じ。
ミニマリストとの違いとしては、家自体を作っちゃうという観点がアメリカっぽい。
ミニマリストは所有すること自体に否定的な感情を抱きそうだが、スモールハウスはカスタマイズ性を重視している印象った。
また理由として「地球環境への配慮」が挙げられているのは、あまり日本だと注目されない観点だと感じた。
ともかく、リーマンショックが良くも悪くもアメリカ人のマインドを変えたんだなと改めて感じた。
本自体はほとんどが事例の紹介であり、個人的には間延び感を感じてしまった。
今後私自身がスモールハウスを本気で作りたいと感じたら、また手にとるかもしれない。
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この著者の本は2冊目。
「自作の小屋で暮らそう」がBライフの実践編だとすると、この本は思想編といった感じ。
海外のスモールハウスに住む人(街中で仕事を持ち暮らす人や、森の中でインフラもなく暮らす人までさまざま)が、住むことになった理由やその後の変化、それぞれに通低するものについて著者自身の考えを重ねながら紹介される。
登場人物達の共通点は(著者も含め)、資本主義/消費主義な暮らしに対して疑問を持っていることだと思う。
まじめに働き社会的承認を得つつ生活水準を上げることで達成感や生きがいや幸せを感じる人もいると思うが、一生懸命働いても承認も得られず暮らしは豊かにならず、何かをすり減らしている感覚を持ちながら暮らしている人もいる。
前者のような生活が自分に合っていて、且つ成功していればいいけど、そんな人はかなり少ないと思う(たぶん)。当たり前だけど、自分に合わない生活はしないほうがいい。
後者のような人(程度はあるだろうが)が自分の生活を変えたいと思ったとき、選択肢としてスモールハウスもあるよ。というのが本書の主な内容と思う。
スモールハウスに暮らすことがそもそも一つの暮らし方だが、小さな家に住むにあたり余計なものを限界まで減らす過程で自分が本当に好きで必要なものが見えてくるわけで、それらを見出す方法としても機能している。
必ずしも本書に載っているような小さい家に住む必要ななく、それぞれが必要なだけの大きさの家に暮らせばいい。
余計なものを排除していくことで、楽になるし納得感の高い暮らしを送ることができる。
スモールハウスに住むことを勧める本のようにも読めるが、実は余計なものを排除していく過程に重心があるように思う。
家は、現実的な暮らしの場所であると同時に自分を形成する一つの(結構大きめの)要素でもある。住む家が変われば生活が変わり、自分自身も変化する。
自分がより良く生きていくための生活のはずなのに、今の生活を維持するために余計なものを抱えながら生きているような、そんな気分を変えたい人にはなんらかのヒントになると思う。
自分自身、近々引越しを考えているので考えさせられることが多かった。
最後(第6章)に紹介されている事例は、なんだかこの社会にマッチしないなぁ、と日々感じながら生きている人にとっては感じ入る所が多い話だと思う。
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文章のうまさに感心するが、文庫版あとがきにあるようにアメリカのライフスタイルや思想には距離を感じてしまい、「僕はなぜ小屋で暮らすようになったか」のような興奮を覚えることはなかった。最終章とあとがきの著者自身の生活や思想が垣間見える部分は面白かった。
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消費することに嫉妬が伴うこと
そこから
小さな家は、必需品(ベット・キッチンなど)と他自分の好きなモノ(お気に入りの本・ギターなど)だけで構成される。
居心地がいいに決まっている。
ぜひ、スモールハウスに住みたい!(10年以内に笑)
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単なるミニマリストのお話に留まらず、筆者の死生観を垣間見たように感じた。
意識してモノを削ぎ落とすのではなく排除すべきは「意図」そのものだとするフレーズにはハッとさせられた。
常にこぎ続けなければならない自転車に乗っているような現在の経済環境にあって、そこで一度自転車を降りてゆっくり景色を、空気を感じる楽しみ方を教えてもらった。
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アメリカでこんなにもスモールハウスはやっていたのか知ったが、日本ではあまり聞かないなというのが私の印象だ。
この本は、単にスモールハウスを物理的な空間として捉えているのではなく、そこでの生き方について紹介をしていた。ミニマリスト、今憧れるな、なかなか今の日本でこのような生活に切り替える事は難しいなとは思う。
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まず口絵カラー写真に並んだスモールハウスたちに心を鷲掴まれました。その家々を建てた人々の話にほっこりしつつ、人生をのびのびと生きるさまに憧れます。