紙の本
猫が愛されてきた歴史
2022/08/10 22:38
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
芸術や遺跡に描かれる猫、神様になった猫、暗黒時代もあるけれど、人間と猫の歴史は4000年ですって。可愛いからこそですね。
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今や空前の猫ブーム。そんな猫と人との関係性や中世の暗黒時代を経て、猫がかわいがられるまでの時をひもとく。虐待されたと思ったら神様になったりと、ヒトの歴史に振り回されるもちゃっかり繁栄してる姿は微笑ましい。
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猫の世界史だから当然清少納言も出てくれば浮世絵も漱石も出てくる。今の時代だなあと。フェミニスティックな話もあるけど、そこが猫っぽくないのは仕方ない。猫愛にあふれているのがおかしい。いや、好きなんだよね。優れた読書案内にもなっている。読みなおす気になった本が2冊、読んでみる気になった本が2冊。どれかは内緒。
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野生から人に寄り添うようになった猫は、人の世の流れの中で、
どのように扱いが変容し、愛される存在になっていったのか?
1章 ヤマネコからイエネコへ・・・猫の祖先と進化、猫の扱いの歴史
2章 災いをもたらす猫、幸運を呼ぶ猫・・・伝承・昔話の猫たち
3章 ペットとしての猫・・・ペットとしての猫の歴史
4章 女性は猫、あるいは猫は女性・・・男性が猫を女性に例えた事
5章 猫には、猫なりの権利がある・・・人間と平等になった現代
6章 矛盾こそ魅力・・・猫ブーム。なぜ猫に惹かれるのか。
猫の歴史年表、参考文献、関連ウェブサイトの情報有り。
カラー口絵は絵画。モノクロ画像もあるが、少々見難い。
猫の祖先たちが人間に寄り添うようになってから、その関係は、
地域、宗教、そして時の流れという波に翻弄されてきました。
あるときは神のように、またある場所では悪魔の手先のように
見做されて迫害を受け、女性を形容する姿に例えられました。
それらが時代の変遷で変容し、今は愛される存在となっていく。
ジェンダーの視点でも捉えているのが、今の時代らしさか。
文学作品の引用、美術作品での描かれ方が多様されているので、
それらの作品に興味を持たせるような書き方も面白いです。
結構日本の作品が取り上げられているのには、驚かされました。
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1.猫大好き人間として、猫の歴史について調べたことがなかったので読むことにしました。
2.猫は器用に生きてきたことで疎まれていた面があります。ヨーロッパでは猫を魔女に例えていたこともあり、存在が厄介だと思われていました。これは、人間から見て、猫が自分の言うことを聞かなかったことで、存在をやっかむような思いから生まれたのではないかと思います。ただ、一方で神としてあがめらたり、ペットとしてかわいがられたりしてきた歴史もあります。つまり、猫は人間と共存をどの動物よりも上手に行ってきたのではないかと考えられます。この本は猫がどのようにして歴史の中で生きてきたのかを各時代ごとに述べています。
3.結局のところ猫がかわいいという点に落ち着いてしまいました。魔女として疎まれていても、日頃の可愛さに負けてしまい、人間が妥協?してしまう姿は何とも言えませんでした。猫はいつでも私たち人間の癒しとなってくれる存在です。
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ピア・サポーターズMさんのおすすめ本です。
「可愛がられる猫、芸術に登場する猫、人々に恐れられた猫、猫、猫…。
時に愛らしく、時に冷淡に振る舞う猫は、今も昔も様々な形で人をひきつける存在です。
世界中の猫たちと人間との関係の変遷を記した、猫まみれの一冊です。」
最新の所在はOPACを確認してください。
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00539326
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昔から猫と犬は対立関係があったのだと知ることができた。元はエジプトだけでは好かれていたがその後はネズミをとってくれる実用的な動物として遣われていた。しかし、魔女狩りや女の象徴、人間の本質などで人間に利用されていたのかと思うとなんとも言えない。
17世紀からは今のように愛猫家が増えていったと知りました。
少し年代がばらばらで分かりづらいときもありましたが面白かったです!