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面白かったです。
満を持して「霧」を読みました。
それまでの短編も面白かったです。
「ジョウント」、読み初めて既視感…と思ったら再読でした。途中の、奥さんを、出口への通路を切ったジョウント回路に放り込む殺人、恐ろしかったです。天国にも地獄にも行けず、永遠にワープし続ける絶望。
「カインの末裔」は「ゴールデン・ボーイ」の結末を連想しました。短いですが印象的。
そして、短編集の半分以上を占める「霧」はすごかったです。怪物と死の恐怖と絶望、閉鎖的な空間での追い詰められた狂気。
異形の怪物と戦ったり、マーケットから出ていく出ていかないの駆け引きにドキドキしながらも、自分だったらどんな行動取れるかなと思い、多分マーケット出ていけずに死ぬ…と思いました。
「もういちど太陽が見られるなら、どんなことでもするわ」という願いが、登場人物の憔悴をとても感じさせました。
異形のは気持ち悪さでいっぱいだったのですが、マーケットから出て車を走らせているときに現れた大きなのには畏怖する気持ちもわかる、となりました。絶対的な絶望なんだろうな。
霧は映画があって、原作と映画では結末が違うらしいので映画も観ようと思いました。スティーヴン・キングも映画を気に入っているようです。
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【スティーヴン・キングを読むならまずはこれ!】町を覆った奇妙な濃霧。中に踏み入った者は「何か」に襲われる…映画化、TV化された名作「霧」他、初期短編からよりぬいた傑作選。
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短編の選集。キングはずーっと読んでるから、どれもものすごくむかしに読んだはずなんだけど、ほぼほぼ忘れていて面白く読みました。
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日常をちょっと飛び越えたとこにのぞく
あり得ないけど想像できるほどに手が届きそうな
非日常の恐怖。
衝撃のラストと話題の映画「ミスト」の原作については
ある一文をもとに、よくもここまで悲惨なオチの
映画に仕上げたものだと感心をしてしまう。
「ジョウント」の破滅的ラストをジワジワと
予感させながら語られる物語の空気には
思わずのめり込みページをめくる手が止められなくなる。
他の2作も少ないページの中で、一種復讐の恐怖
狂気の恐怖を充分に味あわせてくれる。
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「キングを読むならまずはコレ!」ということで、キングの短編傑作選。キングは全部読んでるよな?と思いつつ、手にしちゃったよ。
『ジョウント』は読んだら、ベスタ―も再読したくなった。
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あの最高に後味の悪い映画”ミスト”の原作(S・キング)
。
不穏な空気はそのままで、でも決定的に違うのはラスト
小説は生きてるじゃん!息子が!ていうか死んでない。
てか、主人公の夫デヴィットは奥さんを家に残してきたことをいいことにスーパーに居合わせた美貌の人妻アマンダとちゃっかし浮気してるし。
なぜかエキセントリックな占い師のミセス・カーモディにはお見通しだったけどね。
映画と違って(あれはあれで傑作だけど)希望の持てるラストでよかった。
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その町を覆ったのは霧―目の前さえ見通せぬ濃霧。その奥には何かおそるべきものが潜む…豪雨に襲われてスーパーマーケットに集まった被災者を襲う災厄とパニックを描き、映画化、TVドラマ化された伝説の中編「霧」他、「恐怖の帝王」の凄みを凝縮した問答無用の傑作集。キング入門者に最適、キング・ファン必携の一冊!
ほら、虎がいる
:不条理系? 状況の切迫さはひしひしと伝わってくる。
ジョウント
:SF。「あそこには永遠がある」。霧の次に好き。
ノーナ
:ファムファタルものかと思っていたら、サイコものなんでしょうか。いまいち腑に落ちず。
カインの末裔
:解説には犯罪小説とあるけれど、上と同じくぴんとこず。
霧
:ホラーとサスペンス。視覚的には前者のほうがインパクトがあるけれど、文字としてみるぶんにゃ後者のほうが残ります。「後味の悪い映画」としてよく上げられますが、結末は違うんですね。
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町を霧が覆う。
その中には何かわからない異形のものがいて、人々はスーパーマーケットに閉じ込められる。
なんか、映画になっているそうな。
で、その最後はとんでもない、らしい。
というのでがぐぶるしながら読んだ。
って、短編集です。
「ほら、虎がいる」から始まって、じわじわと恐怖のアクセルを踏み込んでいくって感じ。
「ジョウント」で、うへってなって、「ノーナ」の説明のできないわけのわかならない不安。それが「カインの末裔」ではじける。
「カインの末裔」が地味に怖いです。タイトルで、想像できるし、その通りなんだけど、怖い。怖い理由がわからなから怖い。すごいありそうで怖い。
そして「霧」
一瞬凪いだ感じになるのだけど、そこからはエンジン全開って感じでぶっちぎっていきますよ。
って、最初から映画化の予定があったのだろうか。
とても映像的なのだ。ものすごく濃い霧で、一面真っ白で何も見えないのに、映像的。
と、パニックになっていく集団真理が、以前だともっと殺伐と描いていた気がするのだけど、キングもまるくなったものだと思っていたら、主人公なにやってるんだ。と、ちょっと怒る。
多分、映画とは違う結末なんだろう。
これはこれで余韻があっていいのだろうけど、やっぱり明るくはないよね。
やっぱり、キングだよね、って思うのである。
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仕事で疲れている時に外国モノはなかなかヘビーだったけど面白かった。
それぞれなかなか印象的。 ノーナ…。
てかミスト、映画とラスト違うんですね。
あの映画本当いつまでたっても余韻消えない系で随分昔に観た作品なのに未だに印象かなり強いのだけど、監督も思い切り凄いわな。
そして映画では観ていたものの小説としてスティーブン・キングを読んだのが何気に初めてでビックリ。
こういうのも良いですね。
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ミストは期待通りの面白さ。その他は作品によってまちまち。作品ごとに翻訳者が異なるため、内容が入ってくるものとそうでないものに別れる。
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初、キング。
なんといっても表題作。映画は絶望のラストシーンでしたが、原作はそこまで踏み込んでいない模様。怖気付く類のホラーではなく、身の危険を感じるテラー的な作風と感じましたが果たして。しかし、長篇はなかなか読む気が起きないんですよね。。。
それはそうと、SF好き的にはアルフレッド・ベスターの「ジョウント」が出てきたのが嬉しかったり。本書にもSF作品が収録されてたように、他にもSF描いてたりするのかな。
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短編集で5本の作品が掲載されている。
ほら、虎がいる…7ページで終わる超短編。よくわからなかった
ジョウント…瞬間移動の話。眠らせて移動させるが、起きたままだと想像を絶する事態に。
ノーナ…読み終わった後にまた最初から読むと理解できるタイプ。
カインの末裔…これも10ページと超短編。断片すぎてもっと読みたい。
霧…タイトル自体は「霧」だが、霧は隠れ蓑なだけでその中にいる全貌が不明な生物との戦い。最後に決着がつかず結果がどうなったかわからないまま、手記が残されるという形で終わるのが怖い。少し前の時代のアメリカの暮らしがわかり、固有名詞がかなり出てくるのがリアル。
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全体的に後味が悪いですね…!
世界観が独特で、オチがきちんとわからないままの作品もあったりします。
ミストの前の短編でしたら、「カインの末裔」がお気に入りです!
そして表題のミスト…「霧」ですが、本当に怖いですね。
謎に満ちた化け物が、無駄に種類多く存在する時点で、私だったら精神崩壊です。
霧の外側に出れるのかと思いきや、ラストは…。
登場人物が全員、何も悪い事をしていない一般人という点でも、理不尽な状況が表されていると思いました。
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スティーブンキング初読み(多分)
4編の短編と、映画「ミスト」の原作「霧」を収録。
「霧」街を突然霧が覆い、スーパーマーケットに閉じ込められた主人公たち。霧の中には「何か」がいる。出て行った者たちは次々に殺され…という不条理ホラー。
状況が少し分かりづらくて読みづらかった。これは映画で見た方が分かりやすいかもしれない。映画はラストが原作と異なり、かなりの鬱映画のようだ。(原作でもだいぶ鬱だけど)気になるので機会があれば見たい。
「ジョウント」は五億年ボタンを思い出した。
どの話も、結末がぼんやりしていてやや消化不良気味。
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映画は有名どころを2、3作品見ましたが、読んだことはなかったS.キング。入門者に最適、という紹介にひかれてこの短編集を初読に選びました。
4つの短編については、正直面白さが分からず。行間から読み取れるものがなく、展開が簡単に分かってしまったり突拍子もなかったりで、読んでて眠くなってしまう作品もありました。ページをめくる手が止まらなくなったのは、映画化もされた中編の「ミスト」。嵐の一夜が過ぎたかと思いきや、その後不可解な霧が街を襲う。それが一体何なのかは不明なままで、教訓めいたものもない。純粋に緊張や恐怖、不安を全面に出した作品で、だから「恐怖の帝王」なのかと納得しました。ずっとハラハラしてきただけに、主人公同様最後の言葉には救われます。けど、主人公の絵に描いたようなヒーローっぷりが鼻につく。次々と被害者が出ていく中本人だけはほぼ無傷な展開に、その幸運があれば大人しくしてれば生き残れるんじゃないかとさえ思ってしまいました。
次は心理的な怖さを感じられる作品を読んでみたいと思いつつ、そういえば映画の「ミザリー」もわりと分かりやすい怖さだったような。