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文庫本になって初めて読みました。
巷では働き方について、いろいろ言われていますが、ロボット化とかAIとかが進んでも、自分の中の資産を積み上げていく「自己内利益」が大切なのには変わりないと思ってます。
自分の労働・行動は、価値を消費していくのではなく、資産にしていく考え方には共感しますが、実際は目の前の仕事をこなすのに精一杯なケースが多いのでしょうね。
これからも自己内利益を積み上げていけるよう、考え続け、行動していきたいと考えさせられた1冊です。
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私たちの給料は①必要経費(生活費、娯楽費等の社会一般的な費用)方式と②利益分け前方式の二つの方式があり、日本の多くの企業は①を採用している。①の方式を表すのがまさしく年功序列で個人の貢献が反映されにくいのが実情となっている。このような状況において、筆者は目先の給料というP/L思考ではなく、市場に必要とされる能力を養うB/S思考を持って働くことが重要だと主張する。なるほどと感じた主張だった。
また、商品の価格の決まり方の解説もなるほどと感じた。商品は、使って意味があるかどうかという「使用価値」と作るのにどれくらい手間がかかっているかという「価値」で構成されている。一般に、使用価値(情報の取得)が同じである電子書籍と紙の書籍で価格が違うのも後者の価値が影響しているという論調も、なるほどと納得させられた。
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今の資本主義経済による特有の働き方の現状を整理し、労働力とは何かを説きながら、これからどう生きていくかを指南する良書。
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私は転職して少し給料が上がりました。
しかしストレスの方が尋常じゃなく満足感が低いので相殺されて
むしろマイナスと感じていたんです。
といった今、悩んでいることにピッタリな内容で即購入。
会社がどうこうではなく社会を理解しなくてはですね。
働くために必要な相場の経費=給料は考え方が色々変わりました。
私自身は前職は仕事を楽しめていたので
仕事を楽しむという感覚はわかるし
そういった職場でないと長く続かないといった認識は
肌感覚で感じていました。
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働き方についての書籍。
特に給料の値段の付き方について説明している部分は白眉。
資本論などを基礎に置いており、かなり面白い議論になっています。
また仕事もP/Lの観点から、
得られる利益(売上ー損失)を考えるべきという意見も面白い。
積み上げるべきスキルについても、
時代によって陳腐化するものではなく、
会計などどの時代でも基礎が変わらないものを推奨している。
正直、給料についての説明が良すぎて、
それ以外の説明に物足りなさがあるのが星を4にした理由だったり。
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給料がどのように成り立っているのか、についてはっきりとわかる本。
著者がマルクスの「資本論」とロバートキヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」をもとに(主に「資本論」の解説になっています)、働き方を変えていく”必要性”について明確に書かれている良著です。
特に、会社で年数重ねて我慢して頑張れば頑張るほど、給料が増えて少しずつ豊かになれると信じている方は読んでいただきたい。いい意味で現実を知ることができ、今後の生き方について考えるいいきっかけになると思います。
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この本は、ためになる。
働き方云々を語る前で、資本主義って根底のものを知っていたほうが考えれること増えるよなって感じました。
働かせ方改革にならないように、自分でちゃんとやろう!
「人は、1年でできる事を過大評価し、10年でできる事を過小評価しすぎる」
これはホントそうだな。うん。
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これからの時代は知識や技術ではなく、編集力!!
じぶんが持ってるものを相手が欲しいものに変える力。いままでの培ってきたスキルは、新しい場でも活用していく力と表現されており、これからの時代、働き方がより多様になっていく上で、自分の強みを生かし、土台作りをする上で、大切なものだと感じた^^ そして、短期的ではなく、長期的な資産を作ることで、土台作りをしていくことで、より小さい労力で多くの収入を得ていくことができる(ex 教授など) ので、長期的な視点での土台作りが大切だと感じました!
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これは、、当然といえば当然のことを言語化した本のように感じました。評価高いみたいですけれど。
すぐに効果はでない種類の本です。大学生とか新社会人向けのように思えました。
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自分が社会人になって感じていたことを明文化してくれてる。
・pp248 「労働力を消費するのではなく、投資する」
・pp265 「過去に作った土台で稼げる仕事を選ぶ」
働かされてるんじゃなくて、自分が会社を利用して、土台(資産)を作っているんだ、ということを意識して今後とも仕事したい。
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働き方について、マルクス経済学を使った
非常に斬新な切り口で、深ーく洞察した一冊
大変勉強になりました。
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この本で特に重要なことは
・「自己内利益」を考える
・自分の「労働力の価値」を積み上げていく(資産という土台を作る)
・精神的な苦痛が小さい仕事を選ぶ
給料の決まり方をまず説明し、その給料の内訳もマルクス資本論から説明されている。
そのうえで、資本主義の中で企業が利益を得るためには労働者にどうさせるのか、それによるラットレースから抜け出すにはどうしたらよいのか。
それは自己内利益を高めることだと筆者は言う。その方法がこの本では紹介されている。
また、日本では休日=「仕事のための休息」となっている。「英気を養う」などの表現が使われるのもこの思想が根本にあるがためだ。これだと、年中仕事の意識になる。
PLではなく、BS(資産をいかに積み上げたか)思考で考える。
「人は1年でできることを過大評価し、10年でできることを過小評価する。」
1年では多くのことを達成することはできない(つめこみすぎ)。10年続ければすごい力を生み出す。
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現状、環境を変えるよりも、自分の意識、心持ち、考え方を変えることで幸福のハードルを下げていき、幸せを感じられる今を作り出すべきだと感じさせてくれた本だった。
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給与は「労働力の再生産コスト」という概念
・「自己内利益」を考える
・自分の「労働力の価値」を積み上げていく(資産という土台を作る)
・精神的な苦痛が小さい仕事を選ぶ
資本主義における給料、多くの日本企業の社員への給料は「経費の積み上げ」によって決まっています。つまり給料は「明日も同じように働くために必要な経費のみ」 = 「労働の再生産コスト(=価値)」ということです。決して「生み出した利益(使用価値)」でないというのがポイントです。確かに2倍の成果をあげても、給料は多少上がりますが、2倍にはなりません。
だから労働者は「利益を生み出す」ことを考えるよりも、「自分の価値」を高めることを考えるのが先である、と説いています。知識などを身につけ、それを用いて稼ぎ、稼ぐ過程で得た知識などの「価値」をさらに使って稼ぐ、という考え方です。自分自身に毎日「資産を作る仕事を、今日はどれだけやったか?」と問うべき、と言っています。
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自分の生き方、特に働き方に関して最近思い悩んで居たところ、知人に勧められ瞬く間に読了。
働くと言うことに対して損益分岐点を考え、自己内利益を高めていく。このことを実現するためにどう働くのか思索を深めていく本。
もちろん具体的な内容は自分自身に照らして考える必要があるが、自分の価値を積み上げること、精神的苦痛の少ない仕事を選ぶこと、この二つは一般的にも受け入れられやすい考え方だと思う。
いくら努力しても生活が豊かにならないのはなぜか。いつまで努力を続けなければならないのか。そんなことを考えている方に是非。