紙の本
魅力を引き出す
2021/01/02 22:33
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説家の創作活動の源に、深く切り込んでいます。ビルの管理人からベストセラー作家に転身を遂げた、万城目学のエピソードが興味深かったです。
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羽田圭介さんが、ライター、インタビュアーの肩書きを自称する人がワラワラいているが、滝井さんのようなプロフェッショナルは、そのうち2%もいない。
島本理生さんが、滝井さんのインタビュアーは、著者自身がうまく言葉にできないところまですくいとってくれる。
西加奈子さんが、(作家なのに)言葉に出来ない部分を、滝井さんは分かってくれるのです。
この3人の前書きでこの本が多分すごく読みたくなると思います。
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そこには物語への愛情がいっぱい。
瀧井朝世という人は、多くの作家から信頼を得ているらしい。それがこのインタビューをまとめた本からわかる。著者が話したいこと、著者も気付いていなかったかもしれないこと、とにかく作品の背後にある作家の姿がありありと映し出されている。もちろん、これらを知らなくても、本は読めるし、十分楽しめる。けれども、作品への愛情を知ることで、もっともっと読みたくなる本があることを否定できる読書家はいないだろう。一度読んだことある本も、もう一度手に取りたくなって、読みたい本リストが膨れ上がってしまった。
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本当に本当に瀧井さんのお話の豊かさに驚かされる。もちろん今回は作家の人たちの話を追っていく上で、ふと気づくとこんな引き出し方をできるってすごいなあと思う。自分でも何か書いてみたくなる。考えて書いて、考えて読みたい。読書は本当に贅沢な趣味。
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(2018/6/28読了)
図書館の本を予約するとき、好きな作家さんを検索する。伊坂幸太郎さんだったか、西加奈子さんだったか、誰かは覚えてないけど、それに引っかかった本。
借りてびっくり、1ページに上下段。読み終えるのにとても時間がかかり、一度返却してまた借りてようやく読み終えた。それでもギブアップしなかったのは、気になる本がたくさん紹介されていたから。それも作者の言葉で。
68の作品が、4つの章でくくられている。私が読んだことのある本はわずかだった。気になる本は全てチェック!名前も知らない作家さんもいる。読書の幅が広がって嬉しい。
あとがきより「作品の解釈は読む人の自由」「同じ小説を同じ人が読んでも、手に取る時期によって感じ方や読み取り方が異なるように、数式とは違い正解がひとつではないのが小説の魅力でもある」
(内容)
68の作品に込められた小説家の本当の気持ち。小説家が本気で語る68のインタビュー。
(目次・登場作家は掲載順)
はじめに
第1章 連なる驚き&ワクワク
米澤穂信/伊坂幸太郎/森見登美彦/平山瑞穂/原田マハ/桜庭一樹/飴村 行/小島達矢/羽田圭介/篠田節子/島本理生/大崎 梢/朝井リョウ/朝倉かすみ/万城目 学/芦沢 央/辻村深月
瀧井朝世コラム〈ライターの本音〉1
第2章 成長とか、恋心とか
津村記久子/藤谷 治/椰月美智子/西 加奈子/伊吹有喜/藤岡陽子/神田 茜/丹下健太/中脇初枝/平野啓一郎/奥田亜希子/竹宮ゆゆこ/佐藤多佳子/春見朔子/伊藤朱里
第3章 時間も場所も超えて
古川日出男/いしいしんじ/大島真寿美/小川洋子/青木淳悟/江國香織/西崎 憲/片山恭一/市川拓司/青山七恵/村田沙耶香/柴崎友香/中島京子/小野正嗣/宮内悠介/彩瀬まる
瀧井朝世コラム〈ライターの本音〉2
第4章 現代社会を見つめる
白石一文/角田光代/盛田隆二/森 絵都/吉田修一/誉田哲也/雀野日名子/松田青子/薬丸 岳/須賀しのぶ/野中 柊/朝比奈あすか/早見和真/似鳥 鶏/蛭田亜紗子/柚木麻子
おわりに
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190103*読了
作家さんによってその作品を書く動機やアイデアの練り方、話の作り方がさまざまで勉強になりました。
作家さんが語る小説の書き方についての本は読んだことがあったけれど、そうではなくて1つの作品に対してのインタビューになっているので、その作品の魅力をどれだけ伝えられるのか、おもしろい話をどれだけ引き出せるのかは、インタビュアーの手に寄るところが大きくて。その点、瀧井さんは話を引き出すのが上手いなぁと思いました。ちゃんと自分で小説を読み込んで、その話が好きになって、その上で話を聞く、質問をしているというのが伝わります。
読書好きだけれど、普段の生活の中で目に留めなかった、気にもけなかった作品をこの本で知って、読んでみようと思えたので、実際に紹介された本を読んだら、瀧井さんがその本とのご縁を繋げてくれたことになります。早く読みたいなぁ。
何冊かは既読の本だったけれど、こんな風に考えて、こんな思いでこの小説って書かれたんだ、とその作品を深く知ることができたので、それはそれで楽しかったです。
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より一層、作家さん達に敬意を!!一冊の本に愛を!そう思わせる内容でした。読者として、もっと奥深く、一文字一文字を大切に心に刻みながら読書をしよう!と思います。作家さん達の本に託す思いを知ることが出来ました。本当に作家さんて凄い!想いを込めた本を読まさせて貰えるって幸せ。今までと違う気持ちで読書が出来そうな気がします。
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どれも読んだことがない本が68編(^^♪
知らない作家さんが50人。
ここで取り上げられた本ではないが、読んだことがある作家さんは8人。
この中から面白そうな本を何冊か見つけるつもりだったのですが、なぜだかどれも読みたいという気持ちが湧いて来ない。
少し堅苦しくて、この本は自分と相性が良くないと感じてきたので読むのをやめました。
いろんな小説を読み込んでいる人には良書なのかも知れませんが、私のような小説初心者レベルだと話についていけない感じでした。
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作品のネタバラシというか、もちろん読む気が失せるほどのストーリーばらしじゃなくて、作品に対する思いとか、作品を書く上での背景とかを作家本人が熱く語る本。
音楽でも本でも、その手の解説は大好きなんですが…
この本だけは今ひとつ。
なぜなら、各作家が瀧井氏を絶賛するコメントがついているから。
なんか白けてしまう。
本体は面白いのにそれがあるだけで2度と読み返す気になれません。
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作家のよる本の紹介本は、初めて読んだ。紹介の難しさを感じた。上手く知らせる事が出来る方とそうではない方がいる。冊子からの書籍化という事で納得。一編だけ毎週読むなら楽しいが、こう続くと億劫になってもうた!
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米澤穂信さん「追想五断章」2009.10月号掲載 (209.8.30初版)
ミステリであることと、謎が解き明かされたときに誰かの気持ちが浮かび上がるという手法は、今後も追及していきたい。・・最新作「黒牢城」もまさにそんな感じかな。
篠田節子「インドクリスタル」2015.3月号掲載 (2014.12.20発行)
女性が幸せになれない世界がある。ロサには激烈な人生を歩んだ後に、こうなってほしいという私の願いをこめました。
いつも行くスポーツジムのジャグジーで中学時代の男性の同級生と会い、インド人相手のビジネスがいかに大変か、延々と聞かされたのがきっかけ。インドは大国なので行った人によってもまったく捉え方が違うのがおもしろい。学者とバックパッカーでは全く違う。一番シビアな形で現地の人々とつきあっている方の話を聞きたいと、企業人の勉強会に入れてもらった。
小学館の文芸誌「きらら」に2008.9月号より連載の「今月のPicUP」を抜粋。新作へのインタビュー記事。
2018.4.30初版第1刷 図書館