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文章がうまい!!それに尽きる。
読み始めて気付いたけど、先週ネットの記事でみて「もっと読みたい!」と思っていたレイザーラモンHGのインタビューをベースにした文章が掲載されていた。こんな芸人さんいたなあ…と思いつつ、意外な一面ややっぱりな…って面だったりを確認。芸人さんを知らなくても、いろんなタイプの人が出てくるので面白いかも。
それにしても、調べてインタビューを踏まえて文章として構成するのが上手すぎる。もっとこの人の文章見てみたいな…と本当に思った。
個人的には一発上げた後に、その一発からうまく脱却してテレビで売れた人のインタビューも見てみたかった。成功してるひとのエピソードだから実際あっても面白いかは別だと思うけども。個人的には、小梅太夫さん・波田陽区さん・ハローケイスケさんのパートが読み応えあった。
こないだ読んだ南キャンの山里さんの『天才はあきらめた』前夜を彷彿とさせる仕上がり。
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取材対象の一発屋芸人には一切興味なかったけど面白く読めた。小梅太夫のヒストリーや人となり、ムーディ勝山と天津木村の確執の話も興味深い。波田陽区のことは嫌いなんだろーなと思った。ハローケイスケとキンタローのストーリーにやや感動。並の本職ライターよりも読ませる文章。一番笑ったのはジェンダー論の大学の先生への著者の突っ込み。内容は面白いのにタイトルで損してる。
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こんなにも文才溢れる方だとは知りませんでした。
言い回しや喩え、もちろんオチも面白い。
あまり見慣れない漢字もちょこちょこあり勉強になりました。笑 「堰」とか「碌な」とか。
一発屋芸人の皆さんの知らない一面やエピソード、特別かっこいいものではなく、むしろ残念なものだったりするのですが、読んだ後は応援したくなる本でした。
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レイザーラモンHGや、テツandトモ、ジョイマンなど一発当てた人たちが、いまどうしているのか、どのように考えて生きているのかがインタビュー形式で記述されており、ノンフィクションとして面白い。皆さん、本当に逞しいなと。
あと山田ルイ53世の文才あるなーと。ちょっと狙ってる感が残りますが、流石、芸人さんだけあって、表現がお上手。
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第24回雑誌ジャーナリズム賞作品賞受賞したこの作品は読んでみた確かに面白い。
一発屋と言われる芸人を自らも一発屋だからこそ書ける切り口はお見事。
「ヒキコモリ漂流記」で筆力に関してはすでに認めていたが改めて上手いと思わせる文章です。
山田ルイ53世のこれからの文筆業が楽しみです。
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【花火大会の夜の如く】インパクトのあるネタ等で一瞬にして茶の間の人気者という地位を確率する一方,早ければ数ヶ月後には「あの人は今」的な立場に追いやられてしまう一発屋。短期ながらも栄光を掴み取った彼らにスポットライトを当てながら,各人の一発後に迫った作品です。著者は,ひぐち君と共に髭男爵として,自身も一発屋経験を有する山田ルイ53世。
お笑いを始めとするエンタメに目がない人にオススメできる一冊であることは間違いないのですが,それ以上に「栄光」と「転落」にまつわる物語として読み応えのある作品。月並みな表現になりますが,ある人物の真の顔が出るのは,栄光を極めたタイミングではなく,そこから落ちきった後のことなのではないかと感じました。
〜とかく,「消えた」,「死んだ」と揶揄されがちな一発屋......筆者はそうは思わない。取材を通して感じたのは,むしろ真逆の何かである。〜
山田ルイ53世のラジオが面白いんですよね☆5つ
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一発屋芸人だって生きている!
自らも一発屋である髭男爵の山田ルイ53世が、その昔一世を風靡した芸人さん達にインタビューしたノンフィクション。
知っている人も知らない人もいたが、いろんな人の人生を知ることができて興味深い。
山田さんの文章は好み。
教養とお笑いセンスがにじみ出てて笑うと同時に感嘆。
でもやたら筆者は~筆者が~とご本人がしゃしゃりでてきていたな。読者の「うるさいよ!」のツッコミ待ちと見た。
読了後は芸人さん達に親愛と敬意を覚えた。
それでもなんとか生きている人々への人間賛歌だと思う。
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一発屋と呼ばれる11組の芸人について、髭男爵・山田ルイ53世の取材をもとに書かれた本。
この本の帯には「それでも、人生は続く。」と書かれている。
まさにその通り!と思える内容だった。
一発屋になる前にそれぞれの考え方で行動していて、一発の後もそれぞれの人生を生きている。
それも各人が三者三様であることがよくわかった。
芸人という厳しい世界の中でどう生きてきたかを読んで、「それじゃあ、自分はどうなんだ?」という問いが、頭の中に常に浮かんでくる。
この本に書かれている人たちに共通するのは、自分の周囲の変化にどう対応してどう生きるかを真剣に考えているんだと思った。
これについても、「それじゃあ、自分はどうなんだ?」。
山田ルイ53世さんのラジオや文章が好きで、お笑い番組が好きでこの本を読んだ。
それにしては、予想以上に考えさせられる本だった。
もちろん、お笑いネタのこともいろいろ書いてある。
どの芸人さんも(1人は存じ上げない芸人さんですが)、やっぱりおもしろいと再確認した。
特に、テツandトモは、数年前に地元の住宅展示場でのライブを見て、ものすごくおもしろかったことを思い出した。
テレビによく出ていた頃を知らない息子たちもすごく楽しかったようだ。
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お笑いが好きなら読んでみてもいいかもしれないが、お笑いや芸人さんに詳しくない方は全く読む必要はない。本書で紹介されている芸人さんを知らなければ、本書の面白さは全く理解できないからだ。
人に勧められて読んでみたが、そもそも本書にある一発屋芸人を知らないので、文章を読んでもその光景が目に浮かんでこない。文章から見える観察眼は鋭いのかもしれないが、前提知識は必要となるだろう。
目次を見て、好きなもしくは好きだった芸人さんの名前があったら、隙間時間に読んでみるか、位がちょうどよい。ジャーナリズム賞を取っているから読んでみようと思うと拍子抜けする。
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一発屋というと
どうしても過ぎ去った人というイメージがあるが
一発でも当てる事が難しい芸能界で
なぜ彼らは生まれたのかというところに焦点を絞ってるので
天才ではないが変人の彼らの特異さを
視聴者に近い目線で伝えてくれている。
(波田陽区はみすぼらしい売れてない芸人が残念と切ることに意味があって、売れてしまうと面白さが半減する)
最後の章、髭男爵のところは
何者もでもないスタートラインから
キャラ芸人を背負ってからの苦悩や
売れてしまってからの亀裂など
セキララに書いてあって
めでたし、めでたしの先を生きていく上では
考え続けることになる。
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かつてはテレビに引っ張りだこであったが、その後姿を見ない彼らは今どうしているのだろうか。
生きているのである。しっかりと地に足を付け。テレビで見なくとも生きている。
そもそもの著者が「ルネッサンス」で有名な髭男爵の山田ルイ53世というのが説得力がある。
一発屋だとしても、その一発屋の地位にたどり着くことは、とてつもない奇跡なのだろう。
すごい。
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最近休刊となって話題となった新潮45で連載された「一発屋芸人」への取材をまとめた本書。著者も「一発芸人」。軽妙な語り口で、ところどころクスッと笑いながら楽しく読めました。ただ、この10年ぐらいテレビをあまり観なくなっていて、本書で紹介される比較的最近の「一発芸人」さんはそもそも知らなかったので面白さも半減。残念!(”波田陽区”は知ってたけど。)むしろ、たまに見かけるこの芸人さんたちはこんな人だったのかぁ、そして一発屋さんだったのかぁ、と逆に知ることができました。
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2019/10/30:読了
レイザーラモンHG、コウメ太夫、テツandトモは、興味深かった。それ以外は、読んでいて引っかかりがなかった。特徴がある人の話が面白く、そうでない人の場合、状況や出来事の記載になり、もともと興味ない人の話を、聞かされてもなぁという感じ。波田陽区は好きだったんだが、妙に話が暗く、読んでいてつらかった。
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最初に
ハローケイスケ
さんの件を読んだ。満喫。これだけで評価5
文章が評価されているみたいだけど、確かに一般向けの本に量子力学が出てくるのもすごいけど、クサイ文章じゃないだろうか。
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大真面目な分析なので、お笑いの本ではないかも。
でも、それぞれの芸人へのエールは伝わってくる。
ここに出てくる芸人たちが日の目を見ることがありますように。