紙の本
若松英輔氏による神谷美恵子論
2020/05/07 19:31
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投稿者:やっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、『生きがいについて』に、そこに参与された無名の人々に、若松英輔さん自身が照らされてきたということがよくわかる本です。
神谷さんとともに、同じ視座に立とうとして書かれた本のように思いました。
紙の本
わかりやすい解説
2023/10/29 21:34
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投稿者:kunkun - この投稿者のレビュー一覧を見る
神谷美恵子さんの本はよく読むのですが、難しい面も多く、この本を読んで理解が深まりました。このシリーズの解説はどれもわかりやすいです。
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番組を観て面白かったので読んだ本。番組を観て神谷美恵子のことを初めて知った。良い言葉がたくさん掲載されていて読んでいて参考になった。この本をよんで、「生きがいについて」が読みたくなった。
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母親の本棚にあった神谷美恵子。NHK Eテレ「100分でde名著」を視聴して「生きがいについて」を読んでみたくなりました。実家の本棚から引き抜く前に、先ずはNHKテキストで。著者は「生きがいについて」を二十世紀日本を代表する思想書、と書いていますが、たしかにその本から抜き書きされた神谷美恵子のことばは柔らかく沁み込み、重く沈みます。なんだかコトバが表層的にエキセントリックに溢れかえる今だからこそ、召喚されるべき言葉に思えました。その言葉を生む行動と思索。また彼女の人生に影響を与えた内村裕之、三谷隆正、そして初恋の野村一彦、パートナー神谷宣郎、そしてそして長島愛生園で出会った志摩逸馬、近藤宏一の言葉もすごい。「生きがいについて」ぜひ、読もうと思いました。
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神谷は生きがいがあるから人は生きているという。私たちは普遍から個の問題を考える傾向があるが、生きがいを考えるには個を徹底的に考えるしかない。生きがいはすべての人の人生に内在している。だから悲しい出来事があったとき、待つこと、生き延びることは創造的なことなのだ。
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「神谷美恵子『生きがいについて』」若松英輔著、NHK出版、2018.05.01
139p ¥566 C9411 (2018.06.10読了)(2018.04.28購入)
【目次】
【はじめに】「生きがい」と出会うために
第1回 生きがいとは何か
第2回 無名なものたちに照らされて
第3回 生きがいを奪い去るもの
第4回 人間の根底を支えるもの
☆関連図書(既読)
「生きがいについて」神谷美恵子著、みすず書房、1980.06.25
「内村鑑三『代表的日本人』」若松英輔著、NHK出版、2016.01.01
「石牟礼道子『苦海浄土』」若松英輔著、NHK出版、2016.09.01
内容紹介(amazon)
苦しみや悲しみの底にある「光」
失われた「生きがい」をいかに取り戻すか──。岡山県のハンセン病療養施設・長島愛生園で精神科医として働いた神谷美恵子が描き出した「極限状況を生きる患者たちの姿に見出した希望」をヒントに、東日本大震災や熊本地震に直面した私たちが困難と向き合う意味を考えていく。
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教科書的な内容で、今一つしっくり来なかった。やはり『生きがいについて』そのものを読む必要があるかなと思う。
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神谷美恵子の著作は、ずっと読まなきゃ読まなきゃと思いつつ、読んだことがない。
これをきっかけに今度こそ読もう。
私には第3回がとても沁みた。
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何故かあまり頭に入ってこなかった。
100分で名著シリーズ全体に言えることなのかどうかはよく分からないが。
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丁寧な解説。神谷の「生きがいについて」は、思想書であるとの説明は、まさに私の読後感そのものの指摘だと思った。
いつか改めて両方を、もっと丁寧に読みたい。
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この100分シリーズは、コンパクトでありながら、非常に読み応えのあるものが多い。
今回の神谷美恵子についても、「生きがいについて」を読むだけでは得られない背景・時代・歴史・索引・注釈が加えられていて、理解を深めるのに役立っている。
唯一の欠点は、この本を読むだけで、肝心の「生きがいについて」を読んだ気になってしまう事。。。
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悲、愛、美
すべて「かなし」と古語では読まれていたとのこと。そう見れば「かなし」とは、何とも美しいしらべなことか…。
うめきが悲しいに変わるとき、そこに他者が触れることができる瞬間があると言う。
そこまでいかにして「待つ」かがやはり鍵なのだろう。問題はその待ち方だ。
第4回にある「自分への許し」を読んで、幼少期の駆け回っていた姿を思い出した。まわりの大人はその過ごし方を疎ましく思っていたが、遊び場たる大地は私を否定しなかった。その体験が、いまの自己概念(肯定感)を作る大きな礎になっている気がする。
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若松氏の100分de名著は2冊目なのだけど、今回も原典が見えない。
どうも若松氏の想いが先に出ている。ということで原典を読む。